できる現場はミーティングが短い
前回『頭のおかしい人 自分が作らないから』の例ほどではないにしろ、似たような事をする人は割と多いもので、これはゲーム業界と関係なくどこにでもいるのではないでしょうか。
要するに偉い人を前にした報告会では何も問題がないように振る舞う。
いかに自分に問題がないかのように振る舞う。
自分を守るのは防衛本能であり、必要な事なのですが、それで作られるものがよくなるのなら良いのですが、大抵はその逆なのですね。
事例その1
「この素材が来ていないので作業に入れない。スケジュールが遅延しています」
と定例ミーティングで全体に問題点を共有。作業に入れないのに放っておいても自分の責任になりますからね。
「あ、それならもう来ています。会議が終わったらすぐ渡します」
今こっちに来ていない事が問題なのだが、あるというのならそんな事をとやかく言っても仕方ない。
というわけでミーティング後、見せてもらうが中々見つけない。
探し回った挙句結局ない。
次のミーティングで同じ問題点を挙げるが上長は、
「解決したんじゃなかったの?」
なぜその報告が伝わっていない。
前のミーティングでの報告ができていなかった事が分かったのに訂正していないというのは嘘の報告を上げたという事。
事例その2
企画から「こういう仕様を入れられないか」という提案。
他のプログラマー2人が「~のデータベースがあったはずだから出来るだろう」「確かあった、出来ると思う」
僕は知らない情報なので聞いているしかない。
そのデータベースをどうこうすれば~、みたいな事を2人で詰めて、作業自体は僕がやる事に。
実作業段階になって問題のデータベースが見つからない。
一人に聞いても見つからない。「確かあったと思うんだが、もう一人に聞いてみて」
もう一人にも聞いてみるが同じ、あったと思うだけで具体的な証拠は何もない。
結局隅々まで探しても無いのでデータの設計からやるしかない。
ミーティングの想定よりもはるかに多い作業量。データの作成からなのでそれだけ時間も労力もかかる。
ブログラムの分からない者から見ればプログラマー2人が簡単にできると言っていた物に余計な時間がかかっただけに見えるのですね。
こちらも仕事なので、どういういきさつで時間が多くかかるのかという説明をまた別にしなくてはならない。
それよりも、なぜこいつらはありもしない架空のデータを取り上げて打ち合わせのキャッチボールができたのか?
適当に話を合わせ合うだけでそんな事が可能なのか? ある意味すごい才能だが。
僕を貶める為にあらかじめ申し合わせていたのではないか? と疑いたくなるくらいです。
ミーティングは良い自分像を見せる為の演出場ではない。
時間の無駄です。
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