桶屋入った
風が吹けば桶屋が儲かる、という諺がありますね。
ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことのたとえ。
一応根拠はあるようですが、地方によってまちまちだったりするので大半は後から無理やりこじつけたものだと思われます。
英語ではバタフライ・エフェクトと言われます。
ある場所で蝶が羽ばたいた風の影響が、回りまわって地球の裏側で災害を起こす。
ほんの小さな切っ掛けが、いつの間にか大きな結果に繋がっている、大きな災いも、その原因は非常にちっぽけなものである、という事です。
宇宙開発の世界でも、土星の向こうにある衛星に電波を送る時、その角度がミクロ単位でずれただけでも、向こう側では何万キロもずれてしまいますね。
ゲーム開発の世界でも、割とよく見られる現象です。
プログラムのほんの少しの間違いが、後々大きな問題につながる。
その時は何ともない。「まあ、影響ないからほっといていいか」と思った事が、後々大きな損失になる。
一体この騒ぎの原因は何なんだ、と探っていくと、最初の頃に見かけたその小さな綻びが原因だった。その時にちゃんと見ておけばこんな事にはならなかった。みたいな事が起きるのです。
企画レベルでも同じですね。
最初の小さな認識の違いが、会社を伝って行くごとに段々変な解釈になっていって、最終的に上がってくる物が全然違うなんて事も。
これはゲーム会社に限らずどこででも見られる光景かと思います。
こういう時、「桶屋だ桶屋だ」、「桶屋入った」と僕は言っているのですが、あまり浸透しませんでしたね。
しかし「バタフライ・エフェクト」と言うと浸透率が少しだけ上がる気がする。
なんともはや。
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