第12話 イロハさんの戦闘
一言で言うとイロハさんの戦闘はとてもよくわかりやすかった。
いろいろな戦い方を教えてくれた。まず、相手と戦う場合は初心者などは真正面から戦うのではなく、距離をとったり、背後に回って戦うのが一番安全で効果的だと教えてもらった。
もともと、ゴブリンは戦いに特化したモンスターでもなく知性もないので、ゲリラ戦みたくゆっくり戦うやり方でも充分通用するそうだ。
「とりあえず、ゆっくりなぶっていくから見てて」
と、イロハさんはなにやら悪い笑みをうかべながら臨戦態勢に入った。
まずは、お互いに距離をとる。しかし、知性が悪いゴブリンはすぐに痺れを切らして真正面から突っ込んでくる。それをイロハさんは横によけてすばやくゴブリンの裏に回りこんでいた。そして、
「ていやー!!」
ゴブリンの頭部を突き刺していた。
「モンスターと戦うときは狙う場所は絶対急所であることです。戦闘が長引くとそれだけ勝率が落ちます。基本的には頭をぶち抜くか切ればいいんです。人間も同じですよ」
にっこりスマイルでさらりと怖いこと言うなぁ......
とはいえ、次は僕の番だ。しっかりといわれたことをせねば.......ボフッ...!?
目の前に二つの山が当たってた。
「リラックスですよ~。ヒロト様ならできます。絶対!!」
よし、なんかご褒美もらっちゃったし頑張るしかない!
もう一匹のゴブリンが間近に迫ってくる。怖い...でも、後ろにはイロハさんもついてるし、みっともないとこは見せられない。僕は、ゴブリンと距離をとり、剣を携える。
「グガー」
ゴブリンが襲ってきた。よし、いまだ!!ゴブリンの背後に回り剣で切ろうとした瞬間.....
シュバン
!?.....なにか今僕の剣からスキルみたいなものが発生しなかった?
「ヒロトさん、初のモンスター退治おめでとうございます。ところで今のって剣術初級スキル<斬>じゃないですか!!剣術スキルまでもってたんですか?」
んん?ちょっとステータス確認....
ヒロト Lv.2
HP150 MP800
スキル欄:通常スキル《召喚魔法》、《剣術<小>》
あれ!?スキルが増えてる!?あ、ってか、レベル上がってるやったあぁ。はおいといて、とりあえずステータスをもう一回確認すると補正スキルのところに《異世界人》というのがある。読んでみると、もらえる経験値が普通より多く、また自分が行ったことによるスキルが発現するらしい。ただし、MAX5まででスキルを取り替えることになるらしい。
とのことを、イロハさんに説明する。すると、
「なにそれ!?ずるい。でも、やっぱり、ヒロト様だからよね~」
なんか納得された。
「でも、それはあまり人には口外しないほうがいいですよ。恨まれて殺されますよ」
こっわ...言うこと聞いとこ。
そして召喚魔法に村人の次の項目をきめるためにも派生を使った。派生で足したのはやはり戦える強さである。これで村人からのひとつの派生は決まった。次のは、またレベルアップしてのおたのしみとして、増えた項目は衛兵であった。
次は剣術とかにも派生を使ってみたいなぁ~とかおもいつつ、イロハさんと一緒に国にもどる僕らであった。
___
ヒロト戦闘中のイロハ
やっぱり、ヒロト様の戦い方はとてもすばらしいわ!すぐに覚えて自分のものにする上達の早さ、かっこいいいいいい!!!!しかも、今の剣術スキルじゃない?スキルをふたつももつとかあの勇者並みにすごい!!これは、ずっとヒロト様にお仕えしてゆくゆくは......キャハッ。
おもいっきりトリップしていました。勇者と並ぶ冒険者だからこそのヒロトへの行為を隠す技術はすごすぎてマジ誰得!?
魔法で歴史を呼び起こす @houra1222
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。魔法で歴史を呼び起こすの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます