えぴろーぐ

コンコン





「…失礼します」

「おう、デカ長じゃねぇか」

「…もう、それ恥ずかしいからやめてくださいって何度も…」




無事潜入任務も終わり、私はまたジャパ警に戻っていた。

そして今日はある事を伝えにゴリさんの元を尋ねたのだ。





「…あの、私もう少しへいげんちほーにいさせてもらえませんか?」

「…本気か?」

「はい…私あの方に仕えてみて分かったんです。確かにヘラジカ様は作戦を立てたり皆の長所を引き出したりする事はできていないかもしれない…。なのに皆はそれでも諦めずにただひたすらヘラジカ様を信じていつか勝利する日が来るのを夢見ている…それは皆が合戦に勝ってあのちほーを平和にしたい、あのちほーから合戦を無くしたいと願っているからって気付いたんです。だから私も皆と一緒に最後まであの合戦の…あのちほーの行く末を見届けたい…!!」




柄にもなく熱く語ってしまった私をゴリさんはただ静かに見守ってくれていた。





「…駄目…でしょうか…?」

「…そうか。せっかくデカ長に就任したのにな…残念だ」

「そ、それじゃあ…!」

「あー…まぁなんだ。他のやつらには私から言っておくからよ。気にせず行って来い。その代わりたまには顔見せに来いよ。お前は私らの永遠のデカ長なんだからな!」

「…は、はい!」







まずは皆に謝ろう。

今まで騙しててごめんなさいって。

そして今度はジャパ警としてではなく、ヘラジカ軍団の一員としてへいげんちほーを平和にしてみせよう。

そしたら少しは皆とも仲良くなれるかな…。




















~一方その頃のヘラジカ軍団~




「あれ?ハシビロコウ様がいませんわね」

「…もしかして辻斬りにでも行ったのかな?」

「拙者見たでござるよ…合戦前夜に長い板の様な物を沢山持ってどこかへ行くのを…」

「…ではやはりハシビロコウ様は夜な夜な辻斬りを…」ガタガタ

「ん?どうした?ハシビロコウならさっきジャパ警に行ったぞ」



『(まさか…ついに逮捕されたー!!!?!)』




「や、やっぱりあの顔は“ホンモノ”の証拠だったんだよー」ガクガク

「た、確かにあの目つきは確実になんにんか“やってる”顔でしたわ…」ブルブル

「お、落ち着くでござる…でも自分から行ったという事は自首したという事では…?」





「まぁ事情は分からんがまた行ってくる、と言っていたな」



『(まさかの常習犯ーーーー!!?!?!?)』

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密着!ハシビロコウのへいげんちほー潜入大捜査!! こんぶ煮たらこ @konbu_ni_tarako

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