欧州戦を振り返って

ヒトラーのレーベンスラウムというコンキスタドールを決死に防ぐ、スラブ民族の攻防を読んでいて非常に興奮する。
ある意味ヒトラーのヒステリーによって起こされた感情的戦争であるが、ヒトラーに軍事センスが無くてよかったとしみじみ思うばかり。この点で言うとパーティーの用意はできるが、あと片付けが出来ないというとても面倒な人物なのだろう。だが現在にも某総裁にこの気質がありこれは今を生きる人間の頭痛の種に…。余談であるが、ハリコフ攻防戦がこれほど死者を出したとは思わなかった。某南京事件でも短期間でこれだけ殺せる訳がないと未だに騒がれているが、兵士同士でこれだけ死者を出せるなら無防備な民間相手でも、なおさら余裕死体の山を超過することが伺える。まさしく想像を絶する絶滅戦争。こんな戦いが一世紀より前にあったなど誰が信じるのだろうか。神話上の神々の戦いより酷薄な叙事詩を書き上げた作者に敬意を。