オカマとくま②

『任務内容


主要目的①「クライアントの奪われたアタッシュケースの回収」


主要目的②「強奪グループの殲滅」


副次目的「可能であれば強奪犯リーダーの捕縛」 』





二人は敵が潜伏してる廃棄区画についた。



「あそこにいるみたいね~♪」

オカマは双眼鏡を覗き込み話しかけた。


「…………………………」


「敵の人数は不明、全員がなんかしらで武装、銃器を装備してるのもいるらしいわ。アタッシュケースならびに主犯と目される人物の場所は不明よ♪」


「……………………………」


「主犯と目される人物の特徴は…って!くまちゃぁ~ん、聞いてるのぉ?」


「………………………………不幸だ」


「どうしたのよぅ?アニメキャラみたいな台詞吐いてぇ~♪」


「最近録な目にあってない気がする……今日だって……」


「そうね~♪あれにはビックリしちゃったわね~♪」


あの後、痙攣してたくまが復活したので事情説明。説明中から段々獰猛な目付きになって笑いだした。

「調度いいタイミングだ!!そのクソ共を殴り飛ばして、地面に突き立てやる!」

「(完全に八つ当たりする気ね~♪)」

「行くぞ!!」

勇ましく歩き出すくまに後ろから付いて行きながら

「(くまちゃんとの任務久しぶりね~♪楽しみだわ♪)」


………


「まさか貰ったデータが違ってたとわね~♪」

受け取ったマイクロSDを確認したら任務のデータは入ってなかった。

中に入ってたのは

「猫との自撮り画像集ってなんだよ……。しかもあの膨大な枚数、あの人マジでなにやってんだろう…」


「ウフフ♪どっちも可愛いかったわね~♪」


勇ましく出発したが、データが間違っている事に気付きトンボ帰りするはめになった。だがベルの姿はなく、携帯も繋がらない。

更にくまにとって悲劇なのは

「お!?おれの…おれのお菓子がぁあぁー」

くまが楽しみにしていたお菓子が無惨にも食い尽くされ残骸だけがゴミ箱に打ち捨てられていた。


結局

怒り荒れ狂うくまを宥め、ベルを探しだすまでに数時間、更に画像を見られて凹んだベルを慰めて、データを手に入れ再出発したら日が暮れており、つい今しがた廃棄区画に到着した。


「まぁ遅くなっちゃったけど、お仕事はやらなきゃね♪」


「ケッ!素人が、さっさと逃げれば良いものを」

正直あの数時間で敵は逃亡していると思ったがまだ同じ場所に潜伏していたようだ。



「さて、そろそろね~」

二人はそれぞれの得物を持ち歩き出した。

だが急にくまは立ち止まった。

「.................」


「ん?どうしたのくまちゃん?」


「やださん!あんたに言ってなかったことがある。」


「え??」


「ようこそ叛闘高校へ!これからよろしく頼むわ」

そう言いい手を差し出してきた。

自分が考えてたことは杞憂だった。それだけで十分だったが何より

「~~♪!(この子は本当に可愛い子ね~♪今日一番楽しいことが訪れてくれたわ♪)」

くまとちゃんと挨拶できたことが何よりもうれしかった。


「うん♪改めてよろしく副隊長♪」

さし出せれた手を握り、矢田は子供のような笑みを浮かべていた。


「さぁ行きましょうか♪副隊長♪」

「ケッ、あそこにいるクソどもを区画ごとぶっ潰してやる!!遅れんなよ!」

「了解♪」


闇夜の中

オカマとくまは状況を開始した。








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