イメージは音から
僕は小説を書く時にはまず曲のイメージを決めます。
雰囲気に合った曲、歌を見繕って、それを聞きながら執筆します。
そうすると始めのイメージから逸れる事が少ないんですね。
途中で変わる事もありますが、「やっぱりこっちにしよう」というより自然と移っていきます。
別にイメージが複数あっても構わないので、大抵は戦闘シーンとか場面ごとに分けます。
これはゲームのシナリオ、演出をやる際に場面の曲を聞きながら書いていた習慣からなのですが、
移植や拡張ならよいのですが、まだ曲が完成していない時にはそれらしい曲を見繕って作業に当たるのですね。
そして曲ができてから入れかえる。
そして後悔。
全然しっくりこない。
場面と合わない。
まあ実際にはそんな気がするだけで、それほど深刻ではないんですが、やはり気になる。
曲で雰囲気が変わって直す事もしばしば。
そして慣れるのに苦労する。
なので僕は曲は出来るだけ早く欲しいのです。
イメージを掴むのにあるとないとで大違い。
でも実は小説書くときは両刃の剣なのです。
自分はイメージしやすいが、書かれた物を読む人はその曲を聞いていないのです。
書く方は読み返す時にも無意識に曲をイメージしますが、読む人にはその情報は欠けている。
書き手と読み手のイメージに差が生まれるのです。
なのでこの方法は自分の中の曲イメージを消し去って読み返せる事が前提です。
これはかなり難しくて、僕自身完全に出来ていないんだろうな、と思う。
でも書き手読み手の間に溝があるのはむしろ当たり前なんですね。
曲でなくても、裏設定だったり、描写削った所だったり。
ない方が有り得ない。
なので曲イメージを消して読めるようになる、先入観を自らコントロールする修業にはよいと思うのです。
読む人、この曲聞いてないんだよな……。
それで同じ気持ちになれるのか?なって貰うにはどうすればいいのか?
常に読み手の気持ちなる練習にはよいですよ。
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