誰か私を砂漠に捨ててくれないか
バーバラ・C
誰か私を砂漠に捨ててくれないか
誰か私を砂漠に捨ててくれないか。
砂漠に捨てられた私は、熱い太陽で焼かれ
喉が渇き水を欲するだろう。
でも、そこに水はない。
それこそ、私の望むこと。
誰か私を砂漠に捨ててくれないか。
砂漠に捨てられた私は、冷えた暗闇を照らす星に凍え
毒虫に刺された傷が疼くだろう。
でも、そこに毛布も薬もない。
それこそ、私の望むこと。
散々、苦しんだあげく、干からびる。
禿鷹に食われ骨だけになる。
骨は、砂に埋もれていくだろう。
ああ、それがいい。
そして、少しづつ永い時をかけて無くなるのだ。
いつか、砂になれるだろうか。
砂漠は私を受け入れてくれるだろうか。
でも、誰も私を砂漠に捨ててはくれない。
今、ここに居るよりずっといいのに・・・。
誰か私を砂漠に捨ててくれないか。
砂になって風に運ばれ消えてしまいたい。
誰か私を砂漠に捨ててくれないか バーバラ・C @babarara
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます