真夏の雪に逢いに行こう

登場人物紹介（一ノ章）

　読者様、ここまでお付き合い下さり誠にありがとうございます。お楽しみ頂けておりましたら幸いです。

　まず一ノ章は『高校時代』でございます。ここで内容整理も含めまして登場人物紹介をご用意させて頂きました。

　それではまたしばしお付き合いの程を宜しくお願い申し上げます。

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　✴︎秋瀬（あきせ）夏南汰（かなた）（十七歳）

　本作における主人公。天真爛漫で活発な性格。じっとしているのが大嫌い。バンカラと呼ばれる組み合わせを好んで着用（現代で言うところのオラオラ系狙いである）口が達者で謎のカリスマ性を持っている。貴族の家系の次男。

　変声期を過ぎても声質にさほど変化はなく更に童顔である為、実年齢よりずっと幼く見える。中性的でなかなかの美少年であるが、育った環境による事情から本人はコンプレックスに感じているようだ。感極まったりなどの無防備なときに、生まれである中国地方某所の方言が混じる。

　誕生日：三月十五日（魚座）

　長所：有言実行

　短所：無鉄砲

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　✴︎春日（かすが）雪之丞（ゆきのじょう）（十七歳〜十八歳）

　夏南汰が最も信頼を寄せる友人。『ユキ』というあだ名で親しまれている。基本は物静かで自己主張は極めて少ない。家柄の良い夏南汰の実家に行くときはハイカラを意識した装いに身を包む（現代で言うところのトレンドファッション）

　身長は高いが、性格の影響か威圧感は無い。夏南汰のストッパー役、あるいはいじられ役が常である。卒業後は家業（医者）を継ぐべく勉学に励むとのことだが、病弱という致命的な問題があるのがまた心配だ。

　誕生日：七月二十五日（獅子座）

　長所：温和

　短所：臆病

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　✴︎樹（いつき）（二十歳）

　夏南汰の実家近所の屋敷に住む令嬢。貴族の分家で兄一人、弟一人、姉二人の三女である。目鼻立ちくっきり、化粧映えのするタイプのモダンガールだが、化粧が無くとも元からかなりの美女であるらしい。不意に“キッス”をするなどその行動は小悪魔的だ。

　この時代、美しい女性は早くに結婚させられるので女学校を卒業できないパターンがほとんどだったが、外の世界を好む彼女は断固として縁談を受け付けず、女学校を卒業し、大学にまで至っている。

　誕生日：一月二十八日（水瓶座）

　長所：自立した思考

　短所：気まぐれ

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　そしてこの二人も忘れてはおりませんよ。

　✴︎お笑いコンビ『ザ・キッス』

　もとい

　✴︎高泉（たかいずみ）と綱島（つなしま）（十七歳〜十八歳）

　夏南汰、雪之丞としばしば行動を共にする友人。刺激的な話に大興奮の若々しい二人だ。

　高泉は大柄で男らしい割に意外と純情。綱島は要領が良くちょっぴり遊び人である。

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　紹介にお付き合い頂きましたこと、重ねて感謝申し上げます。さて、ここまでは文明開化の時代を意気揚々と歩む彼らの話でございました。

　次の章は『Chapter１』……これだけでガラリと変わりそうな気配ですね？　主人公も一旦は移り変わります。名前は……

　んっ？　“秋瀬”？？

　と、いう訳で、夏南汰＆雪之丞コンビは一旦お休みです。

　仲良しな二人はいずれまた登場致します。次回もお楽しみ頂けましたら幸いです。これにて。