僕のクソゲーラインナップ その3

「里見の謎」


 自他共に認められるクソゲーと言えるほど、クソゲーマニアの中では有名なゲームです。


 僕自身はクリアしています。


 ただ買ってはいない。というか手に入らないのです。


 マニアというよりは僕の場合、ゲーム屋として参考、または話題にできるゲームは手元に置いておきたいのですが、これは今や入手も困難です。


 何がクソゲーなのかと言えば、


 まず絵がヒドイ。


 それまで僕はゲームの面白さはグラフィックではない、と提唱していましたが、


「物事には常識で考えられる範囲での限度がある」


 という事を思い知らされました。


 それ以外はと言うと、実は僕の評価は高いのです。


 ゲームシステム、ギミック、ストーリーを取っても当時の一般的なゲーム水準を上回っていると思っています。


 新しいシステムも盛り込まれています。


 RPGなのですが、ステージクリア型なのですね。それもシューティングゲームのように下から上へ向かって進む。


 少し横にも移動しますが、これはマップを歩き回るウザったさを取り除いたフィールドシステムで、


 道に迷ったり、広大なマップを歩き回ったり、次どの街行けばいいのか、どこに戻ればいいのか、などの面倒さを排除したシステムです。


 これ自体はよく考えられていて、僕自身は気に入っているのですが、世間の評価は冷たかったようです。 評価には絵の酷さがかなり手伝っていると思います。


 ギミックも凝っていて、下から上るだけの単純なものに終わらせていない。


 戦闘は基本ドラクエタイプですが、敵の絵もしょぼい。動かない。


 しかし絵がしょぼい事を活かして、ステージ中、ローディングは一切入らないです。


 少ない画像データでよく動かしている。割りばし人形みたいな動きですが。


 全体的な演出としてはしょぼいのですが、それは割と慣れます。



 しかしラストバトルでは歌が流れます。


 正直感動しました。


 それほど大したクオリティではないのですが、これまでずっとしょぼい演出ばかり見せ続けられると、


 歌が流れるだけでこんなに感動するんだ。


 と勉強になりました。



 ただこのゲーム。絵がキレイだったら、フツーのゲームとしてそこそこの評価で消えていたのかもしれないなぁ、


 とも思うのですよね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る