三角形の面積を求めるプログラム
まだプログラムというのをやり始めたばかりの頃。
教本で「どんな熟練プログラマーも最初は『三角形の面積を求めるプログラム』を作っていたはずだから」という事が書いてあった。
確かにそうかもしれないが、簡単すぎてわざわざ作ってみるまでもない。
と当時小学生だった僕は思いました。
底辺と高さを入力して、
底辺 × 高さ ÷ 2
をやればいい。
当時主流だった初心者用プログラム言語、BASICで一行程度。
しかし数年経ってその時の事を思い出す機会があって、
あれはもしかしたらそういう事を言っていたのではないのかもしれない、と思った。
間違っていないのかもしれないけれど、
さすがにそこまで簡単なものではなかったのではないか?
まあその本は
「どんな熟練プログラマーも最初は簡単なプログラムを作っていた」
という例を挙げたけだし、教本に乗っている他のサンプルはおなじくらい簡単な式を解説しているだけです。
しかし中高生になってからは、
『三角形の面積を求めるプログラム』
を作りなさい、と言われればさすがにそんな物は出さない。
3点の座標を入力して、
2点の距離を求め、残る一点と垂直に交わる線の距離を出して、公式に当てはめる。
さすがに少し高度になるので、先の教本ではまったく触れないような内容にはなります。
ここで言いたい事は、
『三角形の面積を求めるプログラム』
を作りなさい、と言われれて、どんなものを出すのかで当人の力量が分かるという事です。
力量と言うと語弊がありますけどね。
どちらも間違いではないですから。条件が示されていませんので。
ただ条件が無い中で「想定で用意する」という事は実は多いのです。
素材が上がってくれば想定していたものと違った。
実際仕様が上がってきたら、想像していたものと違った。
という事はよくあります。
その時には経験がものを言う。
「仕様にないから」
「聞いてないから」
と相手のせいにする事もよく見かけます。
しかしただ考慮できればいいというものではなく、
曖昧な仕様に対して最大を考慮して見積もりを出すと「かかりすぎる」となる事もある。
この塩梅が経験なのです。
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