第28話それはこいか

本日の一品:ひいかのから揚げ。


ひいかはげそとワタを取り筒切りにする。げそは取り分けておく。

げそと胴体をから揚げ粉(市販ので良い)にまぶし油で揚げる。

揚げ立てが美味。


それと合わせて麦酒が最高!



本文


 それは恋かと問われたらただの小烏賊と答えましょう。


 今宵はヒイカについて騙る。ヒイカ、よく水氷に入って泳いでいるかのように入荷してくる小さい烏賊である。色々な産地から小物扱いで入荷してくるのだが食べ方が判らないというお客さんが多い。

 正式名称は神頭烏賊と言うらしいが通称であるヒイカが一般的である。食べ方としては湯がいて酢味噌とかから揚げとか・・・・・・・・・・・・刺身も旨いのだが鮮度の良い物を得るのはなかなかなくて作る方も小さな物をちまちま作るのが嫌になってくる。鮮度がいいからと言ってもこれの調理を頼むなよ!絶対だぞ!と、某芸人風に断りの文句を入れているとやれというのと勘違いされそうなのでこれくらいにしておくけど絶対に注文するなよ!調理は自分でやるように!


 失礼いたしました。今いる店で朝獲れ小鯵の調理を受ける馬鹿な本部がいたもので・・・・・・・・・・・小鯵を増量してそのうえで調理?てめぇ!まな板が回らないだろうが!今10件待ちで30分以上かかるだろう。三枚おろしじゃなくて頭取るだけでも・・・・・・・・・・時間すぐになりませんかねって、それ以前の問題でお客さんに回るまでに注文をこなさないといけないの。話している時間ですら勿体ないのだから待つか自分でやるか決めてほしいと言ったら客を待たせるなんてと・・・・・・・・・・・がたがた言いやがる。

 本部も手伝いに入ってくれたのだが、それでも五分くらいしか変わらない。私の手が遅いわけでもなくてちまちまとしたものを大量に注文するように仕向けるのが間違いなのである。その辺は旨く誘導して欲しい物である。


 話が逸れました、ヒイカというものをバケツで送られたりするのだが朝獲れということで一つつまんでみるのだが身がねっとりとして甘みがある。スルメイカというよりもヤリイカとかに近い味わいである。さらに調子に乗って開いてから寿司担当の酢飯をもらってきて一尾付けの握りにしてみるとこれまた美味。調子に乗ってヒイカの握りとか作ってみるのだが、成分表記とかできないので店に出すことがかないませんでした。(握りは後でスタッフが美味しくいただきました)

 刺身は並べるだけで・・・・・・・・・・誰も食いつかないな。これは美味しいのに判らないとは不幸な客共め!我等が美味しくいただいていくとしよう(邪笑)

 まぁ、食べ方が判らない、下処理をどうすればよいのかわからない。単純に焼いて食うならば丸ごと焼けばよいのだし茹でるにしても煮るにしても丸で十分である。中に骨があったりするのだが食べながら出せばよいしその程度ならば骨ごと齧るのも問題ない。何々、鳥の骨ごと食べる私に言われても説得力がないと・・・・・・・・・・鳥の骨より柔らかいし程に引っかかる事もないから大丈夫だろ。気にするなんてどこの軟ちゃんなんか聞きたいものである。揚げるとなれば破裂しないようにげそと分ける程度で十分である。どこぞのイタリア料理系のレストランチェーンでヤリイカのフリットなる料理があるのだがあれのように下処理すればよい。さらに油が跳ねるのが嫌ならば烏賊自体を凍らせてから揚げるとはねなくてよい。しかも烏賊の身自体は凍らせてから食べると甘みが増すのでお勧めである。これは刺身にする時にも応用がきく。刺身の時だと刺身用にしてから冷凍庫で半日程度凍らせてから溶かして刺身にするのである。

 スルメイカとかヤリイカなどにも応用がきくから機会があれば試してご覧あれ。スルメイカで凍らせるのはアニサキス対策だと言っている店もあるのだが、マイナス20度以下で一日以上置くように保健所の指導があるので完全に凍らせることが肝心なのだろう。最もこれによっては生体のアニサキス症を防ぐだけであってアニサキスアレルギーに関しては意味がないのでアニサキスを見つけたら自身のない者は食べないことが肝心である。私は大丈夫だけどね。


 値段も安くて美味なのだから売れてもいいのにと思うのだが食べ方が判らないというのは本当にもったいない話である。もっと、ヒイカを食べよう。食べすぎて値段が高騰したら笑い話だけど・・・・・・・・

 

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