真夏の夜、君と見た空

作者 水瀬さら

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★★★ Excellent!!!

お盆休みの初日、二年ぶりに再会した男女が居酒屋で語らうお話です。
語らいによって次第に明かされていく、二人それぞれの過去や想い。真夏の蒸した空気と居酒屋の喧騒は、それらを優しく、大らかに包み込んでいます。どことなくお祭りのような浮足立った雰囲気や、ビールが喉を気持ちよく滑っていく描写も、涼感を誘います。
真夏の夜に、お勧めしたい一作です。

★★★ Excellent!!!

お盆休み初日、菜々実のもとに中学時代からの友人丹野から二年ぶりにメッセージが届く。
たまには二人で飲みに行かないかとの誘いに訝しく思いながらも菜々実はその誘いにのる。

蒸風呂の様な暑い夏にキンキンに冷えたビールと懐かしい男友達。
お洒落過ぎない、普通の日常によくありそうな設定のお陰で情景が浮かびやすくスルッとお話に入り込めます。
個人的な好みになりますが、私はこの丹野さんがめちゃくちゃ好きです。
気心知れた友人の優しさや無邪気さのお陰で、何となく離れていた時間をも簡単に飛び越えて隣に居られる空気感が心地いい。
今後この二人がどうなっていくのか、追いかけてみたくなる一作です。

★★ Very Good!!

花火を眺めながらビールを片手に思い出を語り合う光景は夏場なら良くありがちなシチュエーション。そこで語らうかつての同級生同士の会話を中心に進んでいくストーリーなのですが、このシチュエーションを彼がどんな気持ちで用意したのかを思いやると自然とにやにやしてしまいます。