第13話ミルミル
本日の一品:白ミルの炙り
白ミル貝を殻から外して水管を開く。
肝は刺身には向かないが加熱すると美味なので適当な大きさに切り分けておく。
開いた水管の皮目にお湯をかけて表皮を剝く。
塩して焼く。
コリコリとした食感と独特の風味はとても捨てがたい。
ビールよりも麦焼酎で。
本文
某乳酸飲料とは関係ありません。
白ミル貝。正式名称はどうでもよいけどこれほどセクハラに使いやすい食材はなかなかないのであろう。
新鮮な物ほど天にそそり立つが如くにしっかりとしている。
「まぁ、ご立派☆」
等という奥様連中もばら売りで置いてあるのを手に取った途端の水をひっかけられて
顔☆射ぶっかけ!
となってしまうのである。流石にそれはまずいから綺麗なタオル(使い捨て)を慌てて用意して向かうのであるけど大抵の客さんは笑いながら
「あらあらまぁまぁ☆」
で済ましてくれるのが幸いである。
慣れたクソガキなんかは水鉄砲の代わりにしようとするので流石に注意はしなくてはならないが・・・・・・・・
げんこつの一つも落としたいが客に手を上げるのは・・・・・・・・・・・悩むところだ。
それはさておき、この白ミル貝手に取ってくれたりはするのだが買ってはくれないものである。珍しいけど食べ方を知らないのか値段が微妙に高いからなのか・・・・・・・刺身に加工すると多少は買ってくれる。
さばくのはさほど難しくなく、殻から外して肝を取り除いた後でお湯をかけてふやかしてから皮をむくだけである。
剝いたものは適当に刻んで食らえ。それだけである。
これの目利きは単純につかんでも垂れ下がらなければ鮮度が良く勢いもある。これを上に立てて脇に開いた手のひらを当てて『10代20代30代40代50代・・・・・・・・』と判別すればよいのであるが・・・・・・・・・・・
はい、セクハラですね。誰が何と言おうとセクハラですね。わかっております、やりたかっただけです。ついかっとなって書いてしまった特に反省はしていない。
あと、これをさばいているのを見た男性諸君。身を縮こまらせて股間を押さえるのはやめてほしいものである。さばいている私が極悪人に思えてしまうから。
ちなみに掌で見分ける鮮度分別法で私はセクハラの罪状で始末書を書いた。
客には大うけだったのに、まさか自分の旦那はそんなに元気じゃないというパートのねーちゃんの訴えが通るとは・・・・・・・・・・・・私は三十代だがミル貝よりも元気であるといったのがまずかったのか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます