〜登場人物解説編〜


 読者様、いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。著者の七瀬でございます。


 何世代にも渡ってえがいて参りました、この物語。登場人物も随分と増えたこの頃。


 そう、この頃特に感じていたのですが……



 さすがにこの辺で一度整理した内容をお届けしなければ、ややこしくなってしまうかと思います。これだけ話数も世代も続けば無理もないかも知れないのですが、次の話へ進む前に一旦解説の場を設けさせて頂きますね。


 登場人物たちの関係がより複雑になっているのは、『輪廻転生』と『血縁』。この二つが存在するからではないかと考えました。この二つはイコールではありません。違う家系への生まれ変わりが起こったりしています(むしろそちらの方が多いですね)



 まずは『輪廻転生』の解説からです。生まれ変わり順に名前を記します。もう明らかにわかる人物の分を公開しますね。


 ✴︎秋瀬夏南汰→ナツメ→荻原カナタ

 ✴︎春日雪之丞→磐座冬樹→?(アストラルに生きていた頃)→春日雪音

 ✴︎夏呼→ヤナギ→柏原ナツコ

 ✴︎秋瀬夏南呼→?(アストラルに生きていた頃)→柏原ナナコ


 前世から所縁のある人物でまだ登場していない(あるいは断言できる段階ではない)人物もいます。そちらはまた追って紹介致しますね。



 次が『血縁』についてです。これがまた輪廻転生以上に複雑なので、より丁寧さを意識した解説をご用意させて頂きました。良かったら是非お付き合い下さいませ。


(※ここで紹介するのは全てフィジカルにおける家系図でございます)



 ✴︎秋瀬家


 まずは大正〜昭和編主人公の家系からです。秋瀬夏南呼(主人公の娘)の孫にあたるのが秋瀬遥夏。ナツメがフィジカルを去った後に番外編『荻原圭吾の推理記録』のみで登場致しました。彼女がある人物と出逢って、この後を引き継いでいきます。



 ✴︎荻原家


 秋瀬家の家系図がここへ続いて参りました。ナツメの元同級生であった荻原圭吾の家系です。番外編で出逢った遥夏とあの後見事にゴールインしておりました(その上、五人の子宝に恵まれて子煩悩パパとなっていきましたよ)


 そして読者様もすでにお察しかも知れませんが、五ノ章主人公である荻原カナタは、圭吾・遥夏夫妻の血を引いています。しかしかなり後の子孫ですね。ナツメとしての生涯を終えた後、アストラルに生まれ変わってきた彼(前世は磐座冬樹)の生涯も見届けた上で、現在の荻原カナタに生まれ変わったことになります。



 ✴︎春日家


 大正〜昭和編にて登場した春日雪之丞、そして五ノ章にてカナタの恋人となった春日雪音の家系です。


 雪之丞は投身自殺により二十四歳時点で亡くなってしまいましたが、彼には姉の美晴みはるが居たのです(姉の夫は婿養子)そこから長い年月を経て現在の雪音まで続いております。ある時点で病院を継ぐ家系と学者を目指す家系とで分岐しています。雪音は後者へ進んだことになりますね。



 ✴︎磐座家(本家)


 ミステリーの宝庫、磐座家の解説は特に気合いを入れて参ります。大正〜昭和編のいつきみことが分家であったのに対して、冬樹の家庭は本家でした。逢引転生の影響で波乱万丈な人生になりやすい磐座家。ただでさえ大変なのですが、本家は分家に比べてガッチガチの厳格な家庭なので更に息苦しそうです。


 実は冬樹の弟である春樹も相当苦難に満ちた人生を送っております。一見好きな人と駆け落ちをした自由な人なのですが、冬樹の亡き後に災難が……(こちらについては他投稿サイト・小説家になろうに載せております『半透明のケット・シー』という作品に綴られております)


 冬樹にとっては姪にあたる樹里じゅり(春樹の娘)がこの家系を継いでいく型になります。彼女も『半透明のケット・シー』の主要人物。誰かお婿さんを迎えていますが、それが誰なのかは明記しないでおきます(候補と思しき人物ならあちらの作品に居るのですが、彼かどうかは定かでありません。あと他の投稿サイトとは言えネタバレ防止の為でございます)


 ちなみに磐座家が、春日家、柏原家と繋がりを持ったのはナツメの亡き後です。お堅い家系もやがては外交的に。逢引転生の力が分散されたことで負担が減り、おおらかな一族へと変わっていきました。



 ✴︎柏原家


 最後に紹介致しますこちらの家系は、作中に登場している人物があまり多くない為、かなり端折った解説となります。大正〜昭和編に於いて、夏南汰の最後の旅となった航海に同行していたのが柏原迅。彼は夏南汰と共に大西洋にて生涯を閉じますが、子持ちの既婚者でしたから彼自身の子孫も受け継がれていきました。それがかなり長い時を経て、五ノ章の柏原姉妹(ナツコとナナコ)へと続いております。



 輪廻転生、それから家系図の解説にお付き合い頂きましてありがとうございます。


 一夜のうちのほんの数十分。束の間の記憶を取り戻したカナタと雪音は何を語り合うのか? 二人の間で数々の想いと記憶が集結してくる場面なので、解説をご覧頂くことで内容がよりわかりやすくなればという願いもあってこの場を用意しました。


 五ノ章は残すところあと二話。その後のエピローグで本編締め括りとする予定です。最後までお楽しみ頂けるよう一層気合いを入れて参りますね。


 応援して下さる全ての皆様へ重ねて感謝申し上げます。



 七瀬渚

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