作り込まれた設定は好きですか
よく企画やキャッチコピーで見かける事がありますね。
しかし「作り込まれた設定を望む」って結局なんなんでしょうね。
個人的な意見ではありますが、それはいわゆるガンダムのようにリアルにそんな世界があるように洗練された世界観なのだと思います。
矛盾点、不自然な点がないんですね(伸びるパンチは置いといて)。
しかしそれらはシリーズが多くなって来ないと分かりにくいものだと思うんですね。
「ゲームのお仕事」でも取り上げていますが、作り込まれた設定と言うのは、読み手に意識させず納得感を与えていくものだ、と思っています。
そうでないなら冒頭に延々と説明文を羅列しなくてはならない。
第一章を丸ごと世界観の説明に費やす、とかになってしまいます。
もちろんそれが悪いわけではないですが、小説の世界ではあまり推奨されていません。
実際公募では落ちますからね。
しかし「作り込まれた設定を望む」人達がそういうものを好んでいる風潮もあります。
そういう人の評価や感想を見ると、
「魔法だから何でもできる、とかいう適当設定に辟易して~」
という事のようです。
だからしっかりと作り込まれている設定に魅力を感じるようです。
実際楽しんでいるのなら良い事ですが、僕が冒頭で言う「作り込まれた設定」とは違うように思いますね。
魔法だから何でもできるという設定も、別に問題ではなくて、そういう物語なんだからそれでいいわけですからね。
ギャグ物に細かい理屈を追及してもしょうがない。
つまりそういう人達の不満は実は別の所にある。
要するに面白くない。
矛盾点が多いからです。
それを「作り込まれてない」と言っている。
早い話が「モロに素人が書いている物だから」と言っているだけのように思いますね。
(実際そうなんだから、だからどうしたというもんですが)
でも見る人にもスキルがありますからね。
難しいロジックの説明を羅列してあるもの = 「作り込まれた設定」
としか見られていないんじゃないか? と感じるものも多いのです。
その作り込まれた設定、ホントに読んで理解してついて来てるの? と疑問に思います。
なぜなら応援に結構誤植を指摘している人も、ロジックの解説部分にある誤植を全く拾っていないから。
僕は誤植は直されれば指摘消してますけど、大抵の人は履歴全部残ってますからね。
もちろんそれが悪いわけではないんですけどね。
何を基準に作り込まれていると判断するかは読み手の自由ですので、実際楽しんでいるのなら良い事です。
しかし僕の目から見ても「結構ちゃんと考えて作られているな」と思えるような物でも全く見向きされていない物もちらほらありますからね。
かくいう今公開している「狭間の旅人」も比較的ロジック説明の多い物語です。
元々これは狭間シリーズに興味を持ってもらった人に、更に深く世界を知りたいという欲求にこたえる物、として定義しているものです。
なので公募向けに書いた物ではないです。
しかし「公募を通るのは内容よりも数撃つ事」を検証する為に数増しに公募に混ぜた事があります。
結果は
「難解すぎる」「ついて行けない」「読み返すのがキツイ」
と評価は低かった。まあそれは予想通りなんですけど。
それでも冒頭にある「作り込まれた設定を望む」が望んでいる者に比べたら全然カワイイもんなんですけど。
まだ一冊分に収めているだけ押さえている方です。
まあ人の楽しみ方はそれぞれとは言え、
難しいロジックの説明を羅列してあるもの = 「作り込まれた設定」
というのが広まっていく事はないようになってほしいものです。
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