あなたはこの会社にどんな貢献をしていますか


「あなたはこの会社にどんな貢献をしていますか」


 最初の会社、幹部研修会でのレポートの項目にそんなのがあった。


 3つあげよ、というものだったので2つは技能的なもの。


 全部埋める必要はないのだけれど、いくつ書けるか、というのも立派な判断基準のはず。


 という事で、


『自分の運気で会社の運気も上がる』


 と書いた。


 何をそんな、というようなもんだけど、実際僕の乗った飛行機は落ちないと信じているし、僕のいる場所では地震は起きない。



 実際問題。僕はそこの前にもう一つ会社を受けていたのだけれど、そっちは向こう側の不備で不採用になった。


 のーみそなんたらの会社ですが、そっちは僕がいなかったので数年後に無くなってしまった。


 僕が入社した方にも同様の危機はあり、世間でも「倒産か?」と言われた事がありましたが、無事存続。


 その後一世風靡しました。


 僕は何もしてないじゃないか、と言えば確かにそうなんですが、ゆかりのある会社が一つは倒産、一つは存続。そこに僕がいたかいなかったかの違いがあったのもまた事実。



 それ以降は実際に実績を上げて、幹部の位置にいたわけなので、僕がいなくなってからは事実業績は下降する。


 結局人の手柄を横取りしているだけの人間では、実際仕事をする者がいなくなったら、代わりの人間を当てなければならない。


 しかし人を見る目がないのだから、すごい奴がくるのを運で待つしかない。


 その運気が、僕がいなくなった後も続くのか?


 という結果は世間が判断する事。



 世迷い事のように聞こえても、


 現実に人を評価する際に「過去の結果がこうだからあなたの評価はこう」となるのはむしろ日常で、そこに科学的根拠がある事はまずない。


 特にクリエイティブな業種ではなおさら。


 結果が全てだ。というなら実際結果はこうです。


 今の所、


『自分の運気で会社の運気も上がる』


 というのが間違いである事を証明するものは何もない。


 まあ、どんな事でも自信に変えてあたろうよという話。

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