賞を取るのは難しいのか?

 いえ、至極簡単です。


 自分で開催すればいいのです。


 そこに投稿して、自分を受賞させればいいのです。


 別にインチキではありません。自分が面白いと思っている事に嘘偽りはないのですから。


 自分の作品なら、裏設定からこれからの展望、可能性、全て加味した上で判定できますからね。


 まあ多少のエコヒイキは入るかもしれません。他の作品は芯まで知らない分ハンデがあるだけです。




 では投稿サイトで自主企画を立てた場合はどうでしょう。


 読者による投票形式です。


 大抵の場合、投稿サイトに集まる人は馴染みが多いです。


 普段から投稿してお互いの批評をし合っています。


 サークル内での好みというのが確立しています。それに合わない人は離れていきますから。


 誰でも投稿できるからと、新しい人が投稿して何もハンデはないものでしょうか?


 匿名制を設けても、そもそもここはロリ巨乳しかウケない、など普通にあり得ます。




 ではこれが出版社ならどうか、という事です。


 僕は単に規模の違いだと考えています。


 レーベルによって好みがあり、常連なら二次通る水準ではないが、評価シートをあげる為に一時通すなんて話も普通に聞きます。


「レーベルの好みを調べるなんて常識だろ」


 いやいや、よく見てください。募集要項にそれを書いているレーベルはありません。


 門戸は開いています(まあ当たり前と言えばそうですが)。


 ただハンデがあるだけです。




 結局は受賞した先に何があるのか? 何を求めているのか? に過ぎない。


 出版社の開催する新人賞だから――と言っても誰も知らない、発刊しても売れない出版社であれば何の意味もないのです。


 逆に自分の与えた賞でも広く知れ渡って売れるならそれでいいのです。



 結局の所、「受賞しよう」というのは「出版社の影響力をお借りしよう」というものでしかない。


 とどのつまり、難しいのは受賞ではなく、売れる事が難しい。

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