煙草への熱意とキャラの濃さでぐいぐい読ませる娯楽小説

舞台は禁煙法の施行により、喫煙が犯罪となった日本。
これだけでもかなりぶっとんだ設定なのですが、それに加えて主人公たちの溢れるほどの煙草への情熱、キャラ立ちしまくった敵方の人間たち、などの要素により、読者を一瞬も飽きさせずぐいぐいと読ませます。

自分は嫌煙家なのですが、気づいたら主人公の気持ちに共感していました。
個性の強いルビの振り方も、内容にマッチしていて良いですね!

首相の暗殺という目的を果たすため、刺客がうようよする官邸に乗り込む主人公たちの結末やいかに?
ぜひ読んで確かめてみて下さい。
最後まで読めば、人生の滋味(のようなもの)を味わえることでしょう。

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