朱蛟かぁっこいい! ついにその真価を遺憾なく発揮してくれましたね! がらんどうの無式がユアンさんとその化身ともいえるエンジンを得て天空の王者の座に躍り出る。その過程が艦長とユアンさんの関係を暗示してもいて、色んな物語がぎゅっと凝縮されてて最高でした!
エルベリーデさんは、最後意識が協約軍時代に戻っていましたね。協約軍だろうとフェンリルだろうと、一貫して白亜の復讐姫という愛する男から与えられて確立したアイデンティティーを捨てられなかった。
死んで(?)しまったのは悲しいですが、彼女のラストにはこれしかない、とも思えました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!とうとう最強のエンジンを得て、本来の力を発揮した朱蛟です。この「スピードを出せば出すほど安定する、低速はクソ」という変態飛行機、でも、でもっ!男の子ってこういうのが好きなんでしょ、的な(笑)ハイ、俺は好きです…そして、決着。激しい攻防になるかと思いきや、復讐や怨念を振り切るように、ユアンはパワーとスピードでエルベリーデさんを引き剥がしました。あっけない結末の中、最後はエルベリーデさんも昔の自分に戻ってましたが、それ故ベイルアウトを拒んで…物語をここまで引っ張ってくれたヒロインの一人に、今は感謝ですね。お疲れ様でした。
エルベリーデさん……彼女の行為は決して赦されるものではないですが、その一生を想うと同情してしまいますね……。彼女は本当に可哀想な子でしたわ……
どうか安らかに眠ってくれ……!
作者からの返信
コメントありがとうございます。ある意味、エルベリーデさんって被害者の一人でもあるんですよね。戦争は無辜の民を苦しめますが、参加する兵士をも蝕んでいきます。現実の戦争でも、イラク帰りの米兵さんはPTSDに苦しむことが多いとか…「あの物陰にフセインのゲリラがいる!」とか「市民に見えてもあれはテロリストなんだ」とか、そういうことに苛まれるらしいです。エルベリーデさんも戦災孤児で「食うために兵隊になるしかなかった」という生い立ちから、美貌故に協約軍の偶像へと作り変えられる過程で、一種の「戦争美術品」になってしまったんだと思います。ユアンの気持ちが通じぬまま、彼がよかれと思って教えた全てが彼女を狂わせてしまった…悲劇ですね。