第5話

 萌愛からの叫びが聞こえても、俺は反応すら出来ない。

 うしろだと、言われても……

 俺が振り返る時間すら与えない瞬息の一撃が。

 正確に人体の急所へと伸びる。

 あと一瞬。

 瞬きよりも短い時間……いや、時間とも呼べないほど儚い先の未来で。

 俺の心臓は貫かれて、即死に至る――


『……っち』


 ――はずだった。

 その瞬刻を過ぎても……

 俺は生きていた。


 シン……


 と静まり返る戦場。

 俺も、萌愛も。

 ゴブリンも。

 誰一人として息が出来ていない。

 無音。

 ただ一人、舌打ちしたお頭と呼ばれている盗賊を除いて音を発していなかった。

 そう。



 ピタリと。

 俺の背中スレスレで止まっている刀身。


(あれ……俺、生きてる?)

 

 思考が回りだした俺は、即座に振り返り、後ろのどこかそこらへんに居るであろう奴に向かって横薙ぎに剣を振った――


「っせい!」

『…………』


 ――が、もちろん適当に振っただけの剣が当たるはずもなく、盗賊の親玉には難なく躱され、一足飛びにまた距離を取られる。

 そして。


『鳴け……』


 キィーン……!


 再び、空気を劈くような金切り声を上げる魔剣。


 あ!

 あーそういうことね、完全に理解した。

 いや、マジで。

 てことで、ちょっと時間稼ぎ。


「おい、お頭さんっ……今なんで俺の事、斬らなかったんだ?」

『……答える必要はない』


 くっそ。

 マスクで顔隠してるから、焦ってんのかも余裕なのかもわかりゃしねぇなコイツ。

 でもまぁ、一応全く耳を貸さないって程でもないようだ……なら、核心をついていきますか!


「おいおい、そんなポーカーフェイスで答えてくれちゃってるけどさぁ、あれだろ? 要するにんだよな?」

『……!』


 俺の問答に対して、ピクリと、身体を僅かに跳ね上げるお頭さん。

 おお、いいよいいよー。

 やっぱりそうだ。

 アイツは斬るのを躊躇った訳じゃなく、逆に手を抜いたって訳でもなく。

 ただ単純にんだ。

 俺の事が。


「見た感じ刀身も細いしさ、多分だけどその魔剣ては、めちゃくちゃ脆いだろ? しかも、その効果時間は相当短いと見た……そろそろ、さっき鳴き出した剣もまた……ほら」


 ほら、と。


 最初のやり取りの時間からちょっと計算して、魔剣の効果時間に合わせて言ってみる。

 その予想通り――


『貴様……』


 ――魔剣は声を潜め、また大人しくなった。


 くぅーっ!

 気持ちいい~~~!

 絶対図星だよこれ!

 魔剣なんてもんがノーリスクであんな高性能出せるわけないもんな!


 きっと魔力かなんかを一旦剣に流して効果を発揮させるけど、一度に溜めて置ける量が少ないんだ。

 いや、もしくは盗賊の魔力が少ないのかも?

 ま、どっちにしてもアイツが振っている限りは超振動の切断は一回一回リチャージしないといけないって事だ。

 多分、貫かれる寸前のとこで今みたいに効果が切れたんだ。

 だから斬れなかったんだな俺の事。


 だって、あんな脆そうな剣で効果も無しに俺の【竜の革のジャケット】に突き立てたら、折れるでしょ?

 先細りのナイフが弾かれてんだから。

 

 珍しく、俺のスーパーコンピューターはその回転率もさることながら正解をすらすらと叩きだしている。

 脳味噌も、死に際になると火事場の馬鹿力だすらしいね、うん。

 お陰で、余裕で会話ができるってもんだ。


「結構高そうな剣だもんなぁ。折れたら大変だもんなぁ?」

『…………』

「あっれー? 無言ですか? もしかして当たりでしたかー? ほとんど初見で見破られてさ、ねぇ今、どんな気持ち? ねえ、今どん……」

『うるさいっ! 鳴けっ……!』


 無作為に振りかぶった剣筋から、またも斬撃がくる。

 しかし。


「うわっと……! しゃべってる最中に斬りかかるなって! 今のは2回言わなきゃダメなセリフ……ってうお!」


 遠距離からの攻撃なら剣の振りさえ見てれば躱せないことはない。

 ぶっちゃけ、カウントダウンで銃を発射されるよりも躱しやすい。

 トカゲを倒してる時にも少し感じていたんだが、転生をきっかけにやっぱり身体能力自体は多少向上しているようだった。

 当たれば死ぬという危機感もあるのだろうが、それでも身体が軽く感じている。

 今100m測ったら何秒でるんだろうか。


『鳴け……! せいっ! やぁっ!』

「だからっ! そんな攻撃っ……っじゃ! ……無駄っ、うぉっと……だっての!」


 やばい。

 無駄とか余裕ぶっこいて躱してはいるけど、正直しんどい。

 一発一発が当たるとマジやばそうだから必死に避けるんだけど、消耗がパンパじゃないっ。

 なんとかしないと、持久力が持たないぞこれ。

 もっかい、なんかカマかけてみるか。


「いつまでチマチマやってんだ? もう怖くて俺に近づけねぇってか!? なぁ、その魔剣に力使うのもタダじゃねぇんだろ?」

『……はぁ……はぁ……ふぅ…………っくぅ』

「ほらみろ、随分消耗してんじゃねぇか……一発勝負……来いよ。今度は効果時間めいっぱい使って俺を斬りに来いよ」


 この提案。

 乗ってくれねぇかなぁ……

 乗って欲しいなぁ。

 俺も避け続けるのマジで辛いんだよ。

 そもそも近づいてくれなきゃ俺のスキルだって、使えないんだし。

 石投げてもスキルは使えるけどさ、一瞬で背後に回り込むあの素早さだよ?

 当たるわけない。


 もちろん、避けられるのだから勝負を捨てて逃げるってのもありだけど、商人のおっさんだけならまだしも、萌愛を置き去りには逃げらんねぇしな。

 ここはお兄ちゃんらしい所を見せるしかないわけで。


『……いいだろう。次の一撃……それで決まらなかったら、大人しく我々は引き下がってやる』


 乗ってくれたあああああ!

 チョロイよこのお頭マジチョロイ!


「引き下がるって? 俺と正面からやりあってお前が生きてたら尻尾巻いて帰ればいいさ!」

『……ほざけ小僧』


 剣を中段に構える俺。

 実はこの斬り合い。

 秘策があります。

 もちろん思惑通りに相手が行動してくれれば、だけど……

 もしまた一瞬で回り込んで来るようなら……ね?


 盗賊のお頭も、魔剣を構える。

 魔剣を逆手に持ち替えて、いかにもな暗殺者スタイルだ。


 開始の合図はない。

 始まりはおそらく、魔剣の効果発動のキーワードだろう。

 俺はその声を待ってから見極めるだけでいい。


 …………。


 盗賊が俺を斬り損なった時と似たような空気が流れる。


(キーワード発声はまだか……?)


 俺は目の前の敵に集中されたまま、途切れることを許される事なく意識を向け続けさせられている。

 圧縮された時間が……

 本来の数秒が。

 もう既に何十秒、何分にも感じる。

 剣を握る手にも、ジットリと汗が滲み……

 ギュっと握りなおした。


 その刹那。


 ふわ……っと。

 お頭のマントが軽く浮いた。


 ように見えた時すでに。

 敵は後ろか、右か、左か、はたまた上か。

 いずこかへ回り込まれている。


(しまった! また見えてない! 発声は!?)


 まだ発声はされてない。

 小声で聞こえなかったわけでは決してない。

 そもそも効果が出れば魔剣から音が出る。


『捉えた……鳴け・魔剣!』

(いる! 右後方付近でのキーワード! けど、正面ではないなら!)


 正面ではないならば。

 出口は一つだけ。

 そう、これが秘策。

 相手を焚き付けて近づかせて、攻撃を避けきるプラン。

 真っすぐに。

 ただただ、真っすぐに。

 全力で。

 前に出ればいい。

 右から来ようが、左から来ようが。

 後ろから来ようが。

 前じゃない事だけわかればそれでいいのだ。

 だから前にでる。


 キィーーーン!

 シュン……!


『……なっ!?』


 首筋を狙われていたらしい俺のすぐ首裏を、斬撃が抜けていく。

 来るとわかっていなければ、これも間違いなく即死。

 だが、お頭さんの渾身の回り込みも空しく、余波で地面のいくらかを削り取るだけ。

 回避不可能なはずの攻撃を避けられて……これは驚きの声からして動揺間違いなし。


 今度こそ、ちゃんと意識してたから。

 だからこそ見逃すかよ!

 ちゃんと振り向いて……!

 今こそいくぞ!


「スキル『ヤ炎眛4&y黒ラリア゙ォ』勇者の一撃!!」


 相手がこんなにも強くなければ。

 俺も先ほどのゴブリンに感じたような躊躇いもあったかもしれない。

 だが、不思議と今。

 全力で斬りかかり、そしてあわよくば殺してしまうことに、なんの躊躇も生まれなかった。

 ただ、今生きるために。

 俺は俺の剣をスキルを振るう。


「でりゃああああああああっっ!」


 せめて、その強固なマスクの下の顔くらい見てみたかったけどな。

 なんて、思いつつ。

 俺の剣先は真っすぐにお頭の胴体を捉え切り裂いた――


「……た!?」


 ――かのように見えたが。


 ズバッ……!


『…………!!』


 あまりにも早い反応と回避力と素早さ。

 これだけのタイミングもってしても、届いたのは上着一枚切り裂くだけに終わってしまった。

 あー……引き分けだなこりゃ。

 ま、これでも約束は約束。

 俺は剣を降ろす。


「……引き下がって、くれるんだよ……なぁあああ!?」


 ハラリ。

 ハラハラと。


 避けきれば引き下がるという相手の意思を確認しようと、落ち着いて相手を見たその時だった。


 俺が切り裂いた盗賊の服が。

 その切り口から花びらのように崩れていく。

 多分、バグスキルの効果が分解か、あるいは布の腐食だったのかもしれない。


 そして見えたものは……


 健康的な褐色の肌。

 細く滑らかで丸みのあるウエスト。

 よく引き締まった太もも。

 下着まで崩れて見えてしまったそこには男性のシンボルは見当たらず。

 見上げれば膨らみかけの乳房。

 そして同じく崩れゆくマスクの下には。

 アメジストの様に深く美しい紫の瞳をした少女が、その目を見開いて固まっているのが見えた。


「……は?」


 は? と呟いたその声は。

 先ほどのボイスチェンジャーで変声したような声ではなく。

 まるで小さな木管楽器のように細く美しく愛らしい声だった。


 あえて言おう。

 すっぽんぽんの美少女がそこには居た!


「「「……お、女の子!?」」」


 俺と、萌愛と、ゴブリンたちのハモリ。

 え?

 ゴブリンは知らなかったの?

 まぁ、いいや。


 俺たちは驚いて。

 つい見たまんまを口に出して大声をだしたのだが、その声に、呆けた顔の少女がハッっと顔を引き締めて俺と視線が合う。

 それから最初に、身体を眺め。

 わなわなと震えだす。

 次に、あったはずの顔のマスクを確かめて、それも無いことに膝をガックンガックンさせる。


「ふ、……服が……!? ま、マスクがな、ななん、なん、なな、無い!?」


 あ、よく見たらこの少女、黒いロングヘアーの後頭部に二本の角がある。

 そうまるで竜の角のような……


「き、きき……貴様っ!」


 顔を晒された怒りからだろうか。

 顔を覆い隠しつつも、その隙間から漏れ出る紫のまがまがしいオーラ。

 後頭部の角が激しく明滅している。


 ……まぁ怒りますよね。


「ご、ごめん! いや、脱がすつもりじゃなかったんだって! 運が良かっ……じゃなくて、運が悪かっただけだから!」

「……見たか?」


 見ました。

 全部。

 見えました。

 盗賊のお頭さんの、女の子らしい所。

 背中とお尻以外全部。

 ここは男らしく正直に言おう。

 うん。


「見てないです」

「見たよな?」

「イイエ」

「目が合ったものな?」

「ソウダッタカナー?」

「…………よりにもよって……」

「……???」


 バサリ。

 少女の背中に。

 コウモリの翼のようでありながら、黒く艶のある羽が生えた。


「よりにもよって、ドラゴンキラーの外道なぞに……!」


 バチバチバチッ!


 少女の前進から、紫と黒の混じった雷光が迸る。


「ア゛ァアアア゛アアァ゛ァァァアア゛ア゛ア゛ァァ!!!」


 咆哮。

 その声は、空間そのものを怯えさせるかと思うほどに怒気に満ち溢れている。


 あ、これいつものヤバイやーつ。

 俺の直感が告げる。

 と、考えて、何か思いつこうと、したか、しないか。

 そんな狭間で。


 少女のオーラと雷光は徐々に身体の内側へと収束し……


「や、やば……にげ!」

「全部……! 全部全部全部全部! 吹きとべぇええええええ!!!!!!」


 ちゅどーん!


 と。

 少女が爆心地となり巨大な爆発が起こった。


★★★


「いくぞーせーの!」


 どっこしょー。

 と、倒れた馬車を俺たちは起こしていた。


「やれやれ。これで出発できるってもんだ」

「うんうん! ゴブリンさんたち、協力してくれてありがとうございます!」

「いいんすよ。こっちは馬車襲った事を許してもらえた上に、命まで救ってもらったす……」


 俺たちはついさっき、危うく全員死にかけた。

 なんで生きてるかって?

 なんでろうな。

 確か、あの時……

 すっぽんぽんの少女を中心にすごい爆発が起きようとして……んで、飛びのいて逃げ出そうとしたら。


「はれ?」


 とかいって、白目むいた少女がぶっ倒れたんだ。

 そしたら空に向かって、まるで花火みたいにヒューっと。

 なんかのエネルギーが浮いてって……

 上空で。

 ドカーン。

 すんごい衝撃だったけど、直撃じゃなかったお陰でこうして俺たち生きてます。


 んでも、ゴブリンたちは身体が小さいからモロ影響あったみたいで、萌愛が治癒魔法かけて元気にしてあげた。

 商人のおっさんは、馬車といっしょに転がってて気絶してたけど、命に別状はなかった。

 どうやら馬車そのものに弱い結界が付いてるらしい。


 そんな感じで俺たちは無事な訳だけども、肝心のストリップ少女は……

 隅っこで寝かせてある。

 こちらも気絶しただけのようだったので、萌愛が毛布を掛けて木陰に置いた。

 それにしても……こんな少女が盗賊のお頭やってて、しかもあんな恐ろしい魔剣もってて。


「なあ、ゴブリン」


 近くにいた5人だけど四天王とかほざいてたゴブリンの一人に話しかける。


「なんすか?」

「お前らって、お頭がこんな小さな女の子って知らなかったのか?」

「お頭は自分たちの前で顔を見せてくれたことはないっす。食事でもマスクを着けたまま食べてたっすから」

「付けたままって……すげぇな。でもなんでそんなにまでして顔を隠してたんだろうな?」

「それも、わかんないっす」

「知りたいとは思わなかったのか?」


 少しだけ。

 考えこんだゴブリンが。

 ぽつりと話してくれた。


 そもそも、このゴブリンたちはこの近くで極小の村を作って生活をしていたらしい。

 だが、王都に暮らす貴族の一人が、面白半分で村をめちゃくちゃに壊して行き場を失ってしまったんだと。

 そんなの、王国に訴えればいいのにと、俺は言ったが。

 王国は極小の村のゴブリンを助けても利益はないと思ったのか、はたまた、貴族の息がかかってどこかで握りつぶされたのか、その訴え自体が無かったことにされてしまったんだと。

 で結局路頭に迷ったあげくに死にかけてるところを、真っ黒ずくめな格好のマスクマン(中身は少女だが)に救われて。

 貴族から受けた恨みやらなんやらをブチまけたら、じゃあ金持ちから逆に奪う盗賊をやろうって話になったらしい。

 それから商人や貴族の馬車を見つけては襲うになったと。

 その奪った金は……王国の貧しい区域に配ったり、周辺の小さな村に配ったり。

 いわゆる義賊的な事をやっているらしかった。


「……俺たちはお頭に感謝してるっす。もちろん、盗賊家業が悪い事なのもしってるっすけど……」

「盗賊かぁ……普通に捕まったら、王国だとどんな刑になるんだ?」

「そうっすねぇ。行った罪が大きければ火あぶりか熱湯で死ぬまで茹でられるか……軽くても斬首で楽にポックリっすかねぇ」

「……軽くても死刑には変わりないんだな」

「そりゃそうっすよ。捕まれば死ぬっす。でも、それでも俺たちはお頭と盗賊やるって決めたっす」

「中身が爆弾少女でもか?」


 俺は木陰で寝ている少女を指さす。


「もちろんっす! 俺たちは、一生お頭についていくっす!」


 ゴブリンはいい笑顔で言った。

 こんなハードモードな世界でも、盗賊とか悪党も、一生懸命生きてるんだなぁ。


「俺は悪事を頑張れとは言わないけどさ、まぁ……死ぬなよ? せっかく今回は助かったんだしさ」

「あんたらには感謝するっす! 次に会っても襲わないっすよ」


 なんて、身の上話で語っていると。


「ぅう……うーん……」


 どうやら、爆弾のお目覚めのようだ。


「私は……」


 むくりと身体を起こして。

 あ、服着せてないから……


「ハッ……!」


 っと、毛布で全身を隠し、状況を思い出して……少女は顔を見せる。

 そして、ゴブリンと俺を交互に見つめて。

 そして顔を真っ赤にして、俺たちそれぞれに。

 こう言い放った。


「おいゴブリンども!」

「はいっす!」

「今日限りで私は盗賊を辞める」

「ええぇぇ!? っす!?」


 たった今、お頭に一生付いていくといったゴブリンの決意はこの一言で粉微塵に砕け散った。そして。


「それから、ドラゴンキラーの貴様!」

「お、おう?」

「……非常に心苦しいが……本当に心苦しいが……貴様は私としろ!!」


 なんてぬかしやがった。



★★★


次回予告


私の名前はクレム・ド・ヴァイオレット

黒龍系の竜人族の姫だ

隠れ里を飛び出して盗賊なんてやってたが、ドラゴンキラーの小僧に顔を見られてしまったので、里の掟通り、その者を夫に迎えて子を成さなければならなくなった


人型をしていないドラゴンは我々の劣化種ではあるが、遠い血縁でもある

そんな身内を殺して回るドラゴンキラーなんぞ、親の仇のような物だがな

子供を授かったら、そっと首を跳ねても良いな

うん、ちょっと楽しくなってきた


ともあれ、次回では私も王都に着いていき、あの小僧が本当の意味でのドラゴンキラーでは無いと解るのだけどな


なに?

敵じゃないって解ったらデレ一直線だろって?

私を甘くみるな!


そりゃあ、確かに腕は立つようだし?

妹想いの優しい奴だってわかるし?

その、私の顔を見た初めての男だし?

ちょっとくらい、なんかいいなーって思うところもあるが……


……はっ


この話はもうやめだ!

「次回! こっそり悪い貴族にお仕置き作戦!」


予告おわりっっっ!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る