「ああ、いいとも。困った人は放って置けない性分でね」
ずっと言ってみたかった台詞。
永遠の読者だった俺が、作り手にもなれなかった俺が、主人公になれるという。
イエス以外の答えがあるわけはなかった(原文から引用)
そんな安請け合いをした水無瀬孝は、火の蛇をつれた紅い瞳の剣士フレイアと共に異世界への扉を開いた。
水晶の草原が広がる竜の国から、永遠の夕暮れを生きる影人の国、そして魔術師と白い雨の国サンラインへと冒険は続いていく。
「伝承の勇者」として、蒼の姫リーザロットに仕えることとなった水無瀬は、「世界」を巡る陰謀と争いの渦中で危機を乗り越え、
次第に「扉」の力を開花させていく。
安請け合いした約束を守るために。
彼女の「勇者」であるために。
重厚な世界観をかわいい女の子が彩る、期待のファンタジー作品。