ごんぎつねを題材にし、子狐が女性だったらという創作のお話で、読んでいて物語に引き込まれ、最後は余韻に浸ります。悲しい物語ですが、胸にジーンと染み入るものがあります。
「ごんぎつね」を下敷きに、ひとの姿に変化したきつねの「こん」が、兵十への贖罪としてお世話をするお話です。よっしゃケモミミ娘の尻尾モフらせろや!というつもりで読み始めてすみません。お話は、「もしもごんぎつねが女狐だったら」という視点で、昔話らしいもの悲しげな温度で、坦々と語られていきます。二人の結末はどうなるのでしょう。原作どおりなのでしょうか。あるいは。いつもと少し違う昔話に興味のある方であれば、ぜひ。