第4話燐の役割


「あや、、、だっけ?俺にも分かるように説明してくれないか?みんな常識でも俺にとっては知らない世界なんだ。頼む。」


「あんた、本気で言ってるんすか?あんた私たちがレジスタンスとしてゲームの中の敵と戦っててるってのは覚えてるっスよね?」


燐はすごく申し訳なさそうな顔つきであずはの顔を見つめる。


「いや、、、ごめん。君の言ってることを聞いてすごい驚いているし、戸惑ってる。」


あやは燐の上に乗っかった状態で話し始めた。


「燐の頼みだっていうんだからね。てか、どこから話すかーこの世界の状況かー。

まず、この世界の時代2062年よ。2060年に販売されたchampsっていうゲームによって世界中が盛り上がった年の二年後よ。まあ、ゲームリリース当初はよかったんだけどね、実はそのゲームにはゲーム内の物を現実持ってくることが出来るってことだったの。もちろん、私たちもあっちのゲームの世界に行けるってこと。そこで一つ問題が生じちゃったわけ。」


「その問題ってゲームの中の敵が現実世界中に出てきちゃったってこと?」


「まあ、半分正解で半分はずれね。正確にはゲーム内のAlが暴走しちゃってね。それを運営も国家の誰も食い止めることが出来なくてね、、、モンスターが現実世界にやって来てしまってね。それで多くの人が亡くなったわ。」


「それで私たちはそのAlの暴走を止めるために戦ってるってわけっす。」


あずはが壁に寄りかかりながらそう言った。


「じゃあ要するにここは2062年の日本でchampsというゲームのAlと戦っている。そして俺と君が戦闘員ってことであってる?」

 

「戦闘員って言い方ウケるっすね。まあ、それで大体あってるっス。戦闘員はほかにのいるっすよ。ここのいちもそうだし、そこのあやだってそうすっよ?」


燐は少し驚いて、自分の膝の乗っかっているあやといちの顔をまじまじと見つめる。それは小さい子供が戦場にでて戦っているという事実に対する疑いの目であった。


「私たちはシーカーって言ってね、、、敵と直接戦うってよりはあずはとか燐とかのパートナーってかんじかな。パートナーの役割は敵と戦うサポートをすること。私といちの場合は敵と直接戦う人の武装だけどね。」


「じゃあ、あの時のゲーム内の変身って、、、」


「そうよ、それは私たちシーカーだけに許された能力。あの時の姿は武装された燐の姿よ。」


「まあ、でも燐のパートナーはどこかに消えちゃったんだけどね。その代理で選ばれたのが私ってわけ。」


「てっきり俺のパートナーってあやだと思ってたよ。消えちゃって、、、どういうことなんですか。」


燐はこの時、パートナーの行方が気になってしょうがなかったのである。




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忘れていた女の子があまりに可愛かったので会いにきた araran @araran

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