応援コメント

第10話 しまなみの風 (日本・瀬戸内海)」への応援コメント

  •  「どんがめ」ことカブトガニと聞くと、子どもの頃の夏休みの宿題を思い出します。自由研究で、カブトガニの観察をしてきたクラスメイトがいたのです。当時私のいた町は、海辺ではありましたが東海地方で、もちろんカブトガニはいません。そのクラスメイトの親御さんの御実家が瀬戸内海方面だったのです。見たことのない生物の写真やイラストに、みんな釘付けでした。

     急深で飲み込まれそうな恐ろしさのある湾へとつながる海辺に住んでいた私は、初めて瀬戸内海を見た時に、その穏やかさと島々の多さに驚きました。とくに船が行き交う様には、島にぶつからないかとはらはらしました。

    「海は、わし等の畑じゃ。陸の衆が田を耕して米を得るように、わし等は海に網を張り、魚を得る。そこを通るもんに通行料を払えというのが、いかんいけないのか」この言葉に深く考えさせられました。土地のようにはっきりと区切りがつけられないだけに、海というのは複雑なものを抱えているのだと思います。

    作者からの返信

    美木間さま、こんばんは💕 ご丁寧なコメントを、ありがとうございます(^^)

    「どんがめ」おお、そのお子さんは、よい自由研究をなさいましたね! さぞ珍しがられたことでしょう(^^) カブトガニ自体は、学研まんが『恐竜のふしぎ』などで「生きている化石」として紹介されていますので、知名度は高いですが、実際に観ることは殆どないのではないでしょうか(水族館にもまずいませんから)。
    瀬戸内海のように温暖で遠浅な海でないと生息は難しいようです。地元の小中学校や高校では、研究や飼育を行っているところが多いです。

    多島な内海の航海術は、外海とは違う難しさがあるようです。波は穏やかでも、潮の速さや岩礁などで事故の多い海域です。

    村上水軍が活躍した戦国時代は、日本人に「ひとつの国」という意識のなかった時代ですし、そうでなくとも陸の民と海の民では、常識が異なることが多かったろうと思います。
    現代でも、地元漁協の許可なく一般の方が「銛突き漁」などすると、「密漁」扱いですしね…(^_^;) 土地に境界線を引いて「私有する」考え自体、そういう習慣のない国や民族からは特異なものとみられるでしょう。
     
    だだっぴろい海や草原、森林などを観ると、つい「誰のものでもない=自由にしていい」と考えるのは、本当にそこで生活していない側の勝手な思い込みなんですよね……。そういう文化や認識の違いを、どうやって理解し、尊重するかは、重要な問題と考えていますv

    いつもありがとうございます💕 お楽しみいただければ、幸いです(^^)/"