この男は天才である

おじさんな。ネタの鮮度って大事やと思っとる。
こう、ネタに走るなら走るで鮮度命!限られた時間でベストを尽くす!誰もほめてくれないし、別に勝負する相手もいないんやけれど、まあそこは自分との戦いというか、粋というか、そういう心意気の問題になってくると思っとる。

だからMr.ロッキンが熊のプーさんのパブリックドメインネタから僅か三日でこれを作ってきた速度にまず衝撃を受けるわけや。
「なん……だと?」
おもわずおじさん口走ってもうた。

そして中身。これもスゴイ。超特急で作ったとは思えないシャープな仕上がりとオチや。こう「鮮度優先、クオリティは二の次や!」みたいな甘えが全く見えへん。ショドーの達人が2,3回筆を紙の上に滑らせたかと思うと、もうそこに完璧なフォルムの文字が生まれているような、そんなレベルの技や。

ロッキン氏はwikipedia見ながらサラッと書いたみたいやけれど、北海道の描写はものすごくうまくて驚いたんや。北海道行ったことあるんやろうか、無いならものすごい才能やとおもう。多分大事な所を抜き出して想像させる力がものすごいんやな。

タイトルからして、怖い話やと思うやろ?でも最後まで読めば……おっとこれはネタバレやな。一気に最後まで読むんやで。

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