6月26日(月) アドバイスの実践
昨日の笑香からのアドバイスを実践してみた。
まず、始業前に向かいの席の松代さんに声をかけた。
やっぱり私がrun-runに行きたいので、一緒に行きませんか?って。
松代さんはゲジ眉を少し寄せて戸惑うような様子で「お礼なら本当に気にしなくていいから」って言っていたけれど、「お礼とかじゃなくて、私も学生時代が懐かしくなったんです。でもさすがに女子ひとりで入るのは抵抗あるし……」と説明した。
「そういうことなら、喜んでお供させていただきます」
鼻の穴を丸くふくらませた笑顔で律儀に頭を下げる松代さんに、後ろめたい気持ちがだいぶ軽くなった。
裏表のない純朴な人だから、笑香の言う通りこちらも正直に向き合えば気持ちがいいんだ。
run-runに久しぶりに行きたかったのは事実だし、ジャージ姿の男子学生がたむろするような食堂に女子だけで入りにくいのも事実。
そして、run-runに一緒に行くのなら、クールな天久保さんよりもゴリエスト松代さんの方がしっくりくる気がしたんだ。
あの懐かしい洗面器丼を食べられるし、今週の金曜が楽しみだ♬
それから、もう一つのアドバイス「天久保さんの内面を見る!」の実践記録も今日からこの日記で書こうと思う。
今日は隣の転移エネルギー分析チームへのおつかいのついでに、金曜日のお礼を言おうと災害転移研究室に顔を出した。
天久保さんに「金曜日はありがとうございました」と笑顔で挨拶したのだけれど、PCのモニターを見つめたまま「いえいえ」だけのそっけない返事。
研究室に春日さんもいたから食事のお礼を言ったのはまずかったのだろうかと反省しつつ、クールなのは外見だけじゃないのかも……と少し落ち込んだ。
けれど、その後庶務課の前の廊下でバッタリ会ったときには、天久保さんから穏やかな笑みで「金曜日は楽しかったよ。付き合ってくれてありがとう」と言われて戸惑った。
「私さっき研究室でお礼言いましたけど」って言ったら、「え?梅園さん、うちの研究室に来てたっけ?」と本気で首を傾げる様子。
どうやら研究に夢中で、私に返事をしたのもまったくの無意識だったらしい。
というわけで、今日天久保さんについてわかったこと。
研究に没頭している時は、想像以上に他のことが頭に入っていないんだ、ってこと。
次からは話しかけるタイミングに気をつけよう(´・ω・`)
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