第17話かんだ~ら
本日の一品:鱈のフライ
鱈一尾手に入れたら、三枚おろしにする。
身の方は一口大に刻み、塩コショウで味付けした後で水溶き小麦粉、卵、麺麭粉で衣をつけておく。
白子があれば同じように衣をつける。
頭、骨は屑野菜生姜と共に出汁をとって魚のあら汁でも作っておくがよい。
卵があれば煮魚にして出汁ごとご飯にぶっ掛ける。
この辺は別の料理なので語らず。
白子に身は熱した油で揚げて、醤油でもソースでも好みでぶちまけて食らうのがよい。
ちなみに塩胡椒する時にタイムを一振り、これで味も変わる。マジョラムもよい。
熱々のフライにビール!
個人的には黒ビールが好きだがその辺は好みなので任せる。
○ネスと白身のフライ、ついでに芋でもあげておこうか。
本文
インドにはありません。変な踊りも踊りません、そもそもボッチの私にその踊りは踊れません。
はい、このタイトルでやりたいがために鱈の話題をやったのは否定いたしません。
さて、鱈と聞いてどのような調理法を思い浮かべるのだろうか?大抵の者は鍋関係を思い浮かべるのであろう、少数派とは言わないが鍋の次に思い浮かべるのがフライか何かである。
それはそれでよいのだがちょいと寂しく思える。鱈鍋にすれば、身だけでなく頭や骨内臓までも美味しく頂けるし、ぽっこり太った肝を味噌と一緒に溶いても美味美味。むしろ身よりも肝のほうが美味だったりなんて肝がフォアグラ状態な私は思うのですよね。あまり公言すると節食しろと煩い馬鹿が出てくるから避けたいところでありますが。今更私に言われても手遅れだし言うだけ無駄だろうと思うのだが、女性陣の言うことはわからん。
「ばろちゃん(仮名)が倒れるとこの店がつぶれるの!」
「ばろさん(仮名)の仕事風景が唯一の癒しなのに・・・・・・・・」
「つぶれてもらったら誰が私にご飯奢ってくれるの?」
良く分からん。自分の利益を優先か。
それよりも、ご飯奢られなければ私はどうでも良いのか?
「うんっ!」
いい笑顔で言われたときは笑うしかありませんでした。
私の肝はアンコウだの鱈の肝と同等の脂の乗り具合という話から脱線したのでしょうか。
医者の老先生にも怒られましたが気にもしません。人によって蔵を立てる場所はそれぞれでありますから。
どこかの土地に蔵を建てて財を誇るものが居りますし、頭の中に蔵を立てて知識という財を誇るのも居りましょう。私という存在は経験と肝臓に蔵を建てて振舞うことで誇るのであります。等と言いましても酔いどれの戯言と一蹴されるのです。
話がそれました、鱈の食べ方で何があるのかと考えてみると・・・・・・・・・・・・・・・色々思い浮かぶのですがやはり鍋が一番うまいかなと・・・・・・・・・・・・・もちろんフライも旨いし、ムニエルも悪くなく、質の良い切り身を一度塩にしてから麹なんかで漬け込んでも酒のあての最高です。身以外でもチャンジャ(鱈の内臓のキムチ)はクリームチーズと合えたり、キムチ炒めの隠し味に使うのも悪くない。干し鱈は炙って齧るのも良いし、戻してから切干と煮込んだりするのも(鱈の戻し汁は一緒に使うのがコツ)美味しいものである。採れたてならばこぶ締めなんかも美味しいだろう。ちょいと魚屋だろうという話からそれるけどチー鱈なんかも清酒をかきこみながらつまむのに最高である。駄菓子にも鱈を材料にするのがあったはずだ。だけど鍋という選択をするのは不本意である。
だからといってカンダラだけにカレーにするのは私の気の迷いというしかないだろう。野菜のカレーを作って(ジャガイモを入れないのは私の好み、セロリとか切干とかを加えたのは私の趣味)に鱈の切り身を炒めたのを加えて一煮立ち。これは美味しかったです。ほろほろと崩れる鱈に絡みつくご飯、野菜もまとわりつくように小さく刻んだのが幸いでした。だけど肉の脂がないと少々物足りなく・・・・・・・・・・・次に作る時、鱈のベーコンまきにしてしまったのは私の身体が脂肪分を求めているからだということにしておきましょう。これが本当の脂肪フラグなどといわないように。泣けますので。
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