『白夜の星』
白夜の星(1)
*後日譚につき、本編読了後を推奨。第三部第五章(6)と終章の間の話です。
1
山の中腹に、一頭の狼がいた。
山頂は万年雪におおわれ、ふもとのような緑の高木は生えていない。厚い氷河からチョロチョロと流れ出した水が、岩の隙間をすべっていく。背の低い灌木と、苔と、黄色いヒナゲシの花が咲いている。ところどころに残る雪にまぎれ、《彼》は腰を下ろしていた。
雪のように白い狼だ。動かず、じっと草地を見詰めている。
日の当たる斜面に、ウサギがいた。ほとんど夏毛に変わった身体は、じっとしていると、土の塊のようだ。両の耳をねかせ、ひくひくと鼻を動かしている。やわらかな草の葉を摘み、もぐもぐと
狼は、このノウサギを狙っているのだ。
尾根から吹きおろす風が、ひやりと冷たい空気を運んできた。ウサギは、口を動かすのをやめ、いっとき、すべての身体の動きを止めた。……しばらくして、また動き始めた時、
狼が、跳んだ。
気づいたウサギは、横とびに跳んで逃げようとしたが、一瞬おそかった。狼は、彼の首をくわえ、おさえつけた。体重をかけてのりかかり、顎に力をこめて、
狼は、もこもこの毛におおわれた首に牙を刺した状態で待っていたが、相手が絶命したと理解すると、顎をゆるめた。
太い尾を、満足げに振る。
狼は、獲ったばかりのウサギをくわえ直し、イバラの茂みにもぐりこんだ。周囲を警戒しながら、食事を始める。新鮮な肉と血を味わい、細い骨に牙が当たる感触を
「いい狩りだったようだな。セイモア」
セイモアと呼ばれた狼は、ウサギの肉を呑みこみながら、耳をそちらへ向けた。左の耳には、引き攣れた傷痕がある。声はたてずに、藍色の瞳をぐるりと動かした。
狩人の装束に身を包んだキシムは、狼の馴染みだった。尾のない生き物(人間)の一人だ。セイモアは、親しみをこめて ぱふりと尾を振ったが、食事はやめなかった。
キシムは、くすりと笑った。
キシムの後から駆けて来た、あいのこ(狼犬)のスレインが、セイモアを見て尾を振った。
クンクン、キュウン。若い牝狼(スレイン)は、甘えた声をあげて、セイモアに近づいた。地面に腹をすりつけ、出来るだけ身をひくくして、にじり寄る。《彼》の口と首の周りについた血を舐めて、分けてくれるようねだった。
セイモアは、少しためらう風だったが、ゆっくり口を開け、食べかけのウサギを置いた。スレインのにおいを嗅ぎ、腰を下ろす。
牡狼の許しを得たスレインは、大喜びで頭を振り、ウサギにかぶりついた。《彼女》が肉片を呑みこむ度に、まだ幼さを残したしっぽが、ぴこぴこと揺れる。
セイモアは、腹這いにねそべり、太い前脚をゆったりと重ね、その様子を眺めた。どことなく、得意そうだ。
キシムは、ほっとした。セイモアが、スレインを群れの一員として認めてくれたのだ。
スレインが食べ終わるのを待って、セイモアは立ち上がり、食事を再開した。キシムは、彼らが食事を終えるのを、座って待っていた。
南方からやって来た農耕民エクレイタ族に、故郷を荒らされた森の民は、ハヴァイ山脈を越え、大陸のさらに奥へやって来た。昨年まで彼らが棲んでいた地域からは、北西の方角に当たる。ロマナ湖ほどの大きさはないが、魚のゆたかな湖のほとりで、ナムコ(集落)の再建を行った。
習俗の少しずつ異なる氏族ごとに分かれて暮らす彼らが、年に一度集まるのが、夏至祭りだ。シャナ族のシャム(巫女)であるキシムは、族長の先ぶれとしてやってきた。
ウサギを殆ど食べ終えたセイモアは、残った骨や毛皮のかけらを、ていねいに土の中に埋めた。鼻の頭から口、首から胸に至るまで、美しい白銀色の毛皮は血と泥にまみれたが、勿論、気にしてはいない。
スレインは、《彼》の周囲を跳ね、口を舐めてじゃれついた。牡狼の気を惹こうとする仕草だが、まだ子どもの《彼女》を相手にするつもりのないセイモアは、悠然としていた。
セイモアが歩き始めると、スレインは、《彼》の傍らを歩いた。昼下がりの森のなかを進む。キシムは、二頭から少し離れ、ついていった。途中、木立で待たせていた騎乗用のユゥクの手綱をとった。行先は解っている。
湖畔に暮らすアロゥ氏族の
セイモアは野生のルプス(狼)だが、同族の群れと暮らしていない。ラナとムサ(人間)たちとともに暮らし、テティ(神々)と彼らをつないでいる。その理由は――
《キシム》
頭のなかに、なめらかな《声》が響き、キシムは微笑んだ。声をださずに応える。
『起きていたのか、ビーヴァ。カムロも、あとから来るぞ』
《知っている》
うなずく気配がした。
シャマン(覡)であったビーヴァは、セイモアに憑依し、死後、その霊魂はテティ(神)となった。ラナの乳兄妹であり守護霊である彼のために、セイモアはナムコ(集落)に留まっている。
テティ・ナムコ(神霊の世界)であれば、幽体になって逢うことも出来るのだが……さすがにここでは、宙に向かって話しかけるというわけにはいかない。キシムは、頭のなかで会話をつづけた。
『めずらしいな。セイモアが、真昼に狩りなんて』
すがたは
《……ラナが、怖がるんだ。夜に、セイモアがいないと》
『そうなのか?』
キシムは少し考え、理由を推測した。
『そうかもしれないな……。あんな目に遭ったんだ。悪い夢でも見ておられるのか?』
《そうじゃない》
ビーヴァの声は、溜息を含んだ。
《ちがうんだ……。セイモアがいなくなるのが、怖くて仕方ないらしい》
『……悪いが。それについては、オレも一言いいたいぞ』
キシムは、やや意地わるく言った。
『せっかく再会できたのに、ふらりと出て行った男が、死んで霊魂だけになって還って来てみろよ。怖くなるのは、当然だろ』
《キシム……》
ビーヴァは、しゅんとした。キシムは、すぐに
『オレでは参考にならないがな』 と、キシムは、内心で肩をすくめた。
『冗談だ。だが、それこそ、お前の役目だろう、ビーヴァ。……悪夢は
《……俺はいいんだ。セイモアの負担にならなければ――》
ビーヴァは、もごもごと口ごもった。
アロゥ氏族の集落が見えてきた。ビーヴァは黙ったが、気配は、キシムの傍に在り続けた。
北の大地にはめこまれた
ベニマツ(チョウセンゴヨウ)の根元に生えた苔を、ユウク(大型の鹿)の群れが食んでいた。なかには、今年生まれた仔ユウクもいる。
ユゥクたちは、近づいて来るルプス(狼)のにおいに気づくと、顔を上げ、身をひるがえして森の奥へ駆け去った。
透明な雪融け水の流れる小川には、紫色の
湖にちかい木立ちに、森の民の集落があった。アロゥ氏族のナムコ(集落)だ。ベニマツやモミの木々を組み合わせた住居と、高床式の倉庫が、広場を中心にならんでいる。狩り犬たちは、つながれていた。ナムコを囲む塀などは、存在していない。
長い黒髪を編んで垂らし、頬に刺青を入れた女たちが、イラクサを叩いて繊維を出していた。男たちは、湖で獲ってきた魚を干す作業をしている。仔犬を連れた子どもたちが、皮製の
夏至の祭りをひかえた人々の表情は明るく、楽し気だ。
セイモアは、迷いのない足取りで、ナムコへ入って行った。
堂々と広場をつっきるようなことはしない。静かに、木陰や藪のなかを通り抜けていくのだが、目ざとい森の民に、白いルプス(狼)が見つけられないはずはない。
ささやきが湧きおこった。
「セイモアだ」
「ルプス(狼)さまだ」
「テティ(神霊)さま」
「ルプス・テティ(狼神)だ……」
葉擦れのような声は、抑えた喜びに満ちていた。子どもも大人も、氏族の守護神である《彼》の姿が見られることを、誇りに思っているのだ。
『へえ』と、キシムは感心した。なかなか、やるじゃないか。
エクレイタ族との戦いを止め、人々をこの森へ導いたのは、セイモアということになっている。もともと、ルプス(狼)を神として崇めている森の民にとって、純白の謎めいたルプスを守護神とすることに、違和感はなかった。彼らの巫女が認めているのであれば、なおさらだ。
王(ラナの父)を亡くしたアロゥ族で、若い女族長を支え、民をまとめるのに、セイモア(と、彼に憑依しているビーヴァ)は、役に立っているようだった。
『何が、負担だって?』
キシムは、ビーヴァに問いかけたが、青年は無言で、考えを読みとることは出来なかった。
「セイモア!」
王の家へ近づくと、甲高い声が聞こえて来た。緊張と不安をおびた響きを聴きとり、キシムは首を傾げた。
「セイモア、どこ?」
「あそこです。ラナ様」
建物の前で、華やかな草花の刺繍を施した衣の裾をひるがえし、右往左往している娘がいた。傍らの女性の声に、指さされた方向を見る。頬は蒼ざめ、ほそい声は震えていた。
セイモアが、小走りになった。キシムは、ビーヴァの気配が消えたことに気づいた。
『……ビーヴァ?』
「セイモア! よかった……」
若狼を見つけたラナが、あからさまに安堵の表情を浮かべ、ひざまずく。セイモアは、彼女に駆け寄り、頬を舐めて挨拶をした。ラナが、《彼》の首を抱きしめる。
後からついて来たキシムとスレインを見て、ラナは、ぱあっと微笑んだ。
「キシム! スレイン!」
「ごきげんうるわしく、ラナ様。お元気そうで、何より」
「来てくれたのね。迎えに行っていたの? セイモア」
ラナが若狼の瞳をのぞきこむと、セイモアは、行儀よく視線をそらした。口と首周りにべったりついた血糊を見て、女たちが悲鳴をあげた。
「まあ! ラナ様。衣が汚れてしまいます」
「いいのよ。あとで、私が落とすから」
「よい狩りだったようですよ」
キシムは、ユゥクを倉庫の柱につなぐと、ラナの前に片方の膝をつき、右手の拳を胸にあてて報告した。ラナは、自分より巨きなルプスたちののどを撫でて、陶然としている。
……何かが、キシムの心の隅をひっかいた。
「食事をしてきたのね、セイモア。スレイン。私たちもお茶にしましょう。キシム、入って。旅の話を聞かせて欲しいわ」
「よろこんで」
ラナは、セイモアを抱きかかえるようにして家に入り、女たちが後に続いた。
キシムは、跳ねまわるスレインを鎮めて王の家に入ったが――ビーヴァは、セイモアの
*
磨かれたマツの木を組んでつくられたアロゥ族の長の家は、よい香りがした。涼しく、居心地が良い。評定をひらくため、常より奥に
ラナは、キシムを円座のひとつに案内すると、自分はセイモアとともに、あるじの席に座った。スレインは、前室に残り、水をもらっている。
部屋に入る際にセイモアの足を清めるのも、木の椀に水をいれて差し出すのも、ラナは手ずから行った。かいがいしくルプス(狼)の世話をするそのさまは、まるで、新婚の夫にかしずく新妻のようで、キシムは眼をみひらいた。
セイモアは平然と、与えられた水を、のどを鳴らして飲んでいる。
女たちが、キシムにお茶と干したキイチゴの実を運んできた。ラナの身辺の世話をしているのは、ニレたちだ。
一緒にエクレイタ族に捕らわれ、苦難をともにした女性たちを、ラナは、そば近くに置いていた。同じ苦しみを味わい、傷を負った彼女たちだからこそ、理解できることも多いのだろうと、キシムは思った。
そういえば――王の家の警備をしている男衆のなかに、マグとサンをみかけた。エビとともに復讐の仮面をかぶってナムコ(集落)を出た彼らは、本来ならケレ(悪霊)に憑かれた者として扱われるのだが、ニレたちを救い出し、戦いを終えた時点で、ラナは、彼らの罪を不問としたのだ。
アロゥ氏族が立ち直るためには、一人でも多くの者が必要だ。今では、彼らも、穏やかに暮らしているらしい。
部屋には、セイモア以外に男性はいない。ラナは、くつろいだ微笑みを浮かべていた。
「カムロはお元気? キシム」
「元気ですよ」
フウロソウのお茶の香りを嗅ぎ、口を湿らせながら、キシムは肩をすくめてみせた。
「元気すぎて困るくらいです。今回も、祭りの出しものは、自分で演じると言ってきかなかった。三日もすれば、こちらへ到着するはずです」
「まあ」
ラナは、くすくすと笑った。
シャナ族の氏族長カムロは、キシムと同世代だ。先代の
「会いたいわ……。何を演じるつもりなの? シャナ族のことだから、ロマナ(湖)と風のテティ(神々)の話かしら?」
「知りません。オレはラナ様に口が軽いからと、教えてくれなかった。ワイール氏族長にも、秘密なようです」
「ワイール氏族長」
ラナは、懐かし気に呟いた。
ワタリガラスを守護神とするワイール氏族は、かつて、同盟氏族のなかで最もアロゥ氏族にちかいところに居を構えていた。エクレイタ族の襲撃をうけた彼らを受け入れ、力になってくれた。氏族長は、戦いの際には自ら男たちを率い、ラナを援けてくれたのだ。
猛禽をおもわせる精悍な顔立ちを、キシムも想いうかべた。
「カムロは、ワイール氏族のナムコを経由して、こちらへ来る予定です。ロコンタ族の長たちは、ひとあし先に発ったと伺いました」
「わかったわ。……叔父上の方が、先に到着するでしょうね」
ロコンタ氏族長は、ラナの父の実弟だ。報告をうけてうなずく彼女の声に、吐息がまじるのを、キシムは聞きとった。
「ラナ様?」
「なんでもないの……。叔父上は、何度か来てくださっているから、迷われることはないでしょう」
しかし、フウロソウのお茶を口へ運ぶラナの表情は晴れなかった。キシムは、眉をくもらせた。ラナは、思わせぶりな態度をとる娘ではない。なにか気に障ることを言ったのかと案じた。
ニレが、シム団子に炒ったコチョア(クルミ)の実をかけたものを運んできた。キシムの前に器を置き、説明する。
「ロコンタ氏族長は、ラナ様に、縁談を勧めているのです」
「縁談?」
キシムは、眼を瞬いた。ラナは、疲れた苦笑をうかべた。
「ニレ」
「いえ、ラナ様。キシム様には、お伝えしないと。……ラナ様に、将来の王たる夫を選ぶよう、再三、勧めておられるのです。具体的に誰、というわけではありませんが……。ラナ様ご自身に希望の相手がいないのなら、
キシムの口が、ぽかんと開いた。『強引な話だな』と、思う。
「叔父上は、私のことを、頼りないと思っておいでなのでしょう」
ラナは、やや寂しげに言った。エクレイタ族の王から贈られた毛織物のうえに寝そべって眼を閉じているセイモアを、眺めながら、
「男王がいなければ、テティ(神霊)の声を聴くこともままならない……。氏族長としても、シャム(巫女)としても、夫の助けがあった方がよいと、お考えなのです」
『そうか?』 と、キシムは思った。アロゥ氏族のシャムが男王の助力あっての存在だというのは、周知の事実だが……。セイモアが、いるのに? と。
居眠りをしていると思っていたセイモアが、眼を開けた。ふかい藍色の瞳でキシムを見て、片方の耳を、ぴくりと動かす。同時に、《声》がした。
《キシム》
キシムは、呼吸をとめた。
『ビーヴァ?』
《キシム、ごめん。ラナを頼む。出かけてくる》
ビーヴァは、焦っている風だった。
『ええ?』
《マシゥが――》
性急に告げると、気配は消えてしまった。セイモアが、ふうんと鼻を鳴らす。首をかしげ、すぐまた、元のように寝そべった。
キシムは、かるく驚いた。セイモアに憑依しているビーヴァが、こんなに易々とルプス(狼)から離れられるとは、思っていなかったのだ。
マシゥが、と言っていた。あの男のいるニチニキ邑までは、山を越え、かなりの距離がある。セイモアの足で行くより、幽体で向かう方が速いと考えたのだろうが――
キシムの思考は、ニレの声に引き戻された。
「ラナ様の、お好きなようになさればいいのです」
ラナは、ビーヴァとキシムの遣り取りにはかまわず、先刻と同様、物思いに沈んだ顔で、お茶を飲んでいた。
ニレは眼を伏せ、低い声で言った。
「ラナ様は、お辛い目に遭われたのですから……。このうえ、氏族のために己を犠牲になさることはないと、あたしは思います」
「犠牲になっているつもりはないのよ、ニレ」
ラナは、ふわりと微笑んだ。
「でも……そうね。ありがとう」
「…………」
ニレは、まだもの言いたげな様子だったが、口を閉じ、深々と一礼した。
キシムは、眉間に皺をよせた。
エクレイタ族との戦いを終えてから、まだ半年しか経っていない。この期間、犠牲者の弔いやナムコ(集落)の移動、再建と、重大なできごとが相次いだ。氏族をまとめる長たちは、皆、働きどおしだったはずだ。
のんき者のカムロですら、疲れた顔を見せることはあった。若いラナはまして、と思う。
喪に服するのではなく、生き残ったものの無事とナムコの再建を祝って、夏至祭りを行おうと言ったのは、ラナだ。しかし、そう簡単に気持ちを切りかえられるわけではなかろう。
ロコンタ氏族長は、ラナの想いを知らない。ビーヴァへの、想いを……。だから、仕方がないのだろうが――
「……ビーヴァは、何て言っているんです?」
ごく、何気なく訊いた。
キシムに他意はなかった。むしろ、ラナを慰めたかったのだ。
ところが、ラナは不思議そうに……怪訝そうに、彼(彼女)を見た。キシムは、嫌な予感がした。
『なんだ? オレ、まずいことを言った、のか……?』
キシムを見詰めるラナの表情は、ゆっくりと変化した。微笑の余韻が消え、頬がこわばりはじめる。蒼ざめ、黒い瞳にうつろな影が宿るのを見た時、キシムは、予感が的中したことを知った。
「……キシム」
ラナは、わずかにふるえをおびた声で、問い返したのだ。
「ビーヴァは……貴女と、話をするの?」
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