目立たない彼女が片想いをする相手は左どなりの人気者の彼で、女の子と遊ばなくなった彼が片想いをする相手は英語の先生で。見つめてしまうから、気付いてしまった彼女。叶わない想いだと気付きたくなかっただろう彼。しなやかに綴られる、よくある鮮やかで切ない恋の思い出を大事に胸の中にしまったまま、二人はきっと別々に大人になる。
片思いの男の子には、好きな人(先生)がいて、その恋が破れていく様を隣の席からじっと見守る女の子。いつか左側が温かくなるように、と祈りたくなるお話でした。