レーベルの「こういう作品が欲しい」というのは統一されているか
編集者、下読みなんかの呟き記事で、
こういうのが多い、こういうのがダメで、こういうものがよい。
と書かれる事がありますが、それらは本当に統一されているのでしょうか。
少なくともゲーム業界で、それらが統一されていないなんてのはザラにあります。
修正要望で「このゲージがあると後ろの画面が見えないので半透明にしてほしい」というものがあった事があります。
要望の通りに修正して次回提出。
すると今度は「なぜか今回のバージョンからゲージが半透明になった」というバグ報告が別に上がってくる。
それを直すと「前回の修正が元に戻っている」というバグがまた上がってくる。
しまいには、「いつまでたっても直らないんですが、この現場は大丈夫なのか」とクレームが入る。
報告側が、どういう仕様の下にチェックをしなくてはならないのか、というのを徹底していないから起こる事です。
自分の意見をバグとしてあげてくるだけ。人によって意見は違うのだからバラバラな物が上がってくる。
これが一件なら、「まず仕様の統一をお願いします」と返す事もできるのだが、100件、200件と上がってくるうちの一つで、作業者も物量に忙殺されて、そんな事が起こっている事を把握できない。
まだ疲弊していない自分がヘルプに入って発覚した、なんて事もありました。
出版社でも、責任者、編集長、編集者、下読みと色々な人間が関わっていますが、それらがきちんと統一した思想で判断しているのか? と言えばそれは分かりません。
ただ確実に言える事は、そういう事も起こり得るという事です。
ゲームでも皆が皆そういう者なのではなくて、全体数から言えば極一部です。
同じように、そんな出版社もあれば下読み編集者もいるはずです。
いない、という事の方が確率的にあり得ない。そっちの方が不自然。
通常業務ならば、その中での仕事のやり方というものがありますが、小説新人賞の場合は一方的に結果が出るだけですからね。
自分の作品の何が悪いのか? を考えるより、常々やっている「どうすればより面白くなるのか?」をいつものようにやり続けるのがよいのだろうと思うのです。
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