振り返ると、そこには80cmを優に超えようかという体躯たいくを持つ隻眼せきがんのSHINOBIが立ちはだかっていた。これぞ敵の頭領、ヤマバト勘助である。


「ホホーッホッホー。まさか2度までも我が風林火山の謎が解かれようとは。しかしここで捕えれば同じこと。お前も仲良く牢屋へ送り込んでやるわ!! それっ!!」


 勘助の声を合図に、敵方のSHINOBIが続々とぴよ影に迫る。ぴよ影は愛刀鳥正宗を口に咥え、目玉焼き手裏剣を飛ばしながら死に物狂いで出口へと向かう。しかし多勢に無勢。追手を振り切り、前へ前へと進むぴよ影ではったが、遂に背中のすぐ向こうに、ひとつの小さな影が忍び寄る!!


 その影に気づいたのか気付いていないのか、必死のぴよ影は思わず一人のSHINOBIの名前を思い浮かべていた。――ぴよ乃。


 その時、ぴよ影の背に小さな影が飛びかかって来た!



影を振り返る → 23へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883288598/episodes/1177354054883289018

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