基本ルールブック環境
思った以上に「基本ルルブしか持ってないからそこだけ知りたい」という方からの問い合わせが多かったので、基本ルルブ環境エフェクトのみの特設記事も設置する事にした。
また、ここを見ている方は殆どの方が初心者であると思われるので、それを前提に記事を執筆する。
●しょっぱなから別に初心者向けでもない基本環境とエフェクトアーカイブ採用環境の違い
・当たり前だが、エフェクトの母数が違う。また、侵蝕率ボーナステーブルが若干異なる。
・一部エフェクトの効果が異なる。
・基本環境にはリミットエフェクトがない。
・またしても当然だが、ウロボロス未実装。
以上の理由から、当たり前だが基本環境ではビルドの選択幅はそれほど広くない。
基本ルルブだけで遊んでいる以上、ここを参照にしているPLの多くは「まずは有効な組み合わせを知りたい」という方がほとんどであると思われるので、ここはそういった需要になるべく応える内容の記事にしたいと思う。
まぁ、基本的に他の記事もクソ和マンチ野郎の視点に依って書かれている記事であるので、似たようなものではあるが。
●基本方針
ここでは特に数字効率を優先したビルドを記述する。
ここでの記述に外れるビルドの場合は、多くの場合において「数値よりもRP」や「数値よりも演出」という場合である。
無論、それらが悪いわけではない。
むしろ、筆者としては尊重したいプレイスタイルと言える。
だが、此処を読んでいる方々が初心者である以上、恐らく最初は「とりあえず強い構成を知りたい」と思う事がほとんどであると思われるので、ここでは設定やシナリオ事情より、少しでも+修正の数字が多い事を優先するローグライクゲー大好きなクソ和マンチ方面のキャラビルドに偏重したビルド方法を記述していく。
▼『火力を積め』
DX3rdにおける戦闘面での最適解は詰まるところこれである。
このゲームはデザインからして長期戦を想定されておらず、基本的に戦闘は3ラウンド以内に終了する。そのため、PCに求められる能力は火力を出すことであり、それでいて継続戦闘能力よりも瞬間火力が求められる。
性能はコストよりも係数でみよう。Lvによる増加係数が攻撃力+Lv×2以下のエフェクトなど無視していい。Lv×3以上のエフェクトからが有用である。ダイスも出来れば+Lv個よりも+Lv+1個以上増加するものを選ぼう。固定値増加は+Lv×2以上からである。ただし、120%エフェクトは避ける。少なくとも基本ルールブック環境でPCが運用する機会はほぼない。
火力を積むときめたのなら攻撃力は最低20以上を目指し、命中ダイスは最低10個以上を目指した上で、出来るなら装甲無視エフェクトを取得しよう。当然「コンセントレイト」などを積んでC値も侵蝕率100%時点でのボーナス込みで7以下を目指す。具体的な命中達成値は平均25~30以上は安定して欲しい所だ。また、どうせクライマックスでの侵蝕率はあっというまに100%を超えるので、侵蝕率制限はミドル戦闘を視野にいれなければ基本的に気にしなくていい。
命中達成値関連に関してはこちらに特設記事がある。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883157618/episodes/1177354054885889492
▼『防御能力など二の次。回復エフェクトなど間違っても積んではいけない』
このゲームはハッキリいうがHPは飾りである。少しくらいHPが回復したところでほとんど意味はない。なので、他ゲーでいうところのヒーラー的なキャラビルドは超上級者向けであり、間違っても初心者が選ぶものではない。完全無視して構わない。
装甲やガード値も無いよりマシ程度のものであり、無茶苦茶に積んだところでサンプルシナリオですら装甲無視を叩きこまれる事がオチである。どうせ積むなら直接的なダメージ軽減系のエフェクトを積むのがいいが、それですら攻撃エフェクトよりは優先度は落ちる。
他PCをカバーリングすることでパーティ全体の被害を低減する壁役のガード屋であるならこれらは優先するべき数字だが、ガード屋が何人揃っても敵は倒せない。
そんなことより火力を積もう。
▼『支援はつよいが、計算がクソ面倒になる』
支援エフェクトはわりとDX3rdでは強い。
特にC値を低下させるエフェクトは非常に強力であり、支援屋をやるならこれか攻撃力バフがあるか否かだけを考えればいい。これだけが大事で他はおまけと言いきってもいい。
だが、これらの支援エフェクトをなげると計算が複雑化する。
ただでさえDXはコンボの計算が面倒なゲームなので、慣れないうちは余計な数字が増えると大幅な進行遅延となる。
特に、マクロを使用する事が前提のオンラインセッションでは顕著といえる。
しかも別に支援がいなくても火力さえだせば敵は倒せる。
そんなことより火力を積もう。
▼『だいたいのバステはPCには致命的でもボスには大した事がない』
重圧はボスから見ても重いバステであるが、他のバステは全部ボスには些事である。
デバフも数個程度のダイス低下ならないも同然だ。最低10個以上は減らさないとあまり意味がない。また、これらのバステやデバフを放り込んでもボスは死なないし戦闘能力も完全剥奪は難しい。
そんなことより火力を積もう
▼『別に此処に書いてあることを守る必要はない』
別にただ筆者個人の雑記でしかないのだから、諸氏等はこれらを守る必要など微塵もないのだ。気にせず好きなビルドをするべきである。
そんなことより火力を積もう。
▼『何でもいいから火力を積め』
そんなことより火力を積もう。
以下、各種シンドローム解説。
●エンジェルハイロゥ
『ルルブ1のみの場合』
基本的には「マスヴィジョン」と「ピンポイントレーザー」がメインディッシュのシンドロームであるため、この二つを主軸に構成を考える。いずれもシンドローム技能であるため、起点エフェクトの関係で攻撃方法は射撃とRCに絞られる。白兵は起点エフェクトがないので適正なし。ただ、RCはクロスやトライなら出来ないではないが、大して強力なエフェクトもないため、基本的には高い感覚能力値を生かすために射撃のみで考えたほうがいい。命中ダイスを増やすためには「主の恩恵」に頼る必要があるが、マイナーが潰れて移動ができなくなってしまうため、あわせて移動もしたいなら「光芒の疾走」を取る必要がある。
また、一般エフェクトの「リフレックス」を握れば「神の眼」で回避もできるため、そこは一考の余地がある。
『ルルブ2もある場合』
知覚代替RCエフェクトの「光の手」が実装された事により、RC型も選択肢に入るようになった。「破壊の光」による範囲攻撃が特に強力。射撃は「天からの眼」を手に入れた事により、移動しながらでも高命中率が簡単に維持できるようになった。
また、範囲単体化エフェクトの「ミスディレクション」や高係数ダイスデバフの「フラッシュゲイズ」の存在により、妨害方面も強化された。回避も視野にいれるのであるなら「フラッシュゲイズ」による命中ダイス低下は太い命綱となる。こちらの攻撃命中率に不安がある状況なら、素直に相手の回避に「フラッシュゲイズ」を叩きこんでもいい。
また、エンジェルハイロゥは能力構成上、「オリジン:プラント」との相性が抜群であるため、レネゲイドビーイングのPCを選択するという手もある。
●バロール
『ルルブ1のみの場合』
火力こそ出しづらいが、妨害方面で強力な効果のエフェクトを数多く備えている。
まず、なんといっても「時の棺」が強い。トライブリードでないなら無条件で採用して構わない。「灰色の庭」もセットアップでの行動値低下は絶大な威力があり、特にバフやデバフを撒く場合は非常に有効である。防御面でも敵の範囲攻撃に対しては「孤独の魔眼」を使えば、大幅にPTの被害を抑えることができる。
攻撃方面ではRCに適正があるように見えるが、主力エフェクトの「黒の鉄槌」では高い命中率はだせてもイマイチ火力が出ない上に同一エンゲージに攻撃が出来ないのが難点。同一エンゲージ攻撃不可問題はピュアであれば「黒星の門」を使えば解決するが、火力はいずれにせよでない。
火力を出したい場合はクロスにして適当な他の射撃屋と組ませるといいだろう。「巨人の斧」の火力は魅力的である。クロスやトライの素手白兵屋にして、「漆黒の拳」による装甲無視攻撃を狙うという手もある。移動エフェクトの「斥力跳躍」があるお陰で、間合いもつめやすい。
他にも、「時間凍結」によって無理矢理先手を取る事が出来る点が嬉しい。クロスやトライにしたとき、デバフなどを素早く押し付けたいビルドで有効である。
『ルルブ2もある場合』
ルルブ1ではイマイチ器用貧乏感の否めなかったバロールだが、ルルブ2が揃えば強力かつ攻撃的な支援屋としての地位を確立する。
特に「死神の瞳」は与える増加ダメージ係数が非常に高く、ピュアであるなら普通に殴るよりも確実に火力が出る。どうせ直接ダメージを与えないのだから「停滞空間」や「悪魔の影」もついでにつけてしまうといい。さらにピュア制限エフェクトの「コズミックインフレーション」を握れば、「空間圧縮」や「赤方偏移世界」のような強力なセットアップエフェクトの範囲化も出来る。
また、防御方面でも強力なガードエフェクトである「グラビティガード」や「虚無の城壁」が追加された事により、高い守備力も獲得する事が出来た。クロスやトライで制限の緩いカバーリングエフェクトを取得すれば、ガード屋の道も開かれる。
白兵屋としても「瞬速の刃」が追加されたことにより、活躍の場が広がっている。
デタラメな効果を持ったイージーエフェクト群も売りの一つである。
●ブラックドッグ
『ルルブ1のみの場合』
白兵・射撃・RCの全てに適性があるが、「MAXボルテージ」を噛ませないとあまり火力がでない。基本的には「雷の槍」+「雷神の鎚」による攻撃力+12スタートのRC範囲攻撃が強力だが、ピュアだと肉体偏重の能力値のせいで大してRC命中値が稼げないため、クロスやトライで他のRC屋と組ませる必要がある。また、RC攻撃は同一エンゲージへの攻撃が不得手であるため、「イオノクラフト」などの移動エフェクトも取得する必要がある。「雷の槍」は初期値は悪くないが係数が悪いせいでLvをあげても火力が大して上がらない点も向かい風である。「雷の槍」をとるならLvは1止めでいいだろう。
白兵・射撃の場合は強力な武器を取得する事が前提の運用である。ピュアであるなら「雷鳴の申し子」による自爆攻撃が強力無比。ただし、当然PCはロストしやすくなるので、採用する場合は十分に検討したほうがいい。
また、カバーリングエフェクトの「マグネットフォース」を所持しているため、ガード値の高い武器を取得したり、クロスにして高係数のガードエフェクトを持つシンドロームと合わせればガード屋にもなれる。
『ルルブ2もある場合』
強力なエフェクトが数多く追加され、ルルブ1の頃からは見違えるような強力シンドロームに化けた。特にサプリ導入環境でも異様に強力な「バリアクラッカー」と「ハードワイヤード」が追加された事により、白兵・射撃の適正がRCよりも遥かに高くなった。
攻撃エフェクトは白兵・射撃の「アタックプログラム」が貴重な係数2の固定値増加エフェクトであり、「ハードワイヤード」による固定値増加と合わせれば莫大な固定値を稼ぐことができる。この高い固定値から繰り出される「バリアクラッカー」の防御無視攻撃がブラックドッグの最大の売りといえる。ただし、相変わらず白兵・射撃で手軽に火力を稼ぐ手段に乏しいため、それは他シンドロームに頼るか、高命中率による命中ボーナスで我慢する事になる。射撃なら「雷の残滓」の邪毒ダメージで稼ぐという手もある。邪毒は通りさえすれば実質係数3のダメージ源であるため、悪くない。もしくは100%制限の「ポルターガイスト」を使用して、「ハードワイヤード」や「ウェポンマウント」で取得した武器を浮かせるという手もある。
また、強力なガードエフェクトである「磁力結界」を獲得したことにより、ガード屋としても一級品のシンドロームになった。「ハードワイヤード」でさらに防御能力を高めればピュアでも問題なく運用出来る。他にもC値低下支援エフェクトである「解放の雷」も獲得したため、支援も強い。
●ブラム=ストーカー
『ルルブ1のみの場合』
攻撃偏重のシンドロームであり、とにかく「ブラッドバーン」と「始祖の血統」が唸るほど強いため、これらを運用する事だけを考える。他は全部飾りである。「始祖の血統」を採用する場合はクライマックスに挑む前のシーンなどでジェネシフトを行い、100%突破を狙ってもいい。
基本的にはクロス以上にして素手白兵屋になり、「鮮血の一撃」のダイス増加と「渇きの主」の装甲無視攻撃に「ブラッドバーン」や「始祖の血統」をつけて、死ぬまで敵を殴る以外にやる事はない。キュマイラの相方にするのがオススメである。「血の宴」で範囲攻撃も確保できるため、非常に相性がいい。ピュア運用をしたい場合は最大Lvの「滅びの遺伝子」をボスに叩き込むことだけを考える。
また、HPが無ければ何もできないので、わざと行動を遅らせて敵に殴られてからロイスを切っておきあがり、HPを確保してから殴るか、行動値をどうにか高めて常に先手で殴る事で誤魔化す必要がある。
基本的に「ブラッドバーン」による火力増加と、「渇きの主」による白兵素手装甲無視が売りであるため、これらのいずれかか、両方が欲しいシンドロームと合わせることが前提である。何にしてもHPのリソース管理が面倒なシンドロームであるので、あまり初心者向けとはいえない。
『ルルブ2もある場合』
RCは邪毒付与の「蝕む赤」を獲得し、射撃は「滅びの一矢」や「死の紅」を獲得したため、外付けシンドロームとしての活躍の場が増えた。
他はだいたい
●キュマイラ
『ルルブ1のみの場合』
ルルブ1時点では最強の自己完結型白兵アタッカー。単純に強いエフェクトばかりであり、弱い事が書かれているエフェクトがほとんどない。性能としては見た目通りの重戦士であり、白兵で相手がくたばるまで殴り続けるのが得意なバケモノである。
やることは全く単純であり、まずはセットアップで「ターゲットロック」や「フルパワーアタック」で自己バフをつみ、マイナーでは「完全獣化」+「破壊の爪」+「ハンティングスタイル」でさらに自己バフをつみながら獲物にくらいつき、メジャーで「獣の力」でぶん殴る。なんだったら「獣の魂」をつけてもいい。ピュアなら「剛身獣化」までつけられる始末。装甲無視こそもたないが、ここまで火力があれば最早関係がない。心配なら、それこそ他シンドロームとのクロスやトライにして装甲無視をとってくればいい。また、ピュアでは行動値などの関係で貧弱な移動値を、他シンドロームの移動エフェクトなどで補助するという手もある。
それでいてカバーリングエフェクトの「軍神の守り」を持つ上に、高係数ガードエフェクトである「イージスの盾」まで持っているため、ガード屋にもなれる。
また、敵が装甲無視をもっていなければ、「竜鱗」をLv2から3以上程度持っていればだいたいのダメージは無効化できるというデタラメっぷりである。ただし、「竜鱗」はリアクションエフェクトであるため、カバーリングしながら使用などはできない点には注意するべきである。
『ルルブ2もある場合』
攻撃的なエフェクトである「神獣撃」や「獣の王」が追加されたことにより、さらに暴力性が高まった。ピュアでは「増腕」によって範囲攻撃を獲得した点も嬉しい。敵との距離がつまっていれば、「復讐の刃」によるカウンターという名の実質的な追加攻撃も強力である。移動距離の貧弱さも「一角鬼」や「セントールの脚」などでカバーできるようになった。
特に「神獣撃」の大係数は魅力的であり、攻撃特化に絞って考えるならコストを度外視してでも採用する価値がある。
●エグザイル
『ルルブ1のみの場合』
ピュア制限エフェクトに高係数のダメージ軽減エフェクトである「がらんどうの肉体」を持ち、カバーリングエフェクトの「崩れずの群れ」などを持つため、ガード屋に向いているが、攻撃面は器用なエフェクトを生かしたほうが強いため、ピュアよりもクロスやトライに向いている。
白兵も射撃も命中ダイスを増やせる「オールレンジ」を持っているが、視界変更エフェクトの「伸縮腕」や威力増強+範囲化エフェクトの「ジャイアントグロウス」を生かしたほうが強いため、基本的には白兵屋の補助に向く。ただし、射撃では「うごめく弾丸」による重圧付与が強力であるため、それ目当てであれば射撃の選択もありえる。また、コンストラクション環境では稀ではあると思うが、命中に不安があるビルドの場合は「螺旋撃」を採用すれば、大幅に命中率をあげることができる。マイナーが潰れる点が難点だが、回避のC値上昇は非常に強力である。いずれにせよ火力を出しづらいシンドロームであるため、それらは余所に頼る事になる。
また、「壁に耳あり」を握ればミドルの情報収集で活躍する事も出来る。
『ルルブ2もある場合』
トリッキーなエフェクトがさらに追加され、活躍の場が広がった。
特に白兵では「貪欲な拳」、「エンタングル」、「貫きの腕」などの強力なエフェクトが追加されたことにより、さらに適正が高まった。接近する必要があるが、攻撃力9増加相当である「餓鬼魂の使い」や反撃エフェクトの「自動触手」も悪くない。
また、「異世界の因子」によって他のシンドロームの強力なエフェクトをコピーしたり、「デビルストリング」によって厄介なオートエフェクトを叩き落としたりなどもできる。
ガード面では「スプリングシールド」や「命のカーテン」が追加されたことにより、さらに強固な防御が可能になった。やたらと最大Lvが高い「異形の刻印」のお陰でHPも伸ばしやすい。
いずれにせよ、隙間を埋めることが得意なシンドロームである事に変わりはないため、クロスやトライでの運用が向いている。同じようにクロスやトライでなければ運用できないどこかの吸血鬼と組むのも悪くないだろう。
●ハヌマーン
『ルルブ1のみの場合』
あんたには立派な「サイレンの魔女」がついてるじゃないか。
これで評価を終わらせたい欲求に駆られたが、それでは初心者向けではないので断念する。平たい能力値修正のお陰でピュア、クロス、トライのいずれでも丸く立ち回るのがハヌマーンであり、特に白兵に向いている。クロス以上なら上述の「サイレンの魔女」を生かせるシンドロームとあわせるといいのだが、コンストラクション環境ではあまり現実的ではないのも事実である。
ルルブ1の段階では正直に言えば「一閃」や「獅子奮迅」の関係で白兵ビルドとあわせるのが強力である。基本環境である限りは「吠え猛る爪」が白兵だけでなく射撃にも対応しているため、射撃で合わせても強い。RCの場合も上述の「サイレンの魔女」のほか、「振動球」も装甲無視を持っているため、高い適正がある。
また、何と言っても強力なのが「マシラのごとく」と「リミットリリース」である。いずれも1シナリオ1回制限のエフェクトであるが、継続戦闘能力よりも瞬間火力が求められるDX3rdではそれは大した問題にならない。後先考えない必殺の一撃をもとめるなら、ハヌマーンを選択するといいだろう。
ついでに「エンジェルボイス」にC値低下がついているため、支援もできる。もっとも、支援は他のエフェクトがせいぜい並みの性能なので、やはりクロスやトライにしたほうがいいだろう。
『ルルブ2もある場合』
レネゲイドビーイングのPCが選択可能になったことにより、「オリジン:レジェンド」の採用が可能になったため、「サイレンの魔女」が牙を剥く。初期作成でRCの技能Lv4にさらに「オリジン:レジェンド」を最大取得すれば、RC固定値は14スタートである。C値低下がなくても、ここまでくれば十分現実的に運用可能な数字であるといえる。ピュアであるなら「疾風迅雷」をかませるだけでいいので、さらに楽である。「疾風迅雷」を採用するなら、どうせC値は関係ないのだから「ライトスピード」をあわせて採用してもいい。さらに、対象が単体になってしまうが、RCなら「ブレインシェイク」によって重圧の付与も可能である。
白兵・射撃方面では「浸透撃」を獲得したことにより、装甲無視に加えてガード無視まで取得したことになる。しかも白兵は視界射程攻撃の「かまいたち」まで手に入れてしまった。明らかにやりすぎであるが、DX3rdはそういうゲームである。諦めよう。
ついでみたいに獲得した「ベーシックリサーチ」もあるため、情報収集でも他人様の仕事を奪う事が出来る。
●モルフェウス
『ルルブ1のみの場合』
武器作成エフェクトと装甲無視が売りのシンドロームであり、武器の数が多く必要なビルドと相性がいい。そのため、適正は白兵・射撃である。
ピュアであるなら、能力値の関係から射撃に向いている。
基本的には「ギガンティックモード」による範囲攻撃と「ペネトレイト」や「クリスタライズ」による装甲無視が売りのシンドロームであり、それらを欲するビルドと相性がいい。特に「クリスタライズ」は装甲無視だけでなく、攻撃力の増加係数も3と優秀であるため、基本環境ではかなり強力なエフェクトである。自分や味方が常備化武器を握っているなら「水晶の剣」をばら撒くだけでも強い。シナリオ持続であるため、事前に使えば戦闘手番も圧迫しない。
また、カバーリングエフェクトの「砂の結界」を持つが、装甲やガード値を盛る手段には乏しいため、ガード屋にする場合は他シンドロームとあわせる必要がある。
情報収集は「サイコメトリー」を取れば得意である。
『ルルブ2もある場合』
万能ダイス増加エフェクトの「砂の加護」が追加されたことにより、これさえ取っておけばあらゆる場面で活躍が可能になった。単純に命中ダイスをふやしてもいいし、ミドルのあらゆる判定でも活躍する極悪エフェクトである。まずはこれを最大値で取得するところから、モルフェウスのビルドは始まる。
戦闘面でも「サポートデバイス」の追加によって莫大なダイス増加が可能となり、カバーリング方面も「砂の祝福」の他、「ヴィークルモーフィング」や「アーマークリエイト」の追加により、間接的に強化された。レネゲイドビーイングのPCであるなら「オリジン:ミネラル」を取得するという手もある。
複数武器を欲するビルドに関しても「ダブルクリエイト」により対応可能となり、火力の伸びしろ以外にはなんの懸念もない、万能の名をほしいままにするクソ和マンチシンドロームと化した。
ぶっちゃけ「砂の加護」を握ればだいたいの事はなんとかなるので、困ったらモルフェウスを選ぼう。
●ノイマン
『ルルブ1のみの場合』
基本的には「アドヴァイス」や「戦術」のバフを生かした支援屋であるが、攻撃にまわっても「マルチウェポン」による二刀流が強力であり、ピュアであっても白兵・射撃精神置換エフェクトである「コントロールソート」と高係数命中強化エフェクトである「コンバットシステム」の存在により、それなりに戦える。クロスにする場合、基本的には攻撃面では「マルチウェポン」目当てで取ると言っても過言ではないが、どうにも地味感は否めない。ただ、「コントロールソート」のお陰で精神偏重の組み合わせでも白兵や射撃を行う事が可能になるため、そこも強みといえば強みである。
また、「インスピレーション」による卓袱台返しが強力であるため、余裕があったら一枚は握っておくとセッションが停滞せずにすむ。どうしても助けたいヒロインを助ける方法を無理矢理思いつくなどの運用も可能である。
状況が限定されるが、「カウンター」も使いこなせるなら非常に強力なエフェクトである。ピュアであるならば「インタラプト」とあわせて採用するとさらに効果的である。「インタラプト」は味方の命中補助は勿論、敵の命中低下及び火力低下も望めるため、それらが必要な局面やビルドであるなら、非常に有用である。
『ルルブ2もある場合』
Q.もっと火力を出したいんですけど、どうすればいいですか?
A.もっと武器もてばいい。
という、信じがたい解答により、「ヴァリアブルウェポン」を獲得した万能の天才。
どんなシンドロームでも白兵・射撃であるなら、三刀流になることでさらに火力を増加させることが可能になった。ピュアなら最大Lvアップボーナスによりさらに二本ふえて五刀流である。何を言っているのかわからないと思うが、そういうルールであり、そういうゲームであるのでもう仕方がない。そもそも、二刀流になったんだからダメージも倍付だ!! みたいなのも本来なら大分妙な話であるため、今更である。命中補助方面も「確定予測」によるC値+2増加が強烈であり、これは事実上のほぼ必中攻撃であるため、攻撃力はあげられるが命中ダイスが確保できないビルドで頼りになる。
また、支援方向でも武力をチラつかせることで仲間の判定を有利にする「支援射撃」と、仲間を即座に戦闘移動させる「ファンアウト」を獲得したことにより、さらに柔軟な活躍ができるようになった。特にピュアであるなら、「常勝の天才」がバカみたいに高性能な攻撃力バフエフェクトあるため、非常に強い。
さらに、100%エフェクトに強力な後出し達成値増加エフェクトである「勝利の女神」を獲得したことにより、「カウンター」も使いやすくなった。新たに追加された打消しエフェクトである「守りの弾」とも相性がいい。無論、そのままただ普通に使っても「勝利の女神」は強い。
また、情報収集エフェクトは何でも最初から知ってたことにしたり、完全に推理したりして知った事にできる「生き字引」や「知識の泉」を獲得したため、頭よさそうなRPがより捗るようになった。
●オルクス
『ルルブ1のみの場合』
この時点では「要の陣形」の付属品でしかないシンドロームであるため、基本的にクロスやトライで活用する。
特に味方PC複数に恩恵を与えたい支援エフェクトと相性がよく、大半の支援屋の相方として採用される。自前でもっている「導きの華」や「力場の形成」も悪くない。
また、「アニマルテイマー」や「完全なる世界」のダイス増加係数が良いため、射撃屋やRC屋が「要の陣形」の対象増加欲しさに握ってもそう悪くはない。白兵屋なら「縮地」という選択肢もあるが、他に欲しいエフェクトが余りないのが難点である。
『ルルブ2もある場合』
ぶっ壊れ支援エフェクト「妖精の手」が実装されたことにより、強力な支援屋としての地位がさらに高まった。100%制限の「力の法則」も実に強力である。
また、基本環境のみに限るならば、「絶望の領域」が複数回使用可能であるため、ルルブ1の「ジャミング」などとあわせれば、ボスにも手痛いダイス低下デバフを与えることが可能になる。「支配の領域」もあわせれば、ボスの達成値を20以下に抑えることも容易い。先手を取る必要があるが、RCにして重圧放心付与の「縛鎖の空間」もあわせれば、さらに低下ダイス数を稼ぐことが出来る。射程が短い事と効果範囲がネックだが、「奈落の法則」によるC値増加も合わせることが出来れば、さらに大きな効果も望める。
他にも味方にカバーリングをさせる「領域の盾」や、武器を破壊して威力を2倍にする「オーバーロード」などユニークなエフェクトを持つ。地味ではあるが、「黒曜の鎧」の増加係数がさりげなく3であり、防御も考えるなら悪くない代物だったりもする。もっとも、装甲は抜かれやすいので、あまり信用できない数字ではあるが。
●サラマンダー
『ルルブ1のみの場合』
高性能ピュア制限エフェクトである「結合粉砕」の存在により、ピュアが非常に強力なシンドロームである。肉体能力値修正が高いため、本来なら白兵によせたいところだが、RCエフェクトの数々が余りに強力無比であるため、運用するならばRC攻撃型になる。
特に「プラズマカノン」は係数5という絶大な火力を誇るエフェクトであり、「結合粉砕」とも相性がいい。無論、クロスにしても構わない。「結合粉砕」を失うのは手痛いが、装甲無視は余所からとってきてもいいので、それに固執する必要はない。他のRCエフェクトや命中補助ダイスを目当てにするなら、それもまた選択肢に入るのである。
また、カバーリングエフェクトの「炎陣」を持っているため、一応カバーもできるが、防御エフェクトがないため、本当に一応持っているだけである。それでもカバーリングによるダメージコントロールは単純に強力である。
『ルルブ2もある場合』
強力な係数4火力エフェクトの「クロスバースト」や、移動しなければ係数3の攻撃力強化が可能である「灼熱の砦」などが追加されたことにより、さらに攻撃力が強化された。どうせ移動しないなら「炎の加護」も噛ませてしまえば命中ダイスも稼げる。レネゲイドビーイングのPCを選択し、「オリジン:レジェンド」を取得して高いRC固定値を得るという選択肢もある。
また、白兵方面も素手変更エフェクトの「白熱」や移動エフェクトの「氷の回廊」を獲得した事により、選択肢に入るようになった。ピュアであるならやはりRC型はダイス個数に不安が残るため、こちらを採用するのも手である。「プラズマカノン」が採用できず、「灼熱の砦」も使い辛くなるため、RC程の火力はでないが、安定性なら能力値修正の関係上、白兵屋のほうが上である。
ガード方面も強力無比な係数5ガードエフェクトである「氷盾」やダメージ軽減エフェクトの「氷雪の守護」を獲得した事により、以前よりも高い適正を持つようになった。
戦闘に限るなら、キュマイラに勝るとも劣らない強力なマルチファイターとしての地位を確立したと言える。
●ソラリス
『ルルブ1のみの場合』
社会偏重の能力値持つため、それだけでもミドルの情報収集に強いシンドローム。
戦闘では大きくわけて交渉攻撃型かRC攻撃型か支援型に分かれる。
交渉攻撃の場合は「絶対の恐怖」+「錯覚の香り」による装甲無視攻撃で戦う。火力は据え置きだが、社会能力値依存であるため、高命中率とミドルの情報収集能力を両立できる。「抗いがたき言葉」も合わせれば大幅なダイス低下も望めるが、これだけでは相手のダイスを根こそぎ奪い尽くすことはできないため、他シンドロームの援護が必要になる。
RC攻撃型の場合はそもそも攻撃エフェクトがないのでクロス以上でなければ成立しないが、邪毒付与の「流血の胞子」や「トランキリティ」の存在により、余所のRC屋の副次的な選択肢として有効である。また、エフェクトの頭数が多ければ「オーバードーズ」による大火力・大係数も期待できる。
支援型の場合は強力な支援エフェクトである「狂戦士」をばら撒く。C値低下のうえにLv×2という大係数のダイス増加は非常に強力である。
また、ピュア制限エフェクトの「女王の降臨」を用いれば、セットアップで自分に「狂戦士」を使い、メジャーで「絶対の恐怖」を叩き込むという方法もある。無論、素直に支援の幅をひろげるため、「女王の降臨」分を他人に叩き込んでしまうのも悪くない。
万能範囲化エフェクトである「ポイズンフォッグ」も強力だが、射程が至近になってしまう点が厳しい。
『ルルブ2もある場合』
強力なピュア制限エフェクトである「帰還の声」が追加されたことにより、ピュア適正が高まった。新たに追加された「盲目の羊」による万能ダイス低下も強力であり、ピュアの最大Lvアップボーナスの恩恵も大きい。「アクセル」で無理矢理先手をとってから「破滅の言霊」の放心を叩き込むという手も取れる。例え最初から先手をとれている状況でも、「アクセル」は他人にも使えるため、腐りにくい。
支援も「戦乙女の導き」を手に入れた事により、80%以下の侵蝕率でも能動的な行動が可能となった。「さらなる力」による追加行動付与も強烈である。
また、射程の短いエフェクトに対しても射程延長エフェクトの「タブレット」を獲得したことにより、対応が可能になった。
しかし、特筆して強力なエフェクトはなんといっても「奇跡の雫」である。これは自分にこそつかえないが、仲間PCにとってはロイス1個分の効果があるといっても過言ではないエフェクトであり、最優先で取っていい強力エフェクトである。ピュアであるなら「帰還の声」によって回数を増やすこともできる。
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