第35話 ゼロセンチから十五センチの距離……(7)
だって早く消さないと、僕と相田はクラスの中で、晒し者になっている訳だからね。それに僕自身も大変に恥ずかしいよ……特に僕よりも先に登校して教室居た相田は、もっと恥ずかしいと、思っているのに違いない?
だってもう既にかなりの時間クラスの晒し者になっていたのだろうと思うから?
僕は慌てて黒板の文字を消す作業に集中したよ。僕の相田が悲しんで泣く姿を見たくはないからね。
と、僕はここで大変な誤解……と、いうか勘違いをしているのだ!
恥ずかしいと思っているのは、只単に大人になりきれていない、未だ子供の僕一人だけだったみたいだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます