第34話 ゼロセンチから十五センチの距離……(6)

「おぉ~い! 上田~! お前~! 何黒板に書いちょるのを消しょうるんゃ~? 」


「お前と相田は夫婦の仲じゃろうが?」


「あああ、こいつら絶対にAとかBとかC迄は絶対にやちょるで?」


 僕が行動を開始すると直ぐに、こんな冷やかしの言葉が飛んできた。


 まあ、それだけならいいけれど。その当時流行った歌の一つ、沖田博之サンのEを僕に向けて歌いながらはやし立ててきたたよ。

 でも僕はがはやし立ててくるのを無視をして、黒板の文字を消す作業に集中した。

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