第23話 多分お付き合いが始まったのかな? (22)

 ……ん? あれ?


 と、皆さんも今思ったでしょう?


 今の僕と彼女との会話の中で、相田が僕の事を『浩太!』と、呼び捨てで呼んでいるでしょう?


 実はあの日の放課後……。


 先程僕が相田詩乃に「上田~ あんたの、好きな誰なん? 早く~ いいんさいや~? 早く~?」の。

 彼女が僕の耳元を擽るくすぐる甘え声と──相田自身の柔らかい身体を当てての|擽ると、いった体罰を含んだ取り調べに対して、思春期の僕はとうとう耐え切れずにノックダウン……嬉しさの余り相田彼女の前に屈したのだよ。


 ついついと僕自身が誰が好きなのかを口で割ってしまった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る