中学生3人組の異世界転移。からの世界征服

@Gensho

プロローグ Prologue&一章 Start

 プロローグ Prologue《プロローグ》


 全国統一・・・・・・それは、約六百年も前の人(武将?)たちが夢見た世界。


しかし、世界征服を目論んだ人物はそういないのではないだろうか。


一介いっかいの中学生である俺たち。


メンツとしては、現役生徒会長、県代表野球部、統一テスト全国1位の3人。


一見スペシャルメンバーだが、この3人には大きな欠点がある。



現役生徒会長→リーダーシップはあるものの、それ以外については人並み。

優秀なのは人望じんぼうだけ


県代表野球部→頭脳の方は小学生


統一テスト全国1位→頭の中はピンクと黒で染まっているオタク。

さらに中二病ちゅうにびょう


こんなメンツが世界征服をしようなど


この世界がほろんでもありえない話なのだが・・・。


なんと今 僕等ぼくらは、


そのありえない話の舞台に立とうとしている・・・・・・


プロローグ終了




 一章 Start《スタート》

 俺の名は宮川みやがわ将吾しょうご


茨城県は水戸市のとある中学校で生徒会長を務めている


普通のごく平凡へいぼんな中学生だ。


知名度はないし、何せ田舎いなかだからな。


生徒会長以外の目立ったはない。


本当に普通の中学生だったはずだ、はずなんだが……


 この話をするのは本当に苦痛くつうなんだがな......


話さずにはいられないってやつ?(わかんないけど)


まぁ、話すっきゃないのか。




・・・・・・あの日は何も変わらない普通の日だった。


そう、あの一瞬いっしゅんまでは。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


『宮川君、ちょっと生徒指導室来てー。』


俺を呼ぶのは担任のさかいみお女史だ。


げっ、俺なんかやったか?


 と腹の底で悪態あくたいをつきながらも、


『ファーイ』


 という空返事からへんじだけしてくだんの部屋に向かった、


まぁ人として当たり前の行動をしたよな。そこまでは良かったんだ。


通路の手すりにもたれながら部屋に着いた俺の目に


二つの人影ひとかげが見えた。


『あ、会長。』


 俺を呼ぶこのスポーツ系イケメンの名は、松田まつだ卓大たくひろ


そのガタイから分かる通り、


野球部のキャプテンで、エースで四番、おまけに県代表の身体能力抜群系男子だ。


頭脳の方はわからんが。


『あれっ、まっつんも呼ばれてたの?』


『ああ、俺やらかすこと多すぎて何のことだかさっぱり。』


おい。。。君の日常を疑うよ???


  とは言いつつも根は真面目で犯罪なんかはやらない。だろう…


 それでも自信を失うのは俺だけだろうか?


もう一人の人影は、まぁ予想はしてたが、やはりこいつだ。


こいつがからむとろくなことがない...


...ってことはないんだろうけど、


『・・・・・・』


 無言で本、もといライトノベル(だろう)を読んでいる。


こういうのは扱いにくいよなwww


まぁいいや。こいつはスルーしよう。


『ちょ待てよ。』


 お前はいつのキ○タクだよ。と


心の中でツッコミを入れる。(しかし口には出さない)


『今お前俺のことスルーしようとしたろ?』


 かんするどいことで…


『だったらどうなんだよ?』


『ふっふっふっ。そこに思考しこういたらぬとはな…


 あきれるな。


 抵抗せずわれほふられ全て無にかえるがいい… 』


 あーい変わらずイタいこって。。。


何がかっこいいんだろうね。


あーあ、紹介する気も失せるねwww


 改めて、この邪気眼じゃきがんメガネは、


(あ、そこのお前!「結局紹介するんじゃねぇかっ」って突っ込んだな!


 いいんだよ!お約束だ!それでもなんかあるんだったら作者に言え!


 感想などお待ちしております!!)


三好みよし栄五郎えいごろうとかいうお前はいつの武将じゃっ


 みたいな名前の持ち主で、


皆さん察しがついてると思うが


頭の中はほとんど(てか10割)ピンクと黒でできている。


いわゆるオタクだ。しかも中二病だ。


だがしかし、こいつのすごいところは、


学校の定期テストは400点後半を依然いぜんとキープ。


500点も何度かあった。


ズバリ、一年からずっと学年一位なのだ。


さらに、年一回行われる統一テストで


2年連続500点満点で全国一位をとった。


だがしかしオタクだ…オタクじゃなければなぁ(遠い目)


『おいてめぇ今オタクきもいとか思ったろ!』


『思ってねーよ。』


うーん惜しい。オタクに対してはキモいとは一ミリたりとも思ってない。


…お前のことをキモいとは思ったが。(言わないよ?


『オタクは全人類の欲望の象徴しょうちょうなんだ!


 かわいいは正義なんだよ!!それを否定するなど・・・


 万死に値するわぁ!!!』


『ウルセェ。キモオタ。』


……まっつん、ナイス……栄五郎撃沈してるよ。。。


よほどショックだったんだろうなwww


『ごめん、待たせたわね!』


『澪女史おそーい。』


あ、女史は堺先生特有のあだ名だ。


『本当にごめんなさい…まぁ中入って?』


『おk。中挿入はいる!!』


ドゴッ。ドゴッ。


 今のはまっつんが変態をぶちかました音なので気にせずに。


ってか変態立ち直り早いな。


(あ、ち直りじゃないからね)


『…で、澪女史。本題は?』


『えーと・・・』


※こっからショートコント入ります。


セリフ早見表 将→将吾 松→まっつん 栄→栄五郎


松『そうそう、俺何やらかしたん?』


栄『お前なんかやらかしたの?』


松『ウルセェ性犯罪者。』


栄『違えし!俺=変態で結ぶのやめろって!』


将『いや限りなくイコールだろ。』


栄『だからやめろって!』


将『やめろって。』


栄『やめろって、やめろって、千葉ロッテ。』



※わからない方にお伝えします。お笑い芸人のぺぺのネタです。知らない方はググってください。


 引き続き作品をお楽しみください。


ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!


『ぺぺに謝れーーーーーーーーーーーーーーーーー!』


まっつん。何があった。このギャグに何の思い入れが・・・


『ちょ、ちょっといいかしら?本題なんだけどね???』


澪女史が会話に割り込む。


『あ、そうだったね。俺ら呼ばれてたんだった。』


『そうだよー。俺ここんとこ大人しくしてたよねー。』


『そうね、今日はマイナスなことじゃないから安心して?』


『今日はってなんだ今日はって。』


俺が苦笑くしょうし、


まっつんが安堵あんどし、


栄五郎がラノベを読んでる時、その言葉は発された。


『・・・あなたたち、異世界行く気ない?』


ガタッ


『失礼しました。』


『ちょ、待って宮川くん!!』


『僕達は真面目な話をしに来てるんですよ?


 それがなんですか、異世界って。


 教師がそんなこと言っちゃダメでしょ!』


『いやでも……。ほら……』


なんだろうと思い女史の目線を辿たどると


あまりにも俺の期待を裏切ってくれた人物がいた。


『俺行くっ。異世界!!楽しそう!!』


まっつん…………そうだよ。わかってたよ。


こういうやつだったよまっつんは。


『俺イくっ。イクゥゥゥゥゥウゥ!!!!!』


ドガッ。バギッ。パキャン。


 あ、眼鏡メガネ割れてるwww


『で?何、本気なの?女史?』


『うん。あなたたちには、戦国時代をした異世界に行ってもらうわ。


 まぁ、史実人物はいないんだけどね。


 その世界には時間軸があってちゃんと時は過ぎるけど、


 そっちの世界の100年がこっちの0コンマ1秒だから。


 まぁ、ほぼゼロと考えて。ちなみにあなたたちは向こうでは不死状態よ。


 じゃないと世界征服なんてできないでしょ?』


え?今世界征服って言いました?


なんですか世界征服って。


あなたは中学生に何をさせようとしているのですか?


いやいやおかしいでしょ。


何それなんで俺らが行かなきゃいけんの。


しかもなんで俺らがそっちの世界で世界征服せなあかんの。


ってかあなたは誰。


異世界と精通せいつうしてらっしゃる方なのですか?


あまりにもバカバカしくなり、


『お前らこの話乗るか?流石さすがにそれはないよなwww』


と、そう言おうとした瞬間ときだった。


『行こうよ!俺行く!』


『ふふふ…戦国時代でが力を試せるとはな…』


お前らまじかよ。本気まじかよ。絶対正気じゃないだろ。戦国時代とか。


『宮川くんはどうする?二人は乗り気よ?』


『嫌です。』


きっぱりと断る。


『そこをなんとか。』


それでもねばる澪女子。


俺は丁重ていちょうにおことわりする。


『なんだよかいちょー行こうぜ一緒に!』


『イこうぜ一緒に!あ、俺、もういいいくううううううううううううううう』


『こいつ殺していいすか?』


少年院しょうねんいんにいく覚悟があるなら。』


『やめときます。』


懸命けんめいね。』


『かいちょー。いくよな。』


フザケンナヨ。イヤダ。イキタクナイヨ


『それなりの報酬ほうしゅうめぐむわよ。』


『嫌です。僕は金で釣つられる人間じゃありません。』


『お☆ね☆が☆い。ね?』


ヤベェ。澪女史かわいい。


あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なぜここまで僕たちにこだわるんだろう。


もうどうでもよくなってきた。うん。


もういいや、考えない。考えたくない。本当に嫌だ。


『いきますよ。いきゃあいいんでしょいきゃ。』


言ってしまった。引き返せねぇ・・・


『決定ね。じゃぁ詳しいこと話すからちょっとこっちきて?』


このとき発した一言が、


その後の不幸?をまねくとは、


この場にいた誰一人(一人を除いて)気づいていなかった。


一章終了

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