第40話 ゼロセンチから十五センチの距離……(12)


 と、いった僕に対しての相田様子だから。先程の僕がに吐いた『相田とは交際をしていない!』の台詞が、相田彼女には聞こえていないのかも知れない?


 安堵した気持ちも僕にはあったのだが。僕が声を大にして叫んだ言葉だから。やはり相田には聞こえていたようだ。


「啓太は、もう、うちの事が嫌いになったん?」


 直ぐに僕に問い掛けてきたから。とても不安そうな顔をしながらね。

 僕もここで『うぅん! そんな事はないよ! 僕は相田の事を愛している!』と、優しい言葉を返してやれば良いだけだったのに……。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る