春一番 ~最後の出勤日にて

最終の勤務日は、藤林君といっしょになった。

ずっと谷沢さんが教育係を引きうけているが、前より勢いがない‥というか慎重にやっているようだ。


今日は開店直後に、初老の男性客が入ってきた。

藤林君ははりきって、マニュアル通りに話しかけている。

「いらっしゃいませ、なにかお探しですか」

「孫がサッカークラブに入るというから、下見に来たんだけどね」

プレゼント用のサッカーボールだとわかると、すぐにコーナーへ案内した。

ところが、いきなり1万円以上もする高級品から説明に入ってしまった。


「こちらは世界のトップリーグでも使われている公式試合球で、バウンド性能・ボール性能とも最高水準です。縫い目のない熱接合であるサーマルボンディング採用のため、吸水性は5分の1で雨の日も重くなりません。真の球体に近く均一な蹴り心地のため、キック命中精度は2・2倍となっております」

「また、こちらは1万円以下ながら、ロゴをご覧いただければわかりますように、FIFAの最高級の検定APPROVEDを取得し、国際試合でも使用されております。チューブも天然ラテックス製で蹴った際に遠くまでよく伸び‥」


‥まったく、社内プレゼンテーションですか。

はりきって覚えたんだろうけど、プロも目指そうかという高校生や大学生ならば、本人が自分で選びに来るだろう。

探しているのは、続くかどうかさえあやしい幼児か小学生の習い事用じゃないだろうか。

男性客は説明を無視して、4千円台の商品を手に取った。

横目で見ていた店員全員の手が止まって、客と藤林君に視線が集中する。


すると、藤林君は製法の解説を続けた。

「こちらは手縫いのため、低価格ながら、表面の人工皮革パネルが厚くクッション性が良くなっております。糸が太いため変形しにくく耐久性もよろしいです。それに比べまして昔多かったミシン縫合の場合は‥」

いや、昔のはどうでもいいでしょ。

店に据え付けのカタログやメーカーのパンフレットには、そんなことまでは書かれていない。

どうやらネタは、インターネットの解説記事の受け売りのようだ。


たまりかねて谷沢さんが登場した。

「いらっしゃいませ。お孫様はお幾つでいらっしゃいますか‥‥では、サイズは4号球になりますね。練習場は?‥ああ、ご父兄がなさっているサークルで、小学校のグラウンド。では、こちらなどお勧めですね。3千円台ですが、日本サッカー協会お墨付きの検定ボールで、格安でも品質は保証済みです。蹴った感じ軽いですよ~」

とリフティング。


客が手に取りJFAのロゴを確認しているところで、すかさずもう一つ取りあげ、

「こちらもサッカー協会の検定ボールなんですが、何が違うかといいますと、表面の革も中のチューブも、芝ではなくグラウンドで使うのに合った作りになっております。日本ではお子さんの練習環境は、ほとんど土ですからねえ」

とボールをキンキンと爪先ではじいて、客のボールと交換する。

客はほうと言いながら、同じようにはじいたり、なで回したりしている。

目線が勧められた二つの商品の間を行き来する。


「‥ただ、蹴ったときの感じはお好みが分かれるところですねえ。こちらはお色も5色ございますし、地域のお子様のなかでの流行りといったものもございまして‥。よろしければ、ぜひ一度お孫様とごいっしょにご来店いただければ、ご満足いただけるものをご案内できるかと存じますが」

「そうか、じゃまた来るわ」

客は納得した様子で、これとこれと目星を付けるように振りかえりながら、出ていった。

お待ちしておりますー、と谷沢さんの声が追った。


同伴するほうが見栄もあってか、払いはよくなる。

けれども、再来店するかどうかは賭けだ。

谷沢さんはこの客はもう一度来るとふんだんだろう。

そして、子どもと蹴りっこでもして、あわよくばもっと高い製品を買わせてしまうつもりなのだ。


「藤林君、あのね」

谷沢さんは藤林君を隅へ連れていった。

「説明は一から十までしなくても、もっと簡単でいいんだよ? あんまりたくさん言われたら、聞くほうは訳わからなくなっちゃうでしょ。素人に分かる範囲で、どれか一つを買いたいと思うようにもってくだけでいいんだから」

声をひそめてるつもりのようだけど、地声が大きいから指導が丸聞こえだ。


藤林君は、必死に谷沢さんの目を見つめている。

こないだも同じことを言われていたようだけど、的を絞っていくための質問はどうも不得手らしい。

谷沢さんが励ますかのように、

「よし次、ファイトね!」

と軽く両肩を叩いたら、感電したみたいにびくっと全身を震わせたので、谷沢さんまではじかれたように手を離した。


あとで、

「私そんなに力強い?」

と谷沢さんが耳打ちするので、

「藤林君が敏感なタイプなんじゃないですか」

と答えておいた。

「そんなこともあるの?! え、南ちゃんは」

「いえ、私はぜんぜん」

「よかったー。あんたの肩なら百回ははたいたもんね。今さら嫌でしたって言われたら困るよ。‥そうかー、ボディタッチ苦手かあ、勘狂うなあ。いじめ甲斐はありそうだけど」

ぶっそうな冗談をいっている。

学校時代は、ほんとうに苛められたことあるんじゃないのかなあ。


昼休みに店長に最後のあいさつにいくと、藤林君について聞かれた。

「態度をみるかぎりじゃ、真面目に耳は傾けてくれてるんだがねえ。結果を見ると、まるで馬の耳に念仏だったというか、蛙の面におしっこだったというか‥体だけじゃなく頭も固い石部金吉君というか」

ことわざ三連発ですか、よほど気にかかってるんだな。


「谷沢君が理由を聞いても、他のことじゃ立て板に滝水のよどみなさなのに、弁解は見苦しいとでも思ってるのか答えないようだし。近頃の子は扱い方がわからんってぼやいてるんだよ。君なら若い人同士でわかることもあるかな、と思ってね。いなくなる人のほうが後くされもないだろうし」

若い人同士か‥私も本当はどんなふうに思われてたんだろうな。


「藤林君は、けっして無視してるわけでも反抗的なわけでもないとは思いますけど‥。ただ、人にわかるようにうまく理由を説明できないのじゃないでしょうか」

自分のことだと言い訳になるけれど、他人のことだからどうどうと弁解できる。


「ふうむ。研修係としては、対人関係のこい店舗より、本社の通信販売部あたりのほうが、向いてるんじゃないかって意見なんだけどね。記憶力は折り紙付きだし、ひょっとして、ここじゃ陸に上がった河童状態なんじゃないかってね。ほら、新人類っての、ネット社会に適応したパソコンのほうが相性がいい、賢い人たちがいるじゃない」

新人類ってそういう意味じゃなかった気もするが、まんざら当たってなくはないのだろう。


ただ、子ども時代にゲーム攻略の王者だったとしても、ゲームソフトのプログラミングができるようになるとは限らない。

コンピューター操作にたけているのなら、それ相応の職に応募してるんじゃないだろうか。


「SEの資格とか持ってらっしゃるんでしょうか」

「いや、まだのようだが。そうだな、それならそれで思い立ったが吉日、熱いうちに打たないと、青年老いやすく学なりがたしか‥」

「射撃部のマネージャーって、何をされてたんでしょうね」

あの気のきかなさで‥というのはお互い前提にした話。

「うーん、選手のデータ管理とかかねえ。とすると、数字の扱いなら慣れてるのかね。まずは在庫管理あたりからか‥」


店長はしばらく一人で考えこんでいる。

そう、私はその数字の桁さえ間違えたのだ。私に務まる仕事なんて、この国に存在するのかな‥。

私は私で考え込んでいると、店長が私の存在を思いだしたように続ける。

「いやねえ、なにしろ私も谷沢君も旧人類だから、話がかみ合わないっつうか、感覚が違うっつうか‥なぜか木に竹を接いだような話に変わってしまってだな」


本当に感覚が違うんです、と言いそうになったが、さすがに推測だけでものを言うのはやめておいた。

それに、発達障害の予備知識もなく、あうんの呼吸でやれている人たちに、数分で解説できる自信もなかった。

でも、なにか援護射撃の一つくらいはしてあげたい。


「ええと、日本語を覚えはじめたばかりの外国人くらいのつもりで、正確な言葉で、できれば書いたもので説明してあげるといいのかな‥と。どうも辞書の一番目に書いてある意味しか頭にないというか、指示されている内容を勘違いしてしまうことが目立つようですので‥」

「日本語イコール外国語なのか! こりゃ目からウロコの盲点だったな。冗談でよけいに凝り固まるのはそのせいか」

お得意のことわざギャグが通じなくて、店長もてこずっていたようだ。

気の毒に、藤林君はそのたびによけい煙にまかれたことだろう。


「あと、それぞれの作業に慣れるまでは、5W1Hも省略しないで、一から十まで言語化してあげると、誤解を避けられるのかなと‥」

「ふむふむ、習慣も異なる相手のようにということだな。そうかそうか‥いやいや、言い得て妙、岡目八目からみた貴重なアドバイスありがとう」

陰ながらずっと感じていたことを言ってみただけだが、それなりに通じたようだ。


気をよくして、

「それと、あの、藤林君も元気なあいさつとスマイルはいいと思います」

とつけ足すと、店長が小さく吹きだした。

「研修係のお株を奪ったね。いや、やる気は誰もが認めるところなんだよ。まあ、大きな損害になるような致命的なミスではないし、やらかしたことについては、一つずつ改善してきてる点もなくはないんだが。‥大器晩成を期待するか」

店長は大きく息をついた。


話がとぎれたところで、私は制服のポケットから封筒を取りだした。

「あの‥お世話になったお礼に、こんなものを作ってみたんですが。いらなかったらどうぞ捨ててくださいっ」

頭を下げて、半分やけくそで差しだした。


私はこのところ、昼休みのたびにロッカールームで手描きポップを作っていた。

学校関連のユニフォームと違って、私用のジャージやウィンドブレーカーのデザインは変化に富んでいる。

でも、本社から配られてくる印刷の値札は、品番・サイズ・袖丈など最低限の文字情報しかない。

包装に貼られた小さなシールの絵はモノクロだし、実物を展示できるのも一部だけだ。


だから、客はあれもこれも包装から出して広げて見ようとする。

これを戻すのは厄介だし、新品のときほどぴしっと折れないし、袋も傷む。とうぜん売れゆきにも影響する。

もしカラーでデザインがわかったら、めぼしいものだけをいくつか開ければ済むだろう。

そこで、数十のデザインについて、サインペンで輪郭をとり400色の色鉛筆で塗ってみたのだ。


この店の人たちは、私が半端なことしかできなくても見捨てずに、フォローしながら育てようとしてくれた。

こんな職場、もう巡り会えないかもしれないと思うと、独りよがりかもしれないけど置き土産をしたくなったのだ。

自分の持ち札といえばこれしかないけど、「基本もなってないくせに」とまた言われるのが怖くて、今までは見せられなかった。

でも、辞める今ならつき返されたとしても、これきりで忘れてしまえば済むから。


店長は封筒の中身を一枚一枚めくって見ていった。

「これ全部見ながら描いたの?」

「いえ、その日扱った商品をすこしずつ描きためていったんです」

「なんと、有終の美だねえ。こんな才能あるなら、だし惜しみしないで早く見せてくれたらよかったのに。逃した魚は大きいって、リリースするのが惜しくなっちゃったなー」

半分はお世辞とわかっているけれど、それでも受けとってもらえてほっとする。


「いや、石の上にも三年、君も成長したよ。人間いたる所に青山はあるもんです。七転び八起き、若いときの苦労は買ってでもして、次の店でもぜひその調子でがんばってください」

最後の決まり文句なのか、珍しく正しい用法っぽい四連発で、私の背に手を添えながら送りだしてくれた。

成長とは、後輩をかばったことなのか、スマイルだけではなくなったと言ってくれているのか、それはわからなかった。


「南ちゃーん、ハサミどこー、何に使ったー。‥あ、やっぱ、ここか」

「あ、申し訳ありません! 最後の最後まで」

このところ返し忘れがぐっと減った、と自負していたのに、いつもと違うことに気を取られると、これだ。

でも、それもこれも今日でおしまい。


「こっちもやっと、あんたの行動パターンがつかめてきたっていうのに、お別れなんだねえ」

シフト勤務だから、店員全員のまえで挨拶をする機会はない。

谷沢さんは早番で帰る間際に、

「次のとこでもスマイルだよ」

と両肩を三回も念を入れて叩いてくれた。

そのうえ両手を握って、やたらに大きく何回もうなずきながら目を赤くするものだから、私までつられて涙ぐんでしまった。


そうこうするうちに最後の一日も終わり、退社時に菊池さんが鍵を閉めるのを待って、ビルを出た。

すると、リュックをせおい、登山靴並みのごついウォーキングシューズをはいた藤林君が、ドアの外で待っていた。


「冬季オリンピックが始まりましたね。昨日は、バイアスロンが行われましたがご存じですか。北ヨーロッパの狩猟がスポーツに発展したもので、クロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせた競技です。テレビではあまり放映されませんが、日本人選手も出ているんです。前回からは男女混合リレーも加わって‥」

どうやら藤林君は菊池さんになついたらしい。

といっても道路の行く手を見ながら、一人で話しつづけている。


菊池さんは、藤林君の独演会に相づちを打つでもなくさえぎるでもなく、黙って歩いている。

でも、私と二人のときは「お疲れさま」とすぐ自転車を走らせていくのに、今日は押して歩いているところをみると、聞いてあげているんだろう。

ハンドルで両手がふさがっているから、ひっつめた髪が春一番の強風でほつれて、顔の片側にはりついている。


分かれ道が近づいた辺りで、菊池さんは自転車カゴから小さなポリ袋を取りだした。

「これお餞別に‥庭のハーブなの」

思いがけず、私に向かって差し出された袋には、茶葉を入れる紙パックが十ほど入っていて、なにやら濃い色が透けて見えている。

表には【マロウ(夜明けのティ)】と書かれたシールが貼ってある。


「ええー、ハーブティ私も好きなんです! でも、これは飲んだことない‥夜明けのティってどういう意味ですか」

菊池さんは、恥ずかしそうに目を細めた。

「私が勝手につけた名前なんだけど。なぜかは飲んでのお楽しみってことで‥」


なんだ、同じ趣味だったのなら、もっとおしゃべりすればよかったな。

今になってなごり惜しくなった。

余計なことを話しかけたくなるような隙なんて、まるでなかったんだもんなあ、この人。


「あの‥いつもマニュアルを作ってくださって、本当にありがとうございました。皆さん親切だったけど、あれで復習するのが一番重宝して‥。三年もの間、お手数おかけしてしまって申し訳ありませんでした」

辞めるまえに謝る機会があってよかった。

すると、

「‥うちの息子も同じ年頃で、似たようなことで困ってるもんだから。あなた方は二人とも努力しておられるし、つい身につまされてね」

え、と思ったところで分かれ道になった。


「あ、でもうちは交通事故の後遺症で脳に障害が残ったのだから、ぜんぜん違うわよね。あなた方は健康なのに、似たようななんていったら失礼だわね」

早口の声がすこし震えた。

「ごめんなさい気にしないでちょうだい、ではどうぞお元気でね」

菊池さんはあわてて自転車に乗ると、お辞儀をして去っていき、それ以上は聞けなかった。


そこからは、藤林君と同じ道をしばらく歩く。

菊池さんがいなくなると、藤林君はしゃべらなくなった。

一方的にしゃべっているようでも、相手は選んでいるようだ。

藤林君のリュック姿も見納めだと思うと、店長の話を思いだした。

私自身、恥をかかされたこともあるけど、あんまりあれこれしでかすもんだから、かえって憎めなかったな。


「藤林君は家近いのに、自転車乗らないの」

「じつは、この辺は坂道が多いので、通勤用に電動アシスト付きの自転車を買いました。試し乗りをしたら、上り坂は楽でしたが、下り坂で前転してしまい、ハンドルが歪みました。私自身も、頭と利き手だけは守らなければとかばったら、左手首を脱臼してしまいました。それで、坂道は歩くことにしています」

宙を飛んでけがをしたのは、初めてじゃなかったんだ‥


「時間がかかりますが、通勤ついでにウォーキングを兼ねることができます。激しいスポーツは得意ではないので、健康を保つのにいいです」

「そうなんだ。じゃあ、坂が多いから登山靴みたいなのをはいてるの」

「私はねんざしやすいので、子どもの頃から常にこの形の靴です」

ああ、足首をおおう幼児靴の発想だったのね。

でも、彼がいうと不思議と卑屈にも負け惜しみにも聞こえない。


それにひきかえ私は、君もへこたれずにがんばってよねと思っているくせに、面と向かって口にだすのが照れくさいなんて、子どもっぽくないか。そんな居心地の悪さをそらしたくて、もう一つ聞いてみた。


「菊池さんと仲いいんだね」

「菊池さんは葉書を使ったカードをくださいます。頂いたものは葉書用ファイルに保存しています」

「葉書のカード?」

「今日のは、客への製品の勧め方でした。


『ポイント:質問でふさわしい商品をしぼってから、説明すること。

①いらっしゃいませ、なにかお探しですか。

②お客様がお使いですか。

*違う場合→お幾つの方がお使いですか。

 大人用:男の方ですか、女の方ですか。

 小人用:男のお子さんですか、女のお子さんですか。

③どんなときにお使いですか。

④本格的なものをお望みですか。お手頃なものもございますが、ご予算は。

⑤色のお好みはございますか。

⑥対象商品が複数あれば、違いとメリットを、それぞれ2分以内で説明する。

⑦約10秒間待つ。

*客が説明した製品と違う製品を見ていて、それが客の目的に合っている場合

 →そちらも2分以内で説明する。

注一:性能以外の話は、質問された点だけ答える。

注二:業界の専門用語は、一商品に一語以上使わない。』


とありました。順番と所要時間も書いてあるので、とてもよくわかります」


今までで一番の笑顔を輝かせ、藤林君は一気に暗唱した。

‥私は今まで、いったい何を一人で空回っていたんだろう。


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