飛び出すじじい

@ppptt

2048年。

高齢化がすすんだ日本では、

いつどこでじじいが車道に飛び出してくるか

わからない世の中になっていた。

一方、車は人工知能を搭載し、

自動運転の安全性能もかなり向上した。

じじいがいつ飛び出してきても、

急ブレーキやハンドル操作で

うまくよけられるようになったのだ。


結果、人間と車の関係は、逆になった。

車が横断歩道や、信号機を認識し、

交通ルールを勝手に守るようになった。

しまいには、車の人工知能に

「気をつけよう じじいは急に 止まれない」

という標語がプログラムされた。

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