第729話 マルチオーバースキル
―――――――――――――黒い塔内部:2層広間
光の砲撃によって後方へと弾き飛ばされてしまったレイ…
その光景を目の当たりにしたプレイヤーは怖気づいてしまうかと思われたが自分たちにできない事を成し遂げ消えていった者に対して逃げてただ終わりを待つという事はできずプレイヤーは波となって砕かれ弱点部位である中身が剥き出しとなったエネミーに対して最後の攻防が始まった。
「でぇぇぇぇいやぁぁぁぁッ!!!!
――――――――ブロウアックス!!!」
「咲き誇る花々よ今ここに再度芽吹き目の前の敵を拘束せしめよ!!!
―――――――――メモリアルローズ!!!」
「よし!!拘束されてる今がチャンスだ!!
出し惜しみせずに全力でスキルを盛って盛って粉砕すんぞ!!!!」
「Gigogogogg・・・・・・・・!?」
黒いアバターの剥き出しとなった腕や足だけではなく体中を多方面からありとあらゆる拘束呪文が絡めとり身動きが取れなくすると、さすがの黒いアバターも分が悪いと感じたのか必死に背を向け逃亡しようと試みるがすでにプレイヤー達に取り囲まれており戦いこの場にいる全てを倒さなければ出られない状況に陥っており。
その計算が出される前にプレイヤー達は即座に攻撃を見舞っていた。
その攻撃はただ何もできなかった自分たちが今できる最善でありメイド姿をしたアバターへの恩返しという気持ちも含まれての事であった。
「Gigogogogogogoogooooooooo!!!!」
「野郎ッ!!拘束されながら装甲の復元をしようとしてんのか!?
このままじゃ拘束の意味が無くなっちまうぞ!!!」
「メイドのネェさんの作ってくれた活路を詰ませてなるもんかよぉ!!!!
――――――――ゴラァァアァァァァァアアアアァァ!!!!」
「俺らも手伝うぜ!!!
このデカイ装甲が再生される前にそこを中心的に壊していってやらぁぁぁ!!!」
「他のプレイヤーの皆さんは剥き出しとなった本体へ攻撃を続けてください!!
少しでも手が空いてるプレイヤーは本体へ援護を!!」
「よしよしよしよし!!!このままいけば勝てるぞ!!!
体力がレッドゾーンに入った!!このまま一気にスキルで終わらせてやるぜ!!!
―――――――――――――んッ??なんだ!?」
黒いアバターの体力バーがレッドゾーンに入ったところで黒いアバターを中心に振動が起きたかと思えば次の瞬間には黒いアバターの体が異様な光を放ち。
これはプレイヤーなら一度は目にしたことのあるスキルを発動するパターン特有の光り方でありその強さの度合いによって威力や範囲がわかるモノなのだが‥‥
この場合の光り方といい強さと言うと辺りにいるプレイヤーが一瞬にして消し飛びかねない威力のものであった。
「こ、このままじゃ俺たち・・・コイツに消されちまうぞ!?
ど、どうすんだよ!?」
「つべこべ言わずに殴り続けッ…あれ??体が石化して…動かない!?」
「この黒いヤツはスキルの発動と同時に土系統の耐性が低い奴を石化してやがるのか!?
おい、後方支援!!石化解除と耐性付与のバフを頼む至急だ!!!」
「任された!さぁ~言われた通りの仕事をして報酬をがっぽり稼がせてもらうぞぉ!!
――――――――――オールキューション!!!」
「我々も最後までバフをかけましょう・・・
―――――――――アースガードプロテクション!!!」
援護組からのバフが供給されると安心したのもつかの間、バフがかかったのにもかかわらず石化の進行が収まらず石化しているプレイヤーは石化が解けない状況にプレイヤーはどういうことなのかと問うが援護組はスキルミスをした覚えはなくただ発動はしているがどう言うわけか石化の解除と耐性付与の効果が意味をなさず訳が分からないと混乱が生じ始めた時の事である。
黒いアバターの光がピークを迎え次に巻き起こった衝撃は1度目のモノとは比べ物にならない程に威力が乗ったスキルと呼ぶべきものであった。
RGRe:リベンジゲームリスタート 天乃宇宙(アマノソラ) @amanosora
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