将来、自分の作品の書籍化(新人賞受賞等)を目指している人間です。
レビュータイトルどおり、勇気づけられました。
この物語には、作品を書くにあたっての挫折と書くことに関する考えの転換に至る経緯が描かれています。
最初は好きで始めて、身近な人に褒められて…。素晴らしい環境だと思います。
けれど、それが停滞したまま、作者自身の成長もなく、周りも褒めることが一辺倒、作品を作ることが当たり前になると、人は価値を見出すのが困難になります。
そして褒められなくなり、モチベーションが下がる。
こうして、才能ある人物だったとしても消えていく…。
直木賞や芥川賞、各レーベルの新人賞etc…。これらを獲った作家でも消えていく世界です。無理もない(創作に対する情熱を失うということ)
ですが、この作品の女の子は、モチベーションを自分の好きな気持ちの為に変えた結果、周りも変わりました。
ただの批評ではなく、良いところをどれだけ伸ばし、維持できて、悪いところを直せるか。
これを考えてくれる人がいたことが、女の子の将来に繋がったのでしょう。
自分自身、同じ創作仲間の先輩方であったり、友人に応募作を見てもらっています。
知人や創作仲間の方々から、キツイ言葉を戴き、受け入れてすぐに修正したりもあります。
時には自分の曲げたくない部分と批評を戦わせることもありました。
おそらく、この女の子も最初は粗だらけの石を、そうやって磨いていき綺麗な石にしていったことは、想像に難くないです。
このように、作品の女の子と同じような経験をした結果、最初は批判だらけだった作品が面白い!と評価されるに至りました。
人に見せるのは本当に怖いし、失礼なことではないかなとビクビクしますが、恐れずめげず、見てください!とお願いしてみようと思います。
自分の結末がどうなるかわかりませんが、オリジナリティが無くなりつつある世界の中で、この女の子のように、自分だけが作れる作品を目指し、頑張ろう。
そう、色々と思った素晴らしい作品でした。
ありがとう。