共感 と パロディ

 とある出版編集者のご意見を拝見すると、パロディネタは危険だというのを見る事があります。


 まあオリジナリティと対極にあるし、された方がどうするかなんてのは分からないので当然なのですが。


 でも受賞作でもバリバリに使われてますよね。


 実際ウケはいい。


 しかしパロディを共感という物差しで測ると使われるのはむしろ当然の事と言える。


 共感とはつまり思いの共有。


 ネタがあって、「あ、それ知ってる」「オレも知ってる」という部分に共感する。


 共感ができて今感がある物が好まれるのなら、パロディネタほどそれを満たしているものもない。


 当たり前であるが、下読み、編集の意識だって一つではない。


 一方ではパロディネタを好評価し、一方では全く受け付けない、なんて事も十二分にあり得る。


 そのどちらに当たるのか、なんてのはもう運でしかない。

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