第三章 契約の印(2)



          2


「っ……!」

 鋭い痛みに、コルデは顔をしかめた。棒を左手に持ちかえ、右掌を見下ろすと、保護のために巻いていた革が裂けており、緋色の血が、珠のように盛り上がってきた。

 コルデは舌打ちして、棘を抜いた。傷を舐め、泥の味のする血を足元に吐き出す。

 彼は、掘り棒を足の間の土に刺し、ため息を呑んだ。周囲では、男たちが作業を続けている。コルデは、砦の向こうに視線を向けた。

 空は青く、山々の稜線を、くっきりと描き出す。夏でも融けない山頂の雪が、金色に輝いている。つめたく透明な風が、芽生えたばかりの若葉の匂いと、小鳥の声を運んでくる。

 美しい風景を眺めても、コルデの気持ちは晴れなかった。

 初めてここへ来たときは、希望に燃えていた。未だ誰のものにもなっていない土地に、自分たちの新しい町を造るのだ。寒さなど恐れるものではない、と。

 湖の岸辺に拡がる荒野と、昼なお暗い森を目にしても、その情熱は冷めなかった。

 開拓をはじめて、現実に直面した。

 ベニマツ(チョウセンゴヨウ)の巨木は、天に向かう枝と同じだけの根を地中に伸ばし、人などに容易に場所を譲ろうとはしない。木を伐り、下草を焼いても、根は残る。石鍬や棒を使って凍った土を掘り返し、ぬかるみに足を沈めながら掘り出せば、嫌がらせのように大きな岩を抱えている。――そんな根が、あとからあとから出てくるのだ。

 いつまで経っても終わらない。

 持参した食糧はすぐに尽きた。彼等の技術では、森のけものを捕らえることは難しかったので、女たちは木の実を集め、湖の魚を獲った。慣れない食と労働に、身体を壊すものが続出した。

 そして、想像を絶する寒さ。

 吹雪のため、何日も家に吹きこめられた。レイム神(光・太陽)が姿を現さない日が続き、女たちは怯えた。川も湖も凍りついたので、彼等は氷柱つららを融かして飲み、木の根をかじり、橇犬を殺さなければならなくなった。凍傷で、多くの者が手足の指を失い、遂には命を落とす者も出た。

 夏になっても、気をゆるめることは出来なかった。拳ほどの大きさの甲虫が群れをなして襲いかかり、ぬかるんだ地面から、人を刺す虫が煙のように立ち昇る。夜な夜な、獣たちの咆哮が、女たちの眠りを妨げた。

 まるで、世界じゅうが悪意をもって彼等を拒絶しているようだった。

 秋に蒔いたパンサ(麦)の多くは、芽を出さなかった。厚い雪に押し潰され、凍って死んでしまったのだろう。芽生えたものの、葉は薄く、丈は故郷のものに及ばなかった。収穫された実についても、同じことが言えた。

 一年目は、それで終わった。二回目の冬が来る前に、彼等は急いでニチニキ(町の名)を造り、砦を建てた。畑も拡げたが、二度目の収穫も、充分とは言えなかった。

 けれども、やめるわけにはいかない。

 開拓のために故郷を捨て、妻子を連れて来たのだ。今更、戻る場所はない。帰ったとて、耕せる土地は乏しく、飢えと背中合わせの日々は変わらない。

 払った犠牲に見合うだけの成果を得なければ、納得出来ない。

「…………」

 砦を囲む防壁の下にたたずんで話をしているマシゥと犬使いの姿を認め、コルデは眼を細めた。使者の使命は、この地の住人と和平を結ぶことだ。協力しなければならない。

 しかし、マシゥの存在は、男たちの神経をさかなでた。彼等がこの地で生きるために払った代償を少しも払うことなく、ぬくぬくと庇護されて来た男。彼等の苦労に同情し、多少は手を貸すが、所詮、役目を果たせば暖かな土地へ戻ることの出来る男……。

『奴に、何がわかる。』

 コルデは、苛々と苦虫を噛み潰した。『原住民だと? ここは、俺たちの土地だ。俺たちが拓いた畑だぞ。』

『誰にも、渡さない。』

 たとえ、王の命令であっても。

 そう考える彼の視界を、小さな黒い影が横切った。たまに見かける、犬使いの息子だ。マシゥたちの方へ駆けて行く。

 コルデは、改めてそちらに意識を向けた。


「だいぶ上手くなりやしたね、ダンナ」

「そうか?」

 マシゥは思わず頬をほころばせたが、犬使いのいわおのような無表情は変わらなかった。

「でも、さっきのはいけませんや。もう一度」

「…………」

 つまり、注意を促すための社交儀礼に過ぎぬわけだ。マシゥは溜息をつきかけ、危うくそれを呑み込んだ。彼は犬使いから、この地に住む人々の言葉を教わっていた。

 森には、狩猟を行う人々が住んでいる。

 四つの氏族が、湖にそそぐ川の上流に、それぞれ集落を造っている。アロゥというのがかなめの氏族で、彼等全員を率いる王と巫女がいるのだと――犬使いの重い口から、これだけのことを聞き出すのに、三日かかった。マシゥ個人とエクレイタ王の意向を信じてもらうのに、それだけの時間が必要だった。

 犬使いは、砦の外に住んでいる。毎日、日が暮れると門を出て、朝になると戻ってくる。コルデの指示で、ニチニキへ橇を走らせることもある。彼は、自分で仕留めた動物の肉や、干した魚を食べ、コルデたちの食糧には手をつけなかった。

 仲間がいながら、何故そんな暮らしを続けているのか。マシゥは尋ねたが、男は答えなかった。しかし、それ以外のこと、彼等の言葉や日常の習慣を説明することはいとわなかった。

 使者であるマシゥには、この地で働く義務はない。だが、開拓に汗を流す男たちの手前、働かないのは気が咎めた。そこで、休憩時間に、犬使いに教えを乞うことにした。川の氷が融けるまでの時間を、無駄にするわけにいかない。

 今日も言葉の練習をする二人のもとへ、子どもが一人駆けて来た。

 マシゥが初めて見る少年だった。十四・五歳くらいだろうか。背は低く、痩せた身体に、犬使いと同じユゥク(大型の鹿)の毛皮の外套をまとっている。頭巾の下から日に焼けた顔と黒い瞳がのぞいているが、犬使いと違い、頬に刺青の紋様は描かれていない。

 少年が、彼等の言葉で『父さん』と犬使いを呼ぶのを聞いて、マシゥは眼を丸くした。

 息子の話を聴いた男は、さっと頬を強張らせた。少年は石段を駆けあがり、防壁の外を指し示す。ゆっくりと後を追う犬使いに、マシゥは問いかけた。

「どうしたんだ?」

「……雪が融けて、ユゥクが姿を現した。イエンタ・テティ(狩猟の女神)が、奴等をここへ導きなすった……。近くに来ているそうです、ダンナ。あっしと同じ連中が」

 マシゥは、急いで石段を昇った。少年と並んで立ち、防壁の上に身を乗り出す。

「どこだ? どこにいる」

「…………」

 少年は、そんな彼をちらりと見遣ったが、何も言わず、湖畔の森を指さした。マシゥは、ごくりと唾を飲み、サルヤナギとシラカバの木陰に瞳を凝らした――。


          *


「ビーヴァ、エビ!」

 駆け寄ろうとしたラナは、ほぼ同時に、彼等に自分が見えないことを思い出した。戸惑いをこめて見上げると、女は静かに頷いてみせた。

《我らは、テティ(神霊)にしか、はたらきかけることが出来ぬのだ。死したものにしか……。生けるものにそれを行うときには、テティ(補助霊)を介して、相手のテティに呼びかける。汝には、まだ無理だ》

 そう言って、再び彼女の手首を掴んだので、ラナは身を竦めた。

《身体を離れているときに、テティ(補助霊)の輪を抜け出るものではない。悪しきものに、つけこまれる。……ここは、場が良くない。おいで》

「…………!」

 そして、彼女を連れ、ふわりと舞い上がった。ラナは息を呑んだ。風が身体の周囲で渦をまき、外套の襟をはためかせる。砦の中にいる見知らぬ人々も、ビーヴァの姿も、瞬く間に小さくなった。

 彼等を一度に見下ろせる高みに留まる二人の周囲を、白いテティの影が躍った。

 ラナは、必死に、己の身に起きていることを理解しようと努めた。

「身体を、離れている……?」

 冷厳な無表情でマシゥらを見下ろしていた女は、じろりと彼女を見やった。

《そうだ。いったい、何処にいると思っていたのだ? 汝の身体は、アロゥのナムコ(村)で眠っている。早く用件を済ませ、戻らなくてはならない》

「待って。もう少し。ビーヴァが……」

 言いかけたラナは、湖の辺で木陰が揺れたのを見て、息を呑んだ。

「ビーヴァ!」


 ――ぽかんと口を開けて砦を見ていたエビは、我に返り、木陰に身をひそめた。ビーヴァも、慌てて腰を下ろした。

「気づかれたと思うか?」

「…………」

 問われても、ビーヴァは首を傾げるばかりだった。ここで隠れる必要があるかどうかも判らないのだが、突然のことで、気持ちの整理が出来なかった。

 エビは額の汗をぬぐい、おどけて、くるっと瞳を動かしてみせた。

「驚いたなあ。あれは何だ? いつの間に出来たんだろう」

「さあ……。俺は、しばらくこっちへ来ていなかったから」

「俺もだよ。この前、ワイールのナムコへ寄った時に、あんなものが出来ているなんて話は聞かなかった。あれは、いつだったかな。去年か、一昨年か――」

 サルゥ河畔を猟場にしているワイール族は、川に沿って移動を繰り返すので、この辺りの地理に詳しい。その彼等が気づいていないとなると、かなり急なことに違いない。

「…………」

 セイモアが、甘えて鼻をすりよせてくる。撫でてやりながら、ビーヴァは、知らず知らずのうちに眉根を寄せていた。あまりよいこととは思えない。

 中州にそびえ建つ、土と石の固まり……。ビーヴァの記憶では、そこは森に覆われていた。ベニマツがそびえ、下生えの茂みは、ユゥクやワタオウサギの格好の隠れ家になっていた。それが今は、灰色の土がむき出しになっている。木立がすっぱり切り取られ、空に向かってひらけている。

 太陽の光が大地に降り注ぎ、明るいが、ビーヴァには、なんだか寒々しく感じられた。キツネやオロオロ(ビーバーに似た獣)が、ホウワゥ(鮭の一種)やヤーヤー(シシャモに似た小魚)を捕りに来るので、罠を仕掛けていた仲間も多かったろう。ゴーナ(熊)の餌場でもあったはずだ。彼等は何処へ行ったろう……?

 そこまで考えて、ビーヴァははっとした。昨夏、オコン川を遡上してくるホウワゥが少ないと、母がこぼしていたことを思い出したのだ。冬越えの食糧が不足したのは、このためかもしれない。ゴーナがルプス(狼)の一家を襲ったのは……。

 ビーヴァは、うなじの毛が、ちりりと逆立つのを感じた。

「ビーヴァ」

 エビも、同じことを考えたのかもしれない。真顔になって、彼の腕を掴んだ。

「どうする?」

「どうするって……」

 ビーヴァは言い淀んだ。初めての事態だ。よい方法など思いつかない。

 森の民同士なら――相手の縄張りの中で狩りをすることは、原則として、避けなければならなかった。知らずに踏み込んでしまったり、間違えてしまったりしたときには、その旨を伝えるのが礼儀だ。

 この辺りはアロゥ族とワイール族の猟場なので、立場としては逆なのだが……。土と石を積み上げてあんなモノを造る連中に、こちらの意図が通じるかどうか。

「…………」

 しばらく黙って考えていたエビは、ビーヴァから手を離すと、腰のマラィ(刀)を抜いた。先ほど狩ったユゥクの上に屈みこみ、皮を裂いて、大腿の肉を切り出す。早速、セイモアが駆け寄って、にじみ出る血を舐めはじめた。

 それから、エビは傍らのシラカバの樹皮を剥いで細く切り、即席の帯を作り始めた。彼等の流儀に従い、挨拶の品を残していくつもりなのだ。

 ビーヴァも無言で矢を一本取り出し、矢柄やがらを折って敵意のないことを示す合図を作った。矢柄には、一本一本、持ち主を示す記号が彫りこまれている。どこの氏族の者が来たのか、分かることになっている。

 エビが肉にシラカバの帯を巻きつけ、ビーヴァが、そこに矢を挟んだ。二人は、それをシラカバの根元に置くと、自分たちの足跡を踏んで、そっとその場を離れた。


『ビーヴァ、駄目。そちらへ行っては、駄目……。』

 はらはらしながら二人を見守っていたラナは、胸を撫で下ろした。何故、そう感じたのかは分からない。ただ、今ここで二人が砦の人々と出合うのは、酷く危険だと思えたのだ。

 だから、彼等が森の中へ戻ったのを見て、安心した。まだ不安な気持ちは残っていたが、とりあえず、ビーヴァが危険な目に遭わなくて良かった。

 そんな少女を、女は冷めた目で眺めていた。

《気が済んだか?》

「ええ。……はい」

 言い直すと、途端に、彼女たちの周りの景色が滲み、白い霧がたちこめ始めた。ラナは、この霧が女のテティ――補助霊たちの仕業であることに気づいた。

 視界が完全に覆われてしまう前に、少女は、ビーヴァたちの気配がアロゥ族のナムコへ向かい始めたことを確かめた。

 女は、刺青に覆われた手を少女の顎にあてがい、瞳の奥を覗きこんだ。尖った爪が肌にくい込むのが感じられ、ラナの背筋を、冷たいものが伝った。

《憐れな娘よ……》

 女は、全く憐れんでいるとは思えない単調な声音で、あの言葉を繰り返した。

《王をみつけるのだ、早く。汝らの命が尽きぬうちに》

「教えて下さい」

 女の手は冷たく、触れられたところから熱とともに生命が吸い取られるような心地がした。不気味で恐ろしいと感じたが、ラナは、歯を食いしばって彼女を見返した。

 女の瞳には、淡い星の光が雲のように渦巻いて見えた。

「あなたは誰? あの人たちは? 生きているテティって、いったい」

《…………》

 女は無言で手を離し、すうっと身を遠ざけた。取り残されたような気持ちがして、ラナは叫んだ。

「待って。母さま!」

 その言葉が、女の心を動かしたのかもしれない。仮面をかぶって顔を隠しながら、女は低く囁いた。

《……汝の母であったのは、昔のこと。わずかな時間だ》

「え……?」

 ラナは瞬きを繰り返した。女は、袖を振って補助霊の霧を波だたせ、やや哀しげに告げた。

《今の私は、祖先の霊たちと同化している。汝の母であり、曾祖母であり……同時に、汝自身でもある》

「…………?」

《汝にも解かる。今すぐに》

 シャラン。忘れていた音が、再び女の袖からこぼれた。ロカム(鷲)の翼を広げたテティが、そこから出て、ふわりと少女の胸を通り抜け、霧の中へ融けて消える。

 シャラン……シャラン。今はもう、ラナにも、それがテティ(神霊)を喚びだす音であるとわかった。単調な拍子を刻む女の太鼓が――太鼓こそが、テティのうみを渡り、天を飛ぶ、シャム(巫女)の舟なのだと。

 ラナの身の内を、震えが走った。

 長い衣の裾を翻す、女の踊りが激しくなった。彼女が去ろうとしていることを察した少女は、もう一度呼んだ。

「待って下さい、母さま!」

 その時、二人を包む霧が集まり、塊となって盛り上がった。女の背後にそびえる巨大な《影》と、そこから突き出した二本の長い、湾曲した牙を見て、ラナは悲鳴を呑み込んだ。

 女の声が、凛と響いた。

《とらえよ! これが、我らのテティ(守護霊)だ!》

「いや――!」

 逃げようとする少女の上に、《影》が崩れ落ち、ラナの意識は、また途絶えた。


          **


「ありやしたぜ、ダンナ」

 犬使いの声に、マシゥは、膝まで伸びた草を掻き分けて行った。

 夕暮れの日差しが、木々の落とす陰を伸ばしている。はちみつを流したような光に縁取られた一本のシラカバの木の根元に、父子はしゃがみこんでいた。

 男の節くれだった手が示す先に、子どもが遊びで作ったような包みをみつけ、マシゥは瞬きを繰り返した。

「これは?」

「奴らからの贈り物です」

 マシゥが戸惑っていると、犬使いは、そっとそれを拾い上げ、片方の掌に載せて差し出した。獣の肉を、うすく削った木の皮で包み、丁寧に結んである。隙間に、緑のマツの小枝と、折った矢を挟んでいた。見事に削られた黒曜石のやじりと、ハッタ(梟)の羽をつけた矢の繊細なつくりに、マシゥは目を惹かれた。

 彼が眺めている間、犬使いと少年は、訪問者の足跡を目で辿っていた。

「ユゥクの肉です。ここまで追って仕留めて、引き返している……。二人連れで、犬もいたようですな」

「砦を見たのだろうか?」

 犬使いの手から肉の包みを受け取って、マシゥは尋ねた。男は、さあ、と肩をすくめる。マシゥは、砦との距離を目で測り、溜息をついた。

「こんなに離れているのに、よく見えたなあ」

 結局、マシゥの目では、ビーヴァたちを見つけることは出来なかったのだ。今も、くさむらに残っている(らしい)足跡など、全く判らない。狩りの民の能力に感嘆するマシゥを、犬使いは平然と、少年は当惑気味に見返した。

 マシゥは、包みに添えられた矢羽に、指先で触れてみた。

「この矢は? 折れているが……」

「戦うつもりはない、という意味です」

「そうか。それは嬉しい……。綺麗な羽根だな。何か彫ってある」

「…………」

 彼等との初めての接触が、一方的なもので終わってしまったのは残念だった。だが、双方に相手を害する意図のないことを知って、マシゥはほっとしていた。見ず知らずの他人にこんな贈り物を残してくれる人々なら、話し合いも上手くいきそうな気がする。

 しかし――無邪気に喜ぶマシゥの傍らで、矢柄に刻まれた印を見詰める犬使いの顔は、硬くこわばったままだった。

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