動物愛護を考える

「NPO法人にゃんけん」を公開しました。


 いわずもがな動物愛護がテーマになっていますが、


 僕自身は特に動物愛護の精神を持っているわけではありません。


 そういった精神論をかかげて生きていないというだけで、周りの人は僕以上の動物好きはいないという目で見ている事でしょう。



 個人的には僕と動物愛護団体は相容れない存在だと思っているのですが、活動の意図は理解できるので尊重はしています。


 その反面、動物愛護に反対する人間の書き込みをネットでもよく見かけますが、彼らの思想は全く理解の範疇外なんですね。


 その精神構造が理解できない。



 これは題材にしない手はない。



 そうして取材を重ねると、動物愛護精神にも色々な形が存在する事が分かる。


 時には方向性として真逆ではないか、と思う事さえある。


 ではそれに対する反発って、どういう方向を向いているのか?



 とある反発を見た所で、それが何に対する(どこの団体に対する)ものなのかが分からなければ、ソイツが何を言っているのか全く理解できないんですね。



 そう思った例、前に見たニュース記事。


 『野猫がその地域に生息するウサギを捕食しているため、生態系が破壊されている。希少種のウサギ絶滅の危機』


 コメントに『動物愛護団体ほど無責任な連中はいない』という書き込みがあり、一番多くイイネを獲得していました。



 これは一体どういう事なのだろう?



 言うまでもない事ですが、このニュースに動物愛護団体はどこにも出て来ない。


 愛護団体が野に猫を放ったわけではないし、そもそも輸入して世に広めたわけでもない。


 愛護精神は多種多様とは言え、僕の調査した限りでは「猫を捨ててよい」と唱えている団体は一つも存在しなかった。



 この書き込みの主は一体何を言っているのか?



 予想するのなら、


 ・彼が個人的に関わりのある団体が「なら猫を駆除しよう」と言う動きに待ったをかけてきた


 ・彼が個人的に関わりのある団体が、猫は愛護するがウサギは愛護しない団体だった


 ・事態がよく分かっていないけど、こう書き込めば賛同してくれる人がいると思って書き込んだ


 個人的には最後である可能性も低くないとは思うのですが、


 これにイイネをつける人はたまたま彼と同じように、個人的に愛護団体に恨みがある人達だったのでしょうか。



 どの愛護団体の事を言っているのか分からないけど、愛護団体を纏めて潰せば、恨みのある相手がその中に含まれるだろう、という「核でみんな吹き飛ばせ思想」なんだろうか。



 とまあ勝手な考察をするも、結局彼らの中では愛護団体は一緒くたなんだろうというのが結論です。


 ハッキリ言って彼らはそんな難しい事を考えていない。きっと小さい頃に猫に引っかかれたんでしょう。



 ともあれ愛護団体と反愛護団体との抗争を描いてもあまり面白くならないな、というのがありまして、


 愛護団体同士のやり取りを主軸に物語を展開させています。



 縁のある保護猫団体をモデルした真央に、僕自身の思想を持った葉介が混ざると何が起こるのか?




 論争大好き人間「九里方兼人」が送る動物愛護問題「NPO法人にゃんけん」。


 3話目は少し大きな反愛護との奮闘になる予定ですので乞うご期待!




 ――なんていう喧伝は全くガラではないのですが、


 多くの人に見てもらいたいと思っているのは本当なので、よろしくお願い致しますです。

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