登場機体解説(月面製IA)
※注意!
ここに記載されている内容は本編のネタバレ要素を含みます。
『マスカレイド』
分類:汎用機
製造社:月面発掘遺物
運用者:月面帝国
正式採用年度:1998年
生産台数:約1万機
ユニットコスト:不明(月面帝国が一般的な経済と無縁な為)
全長:4.6m
重量:18t
装甲:プラスチック複合装甲
最大速度:超音速
主要武装:
近接格闘用棍棒…運用コストは安いがバンガード相手には有用ではない。
腕部内蔵小口径レールガン…40㎜突撃機関砲と同等の火力。
大口径レールガン…120㎜滑腔砲と同等の火力。
操縦士:
レナ=トゥイーニ大尉
月面クローン兵士
月面帝国上皇派若手将校
他少数
機体概要:
基礎設計は45億年以上前。月面から発掘された作業用ユニットを流用して生産されたIAの始祖。月面帝国と地球との戦争初期に通常兵器相手に猛威を振るったが、バンガードが登場して以降はパワー不足が露呈した。
また月面近衛騎士団仕様と呼ばれる強化機体が存在し、上皇派が起こしたテロに際し地球側で参戦。少なくない戦果を挙げている。
『ルナティックガーターマスカレイド』
分類:月面防衛機
製造社:月面発掘遺物
運用者:月面帝国
正式採用年度:2020年
生産台数:189機
ユニットコスト:不明(月面帝国が一般的な経済と無縁な為)
全長:10m
重量:30t
装甲:プラスチック複合装甲
最大速度:超音速
主要武装:
ワイヤードクロー…地球側の物よりもやや射程が長くパワーが弱い。
中口径レールガン…速射性が高く取り回しが良い。
大口径レールガン…120㎜滑腔砲と同等の火力。
操縦士:
シュルバン=ステイレット
機体概要:
月面専用にマスカレイドを調整した大型IA。月面の低重力下での運用に特化している為。1G重力下では自立すら出来ない。しかし限定された状況下であればより高い機動力を発揮する事が可能。
また大型化したことで総合火力が上昇しているのも見逃せない。単純な性能で比較した場合、一般的なバンガードに対するキルレシオは3:1程度になるとされる。
『グラ・ヴィルド』
分類:攻撃機
製造社:月面発掘遺物
運用者:月面帝国上皇派
正式採用年度:2013年
生産台数:1機
ユニットコスト:不明(月面帝国が一般的な経済と無縁な為)
全長:7.8m
重量:30t
装甲:プラスチック複合装甲
最大速度:亜音速
主要武装:
打撃腕…大型の腕そのものが一種の打撃武器として機能する。
大型クロー…腕部先端に搭載された金属製のクロ―、アームとして機能する。
中口径レールガン…マスカレイドが装備する手持ち火器と同等の物を四門装備。
重力加速度制御領域…機体およびその表面から1m内の重力加速度を変更する。
操縦士:
ロック=アーガイン
機体概要:
2020年時点で最も新しいルナティック7。第一次月面降下作戦時、突入したエース部隊を壊滅させたことその存在が明るみに出た。
発掘遺物の特殊機構は重力領域。水平方向からの運動エネルギー兵器は重力加速度を増加させ到達前に無効化。垂直方向からの運動エネルギー兵器は重力加速度を減少させ軽減する事で、一定以下の物理攻撃は完全に無効化する。
慣性制御を使った防御と違い、一定範囲の物理法則を書き換える特殊兵装なので飽和攻撃が有効では無い。ただし、垂直水平を同時に発動する事は出来ない。それでも、慣性制御による防御がある為容易に撃破する事は難しい。
撃破には熱核兵器の直撃、もしくは慣性防御が不能な高機動戦闘中に、水平垂直の両面から撃破可能な火力による同時攻撃が必要となる。
メガフロート強襲テロ事件時に、後にエースパイロットとして名を馳せることとなる西村巧上級曹長を中心とした部隊によって撃破された。
『ヴァル・ボルト』
分類:汎用機
製造社:月面発掘遺物
運用者:月面帝国皇帝派
正式採用年度:2018年
生産台数:1機
ユニットコスト:不明(月面帝国が一般的な経済と無縁な為)
全長:4.5m
重量:12t
装甲:プラスチック複合装甲
最大速度:超音速
主要武装:
小口径レールガン…腕部内蔵で一般的なマスカレイドと同じ仕様。
電磁加速板…超電磁結界により、防御、攻撃に転用できる浮遊する12枚の板。
操縦士:
レナ=トゥイーニ大尉/リナ=トゥイーニ大尉
機体概要:
アルテ皇帝によって主導された日本との技術交流で生まれたIA。秘匿されていたため、一般には知られていないがグラ・ヴィルドよりも新型である。
火砲は一見して小口径レールガンのみと低く見えるが、外付けの電磁加速板をガイドレールとすることで。大口径レールガンを超える破壊力を発揮することが可能。
また超電磁結界によって浮遊する電磁加速板は一種の打撃武器としても使用可能。しかしその革新的な機能に対し、パイロットのセンスが追い付いていない。また周囲の電子機器を破壊する為、地球側のIAと共闘する事が難しいことから早々に解体されてしまった悲運の名機。
主にレナ=トゥイーニ大尉が操縦するが、彼女の妹であるリナ=トゥイーニ大尉も操縦が可能。しかし実際妹であるリナ大尉は皇帝の秘書として行動しており、本機に搭乗する機会は無かった。
『エア・ファネル』
分類:可変突撃機
製造社:月面発掘遺物
運用者:月面帝国上皇派
正式採用年度:2019年
生産台数:1機
ユニットコスト:不明(月面帝国が一般的な経済と無縁な為)
全長:5.5m
重量:15t
装甲:プラスチック複合装甲
最大速度:超音速
主要武装:
超振動細剣…レイピア風の超振動カッター、主に関節部を狙って使用する。
小口径レールガン…腕部と脚部に合計4門装備、マスカレイドと同仕様。
熱量変換…慣性制御で生まれた余剰ベクトルを熱量として放出可能。
操縦士:
サミュエル=マーベリック
機体概要:
ルナティック7の1機、地球再侵攻の為に建造された大気圏内で慣性を無視して飛行する事が可能な可変式IA。実際のところ実験機に近く完成度は非常に低い。
飛行可能といっても落下する方向が制御出来るだけであり自在に空を飛びまわれる程ではない。ただし慣性制御による機動制御により従来の航空機に対して圧倒的なアドバンテージを誇る。
また無理をすれば100メートル単位で上昇する事が可能だが、それを続けた場合、熱量変換による余剰ベクトルの排除が間に合わず爆発四散してしまう。
なお敵機直情から可変しつつ超振動細剣で切りつける、急降下可変抜刀術と呼ばれる攻撃も可能。しかし放った相手が悪かったこともあり、結局この攻撃での撃墜数はゼロである。
『バグ・ナグルス』
分類:攻撃機
製造社:月面発掘遺物
運用者:月面帝国上皇派
正式採用年度:1998年
生産台数:1機
ユニットコスト:不明(月面帝国が一般的な経済と無縁な為)
全長:5.8m
重量:25t
装甲:プラスチック複合装甲
最大速度:超音速
主要武装:
弁髪…頭部に搭載されたワイヤードクロー、関節部を狙うことでIAも撃破可能。
跳躍拳…事実上の必殺兵器、ただしリーチが短く本来は使いどころが難しい。
操縦士:
ユェン=ターサン
機体概要:
ルナティック7の代名詞、単騎で米軍の戦車大隊を壊滅。IAが実用化されてから数年で1000機以上の機体を撃墜した怪物。通常兵器を含めれば本機の撃墜数は万に迫ると噂されている。
青のボディに大型の腕部が特徴。その内部に発掘遺物『跳躍拳』内蔵されている。
跳躍拳とは腕部に仕込まれた1m近い絶対物質で構成された特殊機構により、たった数ミリメートル手先の一部が空間跳躍をほぼ0秒で行う機構である。つまり限りなく無限大に近い運動エネルギーを絶対に壊れない物質を媒介に叩き込む事が可能。
ただし射程距離が短く、本来はそう強力な装備とは言い難い。
結局のところ操縦士であるユェン=ターサンの技量に依存した歪な戦闘マシーンである。
『バグ・ナグルス・デュアルコード』
分類:攻撃機
製造社:月面発掘遺物
運用者:月面帝国上皇派
正式採用年度:2020年
生産台数:1機
ユニットコスト:不明(月面帝国が一般的な経済と無縁な為)
全長:6.2m
重量:30t
装甲:プラスチック複合装甲
最大速度:超音速
主要武装:
弁髪…頭部に搭載されたワイヤードクロー、関節部を狙うことでIAも撃破可能。
跳躍拳…事実上の必殺兵器、ただしリーチが短く本来は使いどころが難しい。
重力障壁…グラ・ヴィルドから移植された装備、ピンポイントのバリアとして利用。
操縦士:
ユェン=ターサン
機体概要:
史上初めて、複数の月面発掘遺物を内蔵した機体。発案者のユェン=ターサンによってデュアルコードと呼ばれるようになる。
本機はグラ・ヴィルドから重力障壁を移植しており、バグ・ナグルスの弱点であった接近しなければ跳躍拳が使えないという弱点を。重力障壁で射撃攻撃を無効化することで接近するというごり押しで解決した機体。
そのコンセプトの杜撰さは兎も角、メガフロート攻略決戦において上陸したIAの多くを壊滅させた事からその性能の高さを疑う事は難しい。
『レイジ・レイジ』
分類:狙撃機
製造社:月面発掘遺物
運用者:月面帝国上皇派
正式採用年度:2003年
生産台数:1機
ユニットコスト:不明(月面帝国が一般的な経済と無縁な為)
全長:5.8m
重量:28t
装甲:プラスチック複合装甲
最大速度:超音速
主要武装:
白兵戦用ナイフ…バンガードの銃剣を加工して作成した装備。本編未使用。
大型レールガン…マスカレイドが使用するものよりも大型で高威力。
インビジブル・バレット…完全なステルス性能を持った独立攻撃システム。
操縦士:
ジャック=マーダン
機体概要:
シュモクザメに似た頭部を持つ月面帝国のIA。バグ・ナグルスに次いで2番目に古いルナティック7。長距離狙撃による攻撃を得意とする様に見せかけているが、その本質は発掘遺物『インビシブル・バレット』による奇襲攻撃。
速度こそ遅いが、独立して1G重力下でも、水中でも運用出来る不可視の攻撃ユニットは対IA戦において非常に有効な武装である。
『オーバー・レイジ』
分類:月面防衛機
製造社:月面発掘遺物
運用者:月面帝国上皇派
正式採用年度:2020年
生産台数:1機
ユニットコスト:不明(月面帝国が一般的な経済と無縁な為)
全長:60m
重量:500t
装甲:プラスチック複合装甲
最大速度:超音速
主要武装:
小口径レールガン…機体全体360度をカバーする迎撃用の砲塔群、合計12門装備。
中口径レールガン…機体正面180度をカバーする、合計8門装備。
大口径レールガン…機体前面に向けて砲身が伸びている、合計4門装備。
大型レーザー砲塔…機体の両脇から槍の様に伸びる砲身を持つ、合計2門装備。
操縦士:
ジャック=マーダン
機体概要:
月面帝国上皇派が用意した月面防衛用超巨大IA。その仕様から1G環境下では直立出来ず、水中では水圧で潰れ、空は飛べずに墜ち、宇宙で戦闘する事も出来ない。
けれど月面での戦闘に限れば、圧倒的な火力と防御力。そして機動力をもってあらゆる機動兵器を圧倒する。
純粋な性能においてGバンガードに匹敵する数少ない機体。なお完成度においてはこちらの方が数段上。
通常のIAでは撃破する事は事実上不可能なモンスターマシン。
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