あらいらっしゃい♡ 堕天使ヨハネよ。
本作の第1部、
『青い導火線 クセモノたちの狂詩曲』
はご覧になった?
『はい』か『いいえ』で答えなさい☆
👼はい 良いわ、通してあげる♡ 先へと進みなさい♪
👿いいえ 残念ながら、ここを通すことは出来ないわね。本作ヒロインの凶暴さに耐性がないあなたは生きて戻れないわよ?
悪いことは言わないわ。第1部からご覧なさい☆ 私の可愛いリトルデーモン♡
以下のアドレスをコピペして検索すると、魔法で第1部まで飛べちゃうわよ☆
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882814995
前作と比べるとずいぶんと大人な内容よね。
正直、このヒロインは好きじゃないわ。相当酷いヒロインなのよね〜★
略してヒドインっ! あ、あんまり面白くない? あら、悪かったわね。
このヒロインを巡って、主に4人の主要登場人物が画策し行動するわ。実際には、もっと多いのよね〜? 名前があるキャラクターだけでも10人くらいいるはずよ。
このヒロインに関わると人生を狂わされる感じ。
美しいって罪作りよね? 美しいというだけで天界を追放され堕天使になった天使もいるそうよ?
けれども、彼女が悪女なのかというと、そうとも言い切れないわ。
彼女は彼女で悩み、傷つき、耐えているのよ。
そして、4人の殿方も。
彼女の存在に壊れた者(生まれつき壊れていた説も有力よ)。
交わした約束、結ばれる日を信じて耐える者。
結ばれることがないのを知りつつ、傍にいることを望んだ者。
過去の過ちを悔やみつつも、ヒロイン兄妹と向き合っていこうとする者。
こういうヒロインは他では見たことないわね。おそらくは古今東西、こんなヒロインが登場する作品はないんじゃないかしら? それくらい特異な存在であるはずよ。
……と書くと、すっごいどろどろした物語をイメージしそうよね?
けれども何故か、これが不思議とさっぱり読めちゃうのよ。何故っ?
本作は前作に引き続いて、一般に恋愛でタブー視されている『あるテーマ』が中心に横たわっているわ。一線を越えると戻ってこられない。
まさに『禁断の果実』というやつよ🍎
それが第3部にも続きそうな気がして★
第1部を読んだリトルデーモンのあなた、この作品へと堕天降臨してみない?
大丈夫よ? ヨハネが地獄の底まで案内するわよ?
はい、リトルデーモン一名様、ご入場でーす❤
これだけで全てを表せるとは到底思えませんが、この話は、中川美登利と彼女に惹かれた男達の物語だと思います。
彼女中心として何人もの思考や思惑が交錯します。ですが誰かを思うというのは決して綺麗なものだけでは語れません。むしろ全編を通して、辛さ、苦しさ、危うさがこれでもかと言うほど描かれていきます。
それは決して幸せな恋というわけではなく、傍から見ると間違いなくやめておけと言いたくなるようなところもありました。
ですが実際に彼らの心情に立ってみると不思議とそんな恋に身をゆだねる気持ちがよく分かり、読み手としても彼ら彼女らの行方が気になって後を追ってしまいます。
歪で、おかしくて、だけどどこか真っ直ぐな、そんな不思議な恋の物語です。