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「そうか。ぴよ影は無事に戻って来たか」
きよ姫は、ぴよ影が持ち帰った黄金のタコ焼き焼き器にダシを注ぎ、ピックでつつきながら呟いた。傍らに控えているぴよ影が神妙に頷く。
「ほうら、できたぞ。どれどれ、伝説の秘宝で作ったたこ焼きの味は、いかがなものであろうかの。ぴよ影も食べてみるがよい」
そう言ってきよ姫は、ぴよ影にも1皿差し出す。
「ふむ……。さすがに旨いの!! だがしかし……もうひとつ物足りないというか、何か大切なトッピングをかけ忘れているような味じゃのう。」
ぴよ影も一口つついて、同じことを思った。この物足りなさはもしかしたら……。ぴよ影は、ふと隣を見つめ、しばらくそのまま動けなかった。
「ともあれ、任務ご苦労であったな」
こうしてぴよ影は、無事に主からの任務を達成したのであった。
☆ NORMAL END ★
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