ラブコメ
東公堂1-5:28
第1話
「ヤバい」
俺は焦る。急いで晴明高校の制服に着替え、家を飛び出る。登校初日から遅刻は、あり得ない。
「近道をするしかないか。」と思いながら、裏路地を通り抜け角を曲がり、学校まで一直線の道に出た瞬間
「うわぁ」
「きゃっ」
女の子にぶつかった。きれいな藍色のショートカットで、顔立ちは整っていると思う。メガネをかけていて、図書室が似合う静かそうな子。って呑気に分析している場合じゃない。
「ごめん、大丈夫?」
「あっ、はい。こちらこそすいませんでした。」
「こっちは大丈夫だから。ごめんね、急いでるから。君も急いだ方がいいよ。」
学校まで一緒に行ってあげた方がいいのかもしんないけど遅刻しそうだから今日は無理。ケガも無さそうだったしいっか。ってかマジで遅刻しそう。
遅刻はしないですんだが、朝から、最悪。
「はぁ~、疲れた。」
「おっはー涼。」
「おはよう。大丈夫?朝から疲れて。」
「おはよう、健ちゃん、タッちゃん。大丈夫だよ、遅刻しそうで、家から全力疾走だったから。」
小学校から友達の健太と高尾が話しかけてきた。
「そんな事より、このクラス、かわいい子、多くね」
「また健ちゃんは、かわいい子探して」
「そんな事、言うなよタッちゃん。事実じゃんかよなぁ涼」
今は、そんな余裕ないのに教室を見て見回してみると、確かにかわいい子は多い気がする。
「はーい。席についてー」
そんなことを、話してると、担任が入ってきて皆、席についた。
落ち着いてみて、あらためてクラスを見回してみると、隣の席の子が、いない。不思議に思いながらも、先生の話を聞いていると
ガラッ
「遅刻しました。」
さっきぶつかった女の子が入ってきた。
ラブコメ 東公堂1-5:28 @HONOASUKARA
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