ゲーム市場はパクリの歴史
前回パクリや真似だなんて書きましたが、
ことゲームにおいてそれは珍しくない。
もともとゲームの発端という物は映画なんかを見て、これを遊んでみたい、この世界に自分も入りたい、という所から始まっているのでむしろ必然なのです。
シューティングゲームが発展したのもスターウォーズなんかの映画があったからです。
古くは「スタートレック」です。
スタートレックという名のコンピューターゲームが、最も古い映画のゲーム化でしょうか。
実際にはただの魚雷戦ゲームで、事務的なテキストだけで絵もセリフもない。
それをカーク船長や、ミスタースポックになった気でプレイしていた……かどうかは定かではありません。僕もプレイした事のないような時代なので。
映画が話題になったりすると、それっぽいゲームが作られる、なんてのはよくある事です。
それはラノベも同じ事。
〇〇がウケているからそれと同じ物が求められる。
かと言って同じ物を出したら、テンプレだとか言われるわけですが。
ジャンプで連載されていた「アウターゾーン」も「世にも奇妙な物語」のブームに乗っかっていると言われるが、実際には作者が大昔に書いていた物で、ブームのおかげで日の目を見たのだと言っていました。
僕もあの手の物は好きで、「アウターゾーン」も楽しませて頂いてますが、ブームがなければ楽しませてくれる事もなかったわけです。
かく言う「世にも奇妙な物語」も「トワイライトゾーン」の市場に乗ったものですからね。
ゲームならば「バイオハザード」。
僕も同時期に似た設定と話を書きましたが、そんな事を主張しても誰も相手にしない。
しかしそれ自体はすごい事でも何でもなく、「バイオハザード」は元々「バイオインフェルノ」というハリウッド映画が元ネタです。
それがテレビ放送されたので、クリエイター達はこぞって自身の作品に盛り込んだ。
僕もそのうちの一人だったというだけです。
「バイオハザード」は「アローン・イン・ザ・ダーク」のシステムに「バイオインフェルノ」の設定を乗せただけのものです。
もちろんその上で遊ぶゲームが面白いので申し分ない物になっているのですが、
ハリウッドで映画化されて、ゾンビ映画の新機軸、みたいな言われ方をすると苦笑せざるを得ない。
「デッドライジング」は実質「ドーン・オブ・ザ・デッド」の映画化だと訴えられていましたね。
それに対抗できる力があるかどうか、というのが現実です。
ちなみにラノベ市場は同様の理由で訴えられても、多くの出版社は関与してくれませんので、大手であるかどうかは無関係です。
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